2008年10月15日 19時20分更新
江戸時代、藩主が神社を参拝したときに組んだ行列を再現した大名行列が、15日、岡山県新見市で行われました。
この大名行列は、江戸時代、新見藩の初代藩主、関備前守長冶が新見市の船川八幡宮を参拝した際、行列を組んだのが始まりとされ、およそ300年の歴史があります。
15日は午後1時半に、神社の氏子など64人が侍にふんして、船川八幡宮を出発し、およそ2キロ離れたお旅所を目指しました。
行列では、青竹を持った「先払い」と呼ばれる人たちが「下にー、下にー」という声を掛けながら先頭を歩き、大きなやりやなぎなたを持った人たちや神社のご神体を乗せた馬が続きました。
これに対して、地元の人たちは軒下に盛った砂の上に塩を乗せる「たて砂」をして、道を清めて行列を待ちうけました。
15日の新見市は青空の広がるよい天気で、沿道に詰めかけた大勢の観光客たちが、江戸時代の風情を楽しんでいました。
広島から訪れた高校生は「迫力があって面白かった」と話していました。