芸能

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

トーク:小西真奈美 笑顔と信念で「小児救命」

 ◇希望の持てるドラマにしたい!

 子供の様子がおかしいとき、緊急にみてくれる小児科医が近くにいない。100人の患者のうち98、99人は軽い症状でも、残り1、2人は重病かもしれないのに。そんな問題を抱えた今の診療体制の下で、医者、親、子供はどんな不安の中で生きているのかを描く「小児救命」(テレビ朝日系、木曜午後9時)で、ヒロインの小児科医、青山宇宙(そら)を演じている。

 「白衣を着るとシャキッとしますね。お医者さん役は4、5回目かな」とほほ笑む。このホッとするような癒やし顔こそが、ドクター役の多い理由だろう。

 だが今回のヒロインは優しいだけではいけない。「一人の子供も死なせない」という使命感から大病院の勤務医を辞めて、24時間“営業”の小児科クリニックを自らの手で開設した高い志の持ち主。

 医者は医者らしく見せるのが役者。だが、「らしく、じゃダメ。たった一言の言葉にも迷いがなく強さと緊迫感が大切だし、医療器具を持つ動きも、高い技術を持った本物の医師の日常をリアルに伝えないといけない」と実際に病院に行き指導を受けた。「うちの研修医より聴診器の扱いがうまいと先生に褒められた」と笑いつつ、「現代社会を反映したこの作品を希望の見える群像劇にしたい」。

 役者デビューから10年がたち、今月末でヒロインと同じ30歳になる。「30代になるのをずっと楽しみにしていた。だって周りの先輩方がどんどんすてきになっていくのを見ていたので。年齢を重ねてくればくるほど、その人が何に感動したかが表情やたたずまいに出てきますものね」。最後はやはり必殺の癒やし顔で。【網谷隆司郎、写真・佐々木順一】

==============

 ■人物略歴

 ◇こにし・まなみ

 1978年10月27日、鹿児島県生まれ。「親子の事件も、その裏に何があるのか一歩踏み込んで考えるようになった。この役、すごく興味を引かれた」

毎日新聞 2008年10月16日 東京夕刊

芸能 アーカイブ一覧

 

特集企画

おすすめ情報