毎日新聞低俗記事事件関連メモ その4(暫定版) 2008年7月25日

週刊朝日引用記事を巡る謎。週刊朝日にコメントした医師、週刊朝日、
週刊朝日を引用した英文毎日。このうちの誰かが歪曲をしている


重要な情報なので、走り書きになるが少しでも早く載せておき、後で整理することにする。

以下は英文毎日新聞で配信されていた記事で、産婦人科の赤枝恒雄氏が週刊朝日に
語ったというもの。

 "Reek rises as gals stick with stinky panties"
 Akaeda tells Shukan Asahi that a random test he conducted last year found that
 82 percent of 125 girls in their late teens or women in their early 20s have had
 some form of venereal disease.

毎日記事では赤枝氏が random test を行った結果、10代後半から20代前半の女性
125人中82パーセントがなんらかの性病にかかったことがあることがわかったとある。

別の英文毎日記事検証のために確認した週刊現代2002年6月29日号に
「日本の女子高生はセックス依存症です」という記事があるのだが、
赤枝氏が語る同主旨の内容が記載されている。それにはこうある。

  赤枝氏は、東京六本木のハンバーガーショップで週1回、無料相談所を開設している。
  '99年から始められた相談所には、毎回5〜10人の女子高生たちが、性の悩みの相談に
 訪れるという。3年間で1000人以上の相談を受けてきた赤枝氏は、彼女たちの奔放すぎる
 性に困惑気味である。
  (略)
  赤枝氏の相談所にきた女子高生たち300人に性病の無料診察券を渡したところ、
 125人が診察を受けにきた。その結果、なんと102人、81.6%がなんらかの性病にかかっていた
 というのだ。
 (週刊現代2002年6月29日号 P188)

英文毎日の週刊朝日引用記事では10代後半から20代前半の女性、週刊現代では女子高生となっているが、
125人中82%というデータが完全に一致することからして、赤枝氏は同じ結果を二誌に語ったと断定して
いいだろう。
ところが週刊朝日を引用したという英文毎日記事では、診察対象の125人が

 1.赤枝氏が六本木のハンバーガーショップに開設した性の無料相談所に来た女子高生であり
 2.そのうち性病の無料診察券を渡した300人のうち、診察を受けにきた125人

という極めて特異な母集団であることは一切書かず、random test の結果と書かれており、
読み手に日本の若い女性のほとんどは性病にかかったことがあるという印象を植え付ける
記事となっている。
英文毎日の週刊朝日引用記事はなぜそう書かれていたのか。
まず以下の3つの場合が考えられる。

・赤枝氏が週刊朝日に語る時点で母集団の内容を隠し、 random test だと言った
・赤枝氏は母集団についてちゃんと説明したが、週刊朝日が記事にする際に歪曲した
・週刊朝日は赤枝氏の言うとおり母集団について書いたが、英文毎日が週刊朝日記事を
 引用する際に歪曲した

誰かが歪曲をしている。まず、週刊朝日の元記事を確認することが必要。

なお、英文毎日は前述週刊現代の記事も配信している。
"Fast food sends schoolgirls into sexual feeding frenzy"
「ファストフードは女子生徒たちを性の激しい過食状態におとしいれる」


こちらの引用記事で歪曲等が行われていないかも確認後結果を掲載する。

トップページへ戻る
-------------------
本ページは引用、リンク自由です。