中山前国土交通大臣の次期衆院選への立候補見送りを受けて、自民党県連が実施している候補者の公募が、15日正午で締め切られました。その結果、動向が注目されていた前の参議院議員の上杉光弘氏ら、14人が名乗りを上げました。一方、衆院選への出馬が取りざたされている東国原知事は、応募しませんでした。候補者の公募は、次期衆院選宮崎1区に出馬する予定だった、中山前国土交通大臣が、一連の問題発言などを受けて、立候補しないことを表明したため、自民党県連が急きょ、実施することになったものです。公募の受け付けは、先週の7日から始まり、15日正午で締め切られました。自民党県連によりますと、19人から申し込みがありましたが、このうち5人は、「宮崎とゆかりがある」という条件を満たしていなかったため、正式な応募者は、14人になりました。応募者の年齢構成は、26歳から66歳。内訳は、男性が13人、女性が1人、県内が5人、東京などの県外が9人となっています。(自民党県連・緒嶋雅晃会長)「皆さんから信頼される人が候補者として最終的に残っていただくのが一番いいので、当然、そういう人を選んでほしい」自民党県連は、応募者の氏名を公表していませんが、関係者によりますと、前参議院議員の上杉光弘元自治大臣も、応募したということです。一方、衆院選への出馬が取りざたされている東国原知事は、応募しませんでした。(東国原知事・午後3時30分)「応募はもう締め切りですからなしですね。応募はですね。応募で採用される方がいらっしゃるのかどうか。まあそのへんは(自民党)県連がお決めになるんじゃないですかね」(Q.事前に郵送というのは?)「郵送もなかったですね。ちょっと時間がなかったもんですから、小論文を書く時間がなかったです。残念です」自民党県連は、10月18日に、選考委員会を開き、小論文の審査や面接などを行った上で、選考委員による投票を実施し、公認予定者を決めることにしています。宮崎1区には、これまで、共産党の馬場洋光氏と、無所属で、民主、社民、国民新党が推薦する川村秀三郎氏が、立候補を表明しています。
次は後期高齢者医療制度です。15日から、県内2万6千人あまりの年金から、新たに保険料の天引きが始まりました。こうした中、「天引き」と「口座振替」で、保険料が二重徴収されるケースが、県内でも、27件発生していることが分かりました。(清藤記者リポート)「今年4月から始まった後期高齢者医療制度。きょうから新たに保険料が年金から天引きされる人もいて、市役所の窓口に相談に訪れる人もいます」15日給付される年金から、保険料が新たに天引きされるのは、会社員の子どもに扶養され、保険料の徴収を、半年間免除されていた人などで、全国で約430万人、県内では、2万6千人あまりに上っています。これを受け、宮崎市役所の窓口には、高齢者が、保険料徴収などに関する相談に訪れました。(相談者は)「天引きというのも良かったり悪かったり・・・」「(年金で)もらうお金が少なくなったから大変だなあと思う」「新聞なんか見てるつもりだけど(制度が)分かりにくいですね」こうした中、保険料の徴収をめぐってミスも発覚しました。県後期高齢者医療広域連合によりますと、保険料を「口座振替」に変更する手続きをしたにも関わらず、15日給付された年金から、「天引き」されたケースが、県内で27件あったということです。二重徴収は、社会保険庁が、口座振替の個人データを取り込む際、ミスをしたのが原因だということです。保険料の二重徴収など、天引きをめぐるミスは、全国で約2万件に上っています。
年金を狙った振り込め詐欺を防ごうと、年金支給日の15日、全国のATMで、警察による一斉警戒が行われました。(警察)「今から振り込まれる方で、不審なことなどあったら、近くにいる警察に気兼ねなく、声をかけてください」全国一斉警戒は、「振り込め詐欺撲滅強化月間中」の年金支給日に合わせて、初めて行われたものです。県内では、ATM・現金自動預払機の設置場所1035か所に、警察官約760人が配置され、このうち、宮崎市のイオンモール宮崎では、警察官ら6人が、利用客にチラシを配りながら、振り込め詐欺への注意を呼びかけました。(利用客は)「絶対にだまされない。むこう(犯人)が言うような事は一切していないから、その手には乗らない」「冷静に(対応)していきたいと思うが、その場になってみないと分からない」(県警察本部生活安全企画課・薗田憲生課長補佐)「ATMの警戒、振り込め詐欺が増えている、気をつけるということを県民に広く広報、啓発することによって被害を撲滅していこうと考えている」県警察本部によりますと、振り込め詐欺の被害件数は、今年に入って161件、被害総額は1億6840万円と、過去最悪のペースで増えていて、このうちの8割は、ATMの操作で被害にあっているということです。
振り込め詐欺を防ごうと、宮崎市では、15日、お年寄りを対象にした講習会も開かれました。講習会には、宮崎市青葉地区のお年寄り約70人が参加、宮崎北警察署の警察官から、振り込め詐欺の被害状況や手口などについて、説明を受けました。(講話の様子)「名前も言わん、どこの誰かも分からん、そして携帯電話、こういうのを信じたらいかんですね」お年寄りたちは、警察官のユニークな説明に、笑顔をみせながらも、巧妙化する振り込め詐欺の対処法を学んでいました。(お年寄りは)「(振り込め詐欺の)電話がかかってきたら、電話を放置します」「当事者だけにとか、親戚だけには繋がるのかなと思ったけれども、(嫌がらせが)その近所にまで及ぶっていうことは聞きませんでした」警察では、「振り込め詐欺撲滅強化月間」の10月、様々な機会を通して、お年寄りに注意を呼びかけることにしてます。
センバツ甲子園大会の選考資料となる、秋の九州高校野球大会の組み合わせが決まりました。県予選を制した宮崎日大は、10月25日の第3試合で、長崎代表の波佐見と、福岡代表の九産大九産の勝者と対戦します。一方、準優勝の日章学園は、10月24日の第1試合で、佐賀代表の唐津南と対戦します。大会は、10月24日から佐賀市で行われます。ベスト4に入りますと、センバツ甲子園出場が有力視されます。
不法投棄されたゴミなどを撤去する、大がかりな清掃作業が宮崎港でありました。作業には、県や宮崎市の職員、それに、県産業廃棄物協会のメンバー、約80人が参加し、砂浜に打ち上げられた流木をかき集めたり、ペットボトルを拾い集めるなどして、港一帯をきれいにしていました。中には、冷蔵庫や古タイヤなど大型のゴミも不法投棄されていて、参加者たちが協力し合って運び出していました。県などでは、こうした活動を通じて、ポイ捨てや不法投棄の防止を、呼びかけていきたいとしています。
10月11日、高千穂峰に、一人で登山に出かけたまま、行方が分からなくなっている、鹿児島県日置市の森薗健輔さん74歳の捜索は、15日で打ち切られました。警察によりますと、行方不明の届出があった、10月12日から15日までの4日間、警察や消防、それに自衛隊など、延べ500人体制で捜索にあたりましたが、森薗さんは、まだ見つかっていないということです。
高千穂町で死亡事故です。15日午前7時45分ごろ、高千穂町押方の国道218号線で、走行中の軽トラックが、道路左側の壁に激突しました。この事故で、運転していた高千穂町向山の会社員、坂本徹さん48歳が、頭などを強く打ち死亡しました。現場はカーブが続く道路で、これまでも、事故が多発しているということです。警察では、坂本さんが、ハンドルを切るのが遅れたのが、事故の原因とみて調べています。
10月の「高年齢者雇用支援月間」に合わせ、県内の高齢者の働く場所を確保しようと、宮崎市で15日、雇用フェスタが開かれました。フェスタでは、まず、主催者を代表して、東国原知事が「少子高齢化が進む中、高齢者が社会参加してくれなければ、この国は維持できません、これまでにつちかった技量をぜひ社会に活かしてください。」とあいさつしました。このあと、高齢者の雇用に貢献した事業所の表彰が行われたあと、先進的な取り組みの事例発表などがありました。高齢者の雇用については、おととし4月に法律が改正され、「65歳までの定年の引き上げ」や、「年齢を理由に、契約を終了しないこと」などが義務付けられ、事業所には、就業率アップが求められています。県では、今後も関係機関と協力し、高齢者の働きやすい環境づくりをめざしていきたいとしています。
五ヶ瀬町から、冬支度の話題が届きました。五ヶ瀬ハイランドスキー場の麓にある、標高700メートルのホテル・フォレストピアに、15日、今シーズン初めて、暖炉に火が灯されました。五ヶ瀬町鞍岡は、15日朝、最低気温が7度7分と、県内で最も低くなり、暖炉の火が、すぐそこまで来ている冬の訪れを感じさせます。五ヶ瀬町は、もうすぐ、本格的な紅葉のシーズンやスキーシーズンを迎え、秋から冬へと足早に季節が変わります。
秋本番。都城盆地では、15日朝、雲海が見られ、雲の上に霧島連山が浮かび上がる、幻想的な風景が広がりました。都城盆地をのぞむ、標高約470メートルの都城市の金御岳では、朝早くから、雲海が盆地をすっぽりと覆い、雲の上に、まさに霧の島が浮かびあがる、幻想的な景色が広がりました。地元の中郷商工会によりますと、雲海は、雨の降った翌日に、晴れて冷え込むと現れることがあるということですが、15日朝の都城市は、最低気温が13度7分と、これまでのあたたかさから平年並みとなったことで、雲海が広がったとみられています。都城盆地の雲海は、これから来年2月ごろまでの間に、見ることができるということです。
10月18日から滋賀県で開かれる「全国スポーツ・レクリエーション祭」を前に、県選手団の壮行式が、宮崎市で行われました。「全国スポーツレクリエーション祭」は、生涯を通じて、スポーツ・レクリエーションに親しんでもらおうと、毎年行われているもので、県内からは、マスターズ陸上やグラウンドゴルフなど、17の競技に、24歳から84歳までの男女、約140人が出場する予定です。宮崎市で行われた壮行式には、選手や監督など約50人が出席し、出場者の紹介のあと、年齢別バドミントン競技に出場する、徳永英敏さんと、岩永るりさんが大会での健闘を誓いました。大会は、18日から21日まで滋賀県で開かれ、来年10月には、宮崎で開催されることになっています。