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2007/06/15

野田聖子公式メールマガジン「キャサリン通信」第75号!

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■■■◇                          2007.6.15
■■◇ キャサリン通信 第75号
■◇                      衆議院議員 野田聖子
◇                      http://www.noda-seiko.gr.jp
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■◇目次◇■
 【1】人口減少社会に向かいあう 第30回
   【2】活動報告
     【3】「キャサリン&ひめこグラフィティ」
       【4】今後の講演等活動予定
         【5】編集後記
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【人口減少社会に向かいあう 第30回】

今回も読売新聞の高倉記者と話しあったことについて、続きをご報告
したいと思います。前回は、高倉さんと私が養子縁組のあり方について
同じ意見、つまり、親と一緒に暮らせない日本の子どもについては今後、
可能なかぎり海外に出すことなく、日本国内で養子縁組できる環境整備
をすべく、国家が積極的に関わっていくべきだという見解を共有している
ことに触れました。今回は「中絶」をテーマにしてみたいと思います。

以前にも言及しましたが、少子化の進むわが国にあって、悲しむべきこと
は中絶件数の多さです。厚生労働省発表の「平成17年度保健・衛生行政
業務報告(衛生行政報告例)結果の概況」によると、同年度の人工妊娠
中絶件数は前年度に続き減少傾向にあるとはいえ、289,127件におよび
ます。中絶件数は公称約300,000件でも、実際にはその2倍、あるいは
3倍の数に膨らむ…ということが巷間言われています。ちなみに平成
17年度の出生数は1,062,530人であり、仮に中絶の実数が3倍という
のであれば、産まれてきた子どもと同じぐらいの数の子どもが産まれる
前にいのちを絶たれているのであり、私はその意味するところの大きさ
に愕然とし、暗澹たる思いに駆られます。

「中絶と出産」について看過できない問題点の一つは、10代を通して
つねに中絶件数が出産件数を上回っていることです。「衛生行政報告例」
によると、平成17年度では、20歳未満の女の子の人口妊娠中絶件数は
30,119件で、1000人あたり9.4人が中絶していることになります。日本は、
ほぼ1割のティーンエイジャーが妊娠中絶を経験する社会であることを、
大人の私たちは直視し、肝に銘ずる必要があるのではないでしょうか。

私が中絶の議論をするときに常々気になっているのは、中絶論議の中に
男性の姿がまったく見えてこないことです。「中絶は女性の権利だから
・・・」と、そんな話は苦手だというような顔つきで男性たちは言葉を
濁したり、あるいは、女性のわがままの結果であるから自分たちには関係
ない、というような逃げの姿勢が多いように思います。でも、中絶は本当
に、女性の権利でしょうか?女性で中絶することを望む人がどこにいるん
でしょうか。誰もそんな経験、しないで済むならしたくないはずです。
望まない妊娠は女性だけの問題ではなく、相手に男性があって起こること
であり、中絶の議論に男性不在が許されている現状を変えていく必要がある
と思います。

現在、人工中絶は保険適用されません。医療機関が料金を設定し、現金で
報酬を受け取る自由診療です。それゆえ、人工中絶を行うことで産科医は
巧妙に利益を得ているのではないかとの憶測も生んでいます。中絶を禁止
するという選択肢も理論的にはあると思いますが、現実には難しく、そう
であるならば、中絶を保険適用にして、透明化を促すほうがよいと私は
考えます。同時に、医者に対するハードルも上がります。年間20万件を
はるかに越える中絶件数があるならば、数の点では保険適用が当然では
ないでしょうか。その代わりに、産みたいと思っている人には無利子融資
制度等で出産から育児にいたる生活面での経済的バックアップを行い、
産科にはその申し込み用紙を常備させる。「産むことを応援する」、
「産んだほうが得!」という社会的トレンドを作っていくべき、というのが
私の考えです。シングルマザーであっても産んでくれてありがとう!と
言えるような受け皿づくりを社会全体で行うべきだと思います。

人口の量と質、双方の面で間違いなく急降下している日本。昭和までの
時代とは全く異なる現状を厳しく認識して、生まれてくる子どもを一人
として取りこぼさない決意と具体策が必要です。子どもにいろいろな条件
(嫡出子かどうか、男か女か、など)をつけず、子どもの定義をゆるやか
にして大人が全てを受け入れる社会にしていく必要があると思います。

高倉さんも私も、欧米はおろか近隣のアジア諸国と比べても、日本は、
子どもに対する冷たさという点で際立っているように感じています。それは
宗教、信仰心の希薄さゆえでしょうか。高倉さんはアメリカでの生活経験を
お持ちですが、アメリカではクリントン政権以来、親と一緒に暮らせない
要保護児童を施設でもなく里親でもなく、養子縁組をして恒久的な家庭環境
で育てていこうとする方向性を明確に打ち出し、取り組んでいるということ
です。養子斡旋も300近い関係組織があり、海外とも密接に連携しあっており、
人種間縁組の自由度も大きいそうです。わが国ではその正反対に、養子縁組や
里親制度の不備が国内での家庭養護を阻み、日本の子どもを海外に出そうと
する斡旋事業者の活動を助長する結果となっている、と指摘されます。

私も高校時代、アメリカに留学し、ホストファミリーとして二人の妹弟と
生活した経験があります。二人は別々に養子縁組された子どもでしたが、
今日に至るまで、養親を含めた彼らの家族としての縁と愛情は、深まりは
すれど断ち切られることの決してないものとなっています。

日本人の家族観や「家」に関わる考え方は、これに比べて、かなり硬直して
いると思います。しかし、数年後の日本は単身世帯数が一般世帯数を上回る
社会になり、いま一般的と考えられているような家族(例えば夫婦に子ども
1〜2名のような)の形態は少数派になるでしょう。子どもについても同様
の変化が起きると思っておくべきではないでしょうか。親子の血のつながり
がなくても家族という枠組みが必要とされる時代が始まっているのです。
もちろん単に欧米の真似をする必要はないでしょうが、いろいろな家族が
あり、しかも、家族形態のマジョリティーは単身家族、1人きりの家庭で
あるという時代が目前に迫っていることを敏感に受け止めたいと思います。

先を行っているようにみえる欧米でも、70年代までの養子縁組は社会の
認知度が低く、どちらかというと秘密裡に行われることが主流だった、
と高倉さんは言います。肯定的な価値を持つようになったのはごく最近の
ことで、私たちの国も今は立ち後れているものの、まだ十分間に合うと
断じてくださいました。日本に生まれ、日本に暮らす人がみな、「生き
やすい国づくり」をすることが求められていると思います。そのためには
憲法改正よりは民法改正が緊要であろう、と私は確信しています。

<野田聖子>
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■◇6月前半・活動報告◇■

1日(金)
○衆議院本会議に出席。被害者刑訴法の採決。

○衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会に出席。
 理事の辞任及び補欠選任、政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する
 件の質疑の後、公職選挙法の一部を改正する法律案起草の件につき趣旨
 説明・採決。

○NTTドコモ本店営業部・田中征二本部長と面談。

○毎日新聞より、ネット上の児童ポルノ対策について取材を受ける。

○総務省より「情報通信白書平成19年版」の概要説明を受ける。

○社民党阿部知子事務所の秘書・石田ちかさんの訪問を受ける。

○旧郵政省岐阜県人会に出席。

2日(土)
○埼玉県深谷市に入り、彩の国資源循環工場視察後、前衆議院議員小泉龍司氏
 の深谷後援会婦人部主催の講演会に出席。時局講演をする。

○岐阜へ戻り、加納ほたる祭りに参加。

3日(日)
○岐阜中消防団特別点検、加納西福寿会福祉大会総会、身障2支部総会、
 菅生自治会グランドゴルフ大会、日本ボーイスカウト岐阜県連盟総会等に出席。

○臼井進さん宅でのミニ集会後、新井クリニック主催の細胞学会についての
 勉強会、岐阜市乗馬会総会懇親会、松田敏来新曲発表会等に出席。

4日(月)
○港区議に初&トップ当選されたゆうきくみこさんを囲んで、馬渡龍治衆議院
 議員らと懇談。

5日(火)
○地方分権改革推進委員会全国大会に出席。

○衆議院本会議に出席。自転車競技法および公職選挙法につき採決。

○「学生(こども)映画祭INいぶすき」記者会見で、主催者の杉良太郎氏
 らと同席。

○「生命倫理と生殖技術について考える超党派勉強会」の分野1第1回勉強会
 に出席。東京大学産科婦人科学教室教授の堤治氏に「生殖医療の現況と問題
 点」、文部科学省生命倫理・安全対策室の長野裕子氏より「人クローン胚の
 研究目的の作成・利用のあり方」との演題でそれぞれ講義を受け、意見交換。

○岐阜市・細江市長より陳情を受ける。

○(株)アスキー発行「月刊ドットPC」に連載中の「私のデジタル履歴書」
 のコーナーのための取材を受ける。

○NTTドコモ・田中征治常務執行役員、東日本旅客鉄道(株)・小縣方樹
 常務取締役、エヌ・ティ・ティ・レゾナント(株)・中嶋孝夫代表取締役
 副社長、住友商事(株)・平岡幸夫メディア事業本部本部長代理とご一緒の
 懇談会に出席。

6日(水)
○党政調「デジタル・アーカイブ小委員会」に出席。(株)TOKYOPOP取締役日本
 ジェネラルマネージャー・松橋祥司氏より「マンガ文化とマンガビジネスの
 グローバル化」につき、また、NPO法人CANVAS副理事長・石戸奈々子氏より
 「デジタル時代の子どもの創造力」という演題でそれぞれ講義をいただき、
 意見交換。

○内閣府より「平成19年度男女共同参画白書」についてレク。

○森山眞弓衆議院議員等と懇談。

7日(木)
○山一興産・柳内光子社長の叙勲をお祝いする会に出席。

○衆議院本会議に出席。日仏租税条約、日比租税条約、日豪社会保障規定、
 国家公務員天下り規制法、特殊法人天下り規制法、独立行政法人通則法、
 公務員制度改革法につき採決。

○AERAの取材を受ける。

○国土交通省との懇談会。

8日(金)
○岐阜市立境川中学校の国会見学でご挨拶。

○発達障害者支援センター全国連絡協議会主催の実務者研修会で、「発達障害
 を考える政策」の演題で記念講演。

○衆議院本会議に出席。内山晃君懲罰動議に続き、公認会計士法その他上がり
 案件の採決。

○衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会に出席。政治
 資金規正法の一部を改正する法律案及び修正案について趣旨説明・質疑。

○党政調デジタル・アーカイブ小委員会の件で党スタッフと打合せ。

○合間をみて健診を受けに行った後に岐阜へ戻り、21世紀の会主催ボーリング
 大会に参加。今回も多数のご参加ありがとうございました。皆さんの若さを
 たくさんいただきました!

9日(土)
○自民党木之本支部党員大会、明徳後援会ミニ集会、本郷後援会ミニ集会等に
 出席後、美樹会・耀美会・美穂会・美墨会展を鑑賞。

○野田聖子後援会女性部打合会、早田校区三世代ふれあい蛍さんを見る会等に
 出席後、東京へ移動。

10日(日)
○日本細胞診断学推進協会細胞検査士会主催の『市民公開フォーラムin千葉
 輝く女性の健康作戦』(於:ホテルニューオータニ幕張)に出席。「女性の
 QOLと少子化問題」の演題で講演。講演後はニルス・ストンビー・スウェーデン
 名誉総領事、堂本暁子・千葉県知事らと懇談。

11日(月)
○浜田靖一衆議院議員の「日本の明日を語る会」に出席。

○国会ソフィア会に出席。

12日(火)
○全国農業協同組合中央会全国大会に出席。

○衆議院本会議に出席。国立大学法人法、住宅セーフティネット法、弁理士法
 について採決。

○衆議院環境委員会に出席。環境保全の基本施策に関する件で、政府からの
 報告聴取および質疑。

○GE横河メディカルシステム(株)の皆さんと乳ガンその他の早期予防治療の
 件で意見交換。

○養護老人ホーム事務長の和田清さんと面談。

○(株)NTTデータ浜口社長、山下副社長との懇談。

13日(水)
○衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会に出席。
 政治資金規正法の一部を改正する法律案の採決。

○沖縄県嘉手納町議会議員・まちづくり調査特別委員会委員長の仲村渠兼栄氏
 と面談。

○東海ブロック両院議員会に出席後、岐阜県選出国会議員会に出席。

○党政調「デジタル・アーカイブ小委員会」に出席。財団法人国際IT財団・
 小野打恵主任研究員より「デジタル化時代のポップカルチャー」について、
 また、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構助教授の
 金正勲氏より「ポップカルチャー政策の在り方」について講義を受け、
 意見交換。

○中央大学法科大学院・奥田安弘教授と読売新聞の高倉正樹記者とともに、
 養子縁組制度等について意見交換。

14日(木)
○衆議院本会議に出席。相互承認実施(MRA)法、政治資金規正法、道路
 交通法につき採決。

○日本中央競馬会・高橋理事長と面談。

○全日本不動産協会「通常総会懇親会」に出席。

15日(金)
○衆議院本会議に出席。故松岡利勝君追悼演説の後、消防法その他上がり
 案件につい採決。

○(株)アクセス・荒川亨社長快気お祝いの会に出席。

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■◇キャサリン&ひめこグラフィティ◇■

いよいよ暑くなり、お風呂タイムが増えています。通常、仕事のない午前
中に一緒に入浴します。キャサリンはシャワーが大嫌い、ひめこはなぜか
シャワーに向かっていきます。二匹とも、洗うときは赤ちゃんだっこで、
とてもお利口にしています。<野田聖子>
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■◇最近のマイブーム◇■

ついにビリー・ザ・ブート・キャンプのDVDをゲット!40分程、友人
たちとチャレンジしてみました。2日後、筋肉痛・・・。
7日間、やり遂げられるのでしょうか?<野田聖子>
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【今後の講演等活動予定】

○6月17日(日)の午後1時より3時まで、自民党女性局金沢支部主催
 『石川県 りぶる かなざわの集い』(於:石川県金沢市・金沢エクセル
 ホテル東急)で時局講演を行います。

○6月30日(土)の午後1時より3時まで、子育てネットワーク4つ葉
 プロジェクト主催『2007年4つ葉タウンミーティング 〜いまこそみせて
 よ!おかあさんのそこぢから〜』(於:東京都渋谷区・アムウェイ(株)
 本社ビル地下ホール)にゲストパネリストとして参加します。
 詳細は4つ葉プロジェクト事務局 
 TEL03−3328−9832
 http://plaza.rakuten.co.jp/yotubaproject までお問い合わせください。
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■◇お知らせ◇■  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

みなさんからのご意見・ご感想をお待ちしております。
○お問い合わせ:g03469@shugiin.go.jp
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■◇編集後記◇■

皆さん、こんにちは♪
関東地方は梅雨に入りました。雨が続く季節になりますね。明日から五月
晴れが続くみたいです。梅雨の貴重な晴れ間のことを五月晴れ、この言葉
は5月の晴天の時にも使われ2つの意味があるのだそうです。プチ天気予
報みたいになってしまいましたが・・・ジメジメするこの季節、気持ちま
で暗くならないようにしたいです!!

★編集担当★
 堅木あずさ:インターンシップ研究会→http://intern-press.jp
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■キャサリン通信
囗発行元:衆議院議員野田聖子事務所
■問合せ先:〒100−0014 東京都千代田区永田町2丁目2番1号
                衆議院第1議員会館711号室
囗メールアドレス:g03469@shugiin.go.jp
■発行周期:隔週
囗関連サイトURL:http://www.noda-seiko.gr.jp

★ このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
  を利用して発行しています。
   配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000127727.htm

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