毎日新聞低俗記事事件関連メモ その3 2008年7月24日

・低俗記事事件があったにもかかわらず社長に昇進した朝比奈豊氏、昨年には
 取材録音データ漏洩事件で処分されていた


 2007年、毎日新聞記者が糸川正晃議員を取材した際の録音データを糸川氏に無断で
 元暴力団組長・画家の山本集氏に渡していたことが発覚。
 朝比奈氏(当時常務主筆・編集担当)は監督責任を問われ役員報酬返上20%・1カ月の
 処分を受けている。

   asahi.com : 取材録音を第3者に、毎日新聞記者を諭旨解雇
  2007年03月12日20時52分
   東京・南青山の土地取引に関して国会で質問した糸川正晃衆院議員(国民新党)が
  脅迫された事件にからみ、糸川議員を取材した録音データが漏洩(ろうえい)し、1月に
  インターネット上のブログに掲載された問題で、毎日新聞社は12日付でデータを外部に
  漏らした大平誠・元東京本社社会部記者(41)=東京本社代表室付=を諭旨解雇とし、
  上司5人を役職停止や役員報酬返上とする処分を発表した。同社は13日付朝刊で
  調査結果を公表する。

   同社によると、大平元記者が取材した録音データが入ったICレコーダーを相手の
  了解なしに第三者の取材協力者に渡した行為について、「記者として守るべき一線を
  越えた許されない行為」と判断した。ただ、昨年5月に取材協力者にICレコーダーを
  渡す際、他人に聞かせないことを念押しし、その後も返却を再三要請していたことから、
  懲戒解雇ではなく諭旨解雇としたという。

   録音データを渡した理由について、大平元記者は「長年の親交があった取材協力者
  から求められたうえ、取材の手詰まり感があり、さらに情報を得て大きな記事を書き
  たかったため」と答えたという。取材協力者は元暴力団組長の画家の山本集氏(66)だった。

   監督責任を問われた5人の処分は次の通り。

   執行役員東京本社編集局長伊藤芳明 役職停止1カ月
  ▽東京本社編集局次長(取材記録提供時の社会部長)河野俊史 同1カ月
  ▽同社会部長斉藤善也 同15日▽常務東京本社代表(同編集局長)観堂義憲 役員報酬返上30%・1カ月
  ▽常務主筆・編集担当朝比奈豊 同20%・1カ月
  ≪引用終わり≫

 監督下での取材録音データ漏洩という不祥事の翌年、今度は低俗記事事件が
 問題となっても朝比奈氏は社長に昇進(低俗記事事件の処分を受けたのは昇進後)。
 ちなみに、この取材録音データ漏洩事件と低俗記事事件の両方で処分を受けたのは
 朝比奈氏一人。

  低俗記事事件6月28日付処分(役職は処分時のもの) 「役員・記者ら処分 英文サイトに不適切コラム」

   英文毎日編集部記者(氏名不明)・・・懲戒休職3カ月
   高橋弘司英文毎日編集部長・・・役職停止2カ月
  ●磯野彰彦デジタルメディア局長・・・役職停止1カ月
  ●長谷川篤取締役デジタルメディア担当・・・役員報酬の20%(1カ月)返上
  ●朝比奈豊社長・・・役員報酬10%(1カ月)返上
    ●の人物は事件後にもかかわらず25日付で昇進している。毎日新聞人事記事参照

  7月20日付追加処分(役職は処分時のもの) 「検証踏まえ2人追加処分」
  なお、記事では田嶌氏の名は未公表だったが、メモ その2の検証で過去の毎日記事等から特定した。

   渡辺良行常務 役員報酬20%(1カ月)返上
   田嶌徳弘・元英文毎日編集部長 処分内容未公表


 朝比奈氏に関しては呆れる過去の発言等がいくつか見付かったので、
 随時追記していく。


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