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今日のテーマ:
なぜ 日本の文化を侵略するのか?
このコラムを"the theme of today"なんて名づけましたが、前回を書いてから3ヶ月過ぎました。”季節のテーマ”の方が
ふさわしくなってしまいました。
実はテコンドーについて書きたいと思っていたのですが、大事な資料が届かず、書けずにいたのでした。
そこで今回は文化侵略の背景について書こうと思います。
しかし以下のテキストは有名な小説家、批評家の井沢元彦氏のものです。
わたしは彼の新作「逆説のアジア史紀行」の一部を訳しただけです。これを読んだらなぜ韓国人が日本の文化を侵略するのか理解できるでしょう。
それにしても下関条約について、前回私が書いたことと同じようなことを書いているので少し驚きました。「なんとなく不都合だから、かっこ悪いから隠しておこう」というより、忌まわしい歴史の汚点だから必死で隠しておこうということなんですね。
---------------------------引用開始--------------------------
トンデモ「文化侵略」をわらう
-剣道も仮名も錦鯉も「ルーツは朝鮮」と強弁する韓国
いま韓国では、ある「ブーム」がある。
とりあえずは、その内容つまり「韓国側の主張」を御紹介しょう。
新羅で大きく興った剣術は、高麗時代まで影響を及ぼして発展して伝えられてきた後、朝鮮朝に至って崇文鷹武思想が広まるにつれて衰退期を迎えるようになった。一方、我が国から剣術文化を受け入れた日本は、その間これを継承・発展させ、むしろ剣の文化を花聞かせ葛ようになった。(大韓剣道会ホームページより)
日本が現在使用している仮名(ひらがな、カタカナ)文字の源流は古代韓国で...(ILS韓日学習研究所ホームページより)
錦鯉の起源は日本ではなく、我が国に求めなければならない。....(金方円水族館ホームページより)
日本が自分たちの食文化の中で大きな自慢の種だと思っている茶、刺身、日本酒などの由来を遡れば、皆我が国から始まったものだという。....(11S韓日学習研究所ホームページより)
あまりのことに「口をあんぐり」する人も多いのではないか。実はこれはほんの一例である。そして、さらなる問題はこれはほとんどインターネット上で英語でも読めるということだ。前に「日本海」を「東海」と呼ばせようとしている、韓国側の「侵略行為」については紹介したが(最近、日本固有の領土である竹島についても、韓国側は自国の領土として記念切手を発行した)、こうした「文化侵略」もいままさに日常的に行なわれているのである。
非常に巧妙なやり方でもある。
たとえば、「仮名」について述べられたことはウソではない。だが、問題はそこにはない(これについては後述する)。私が最初に強調しておきたいことは、これは「歴史における真実とは何か」という問題というよりは、むしろ「心理学上の問題だ」ということである。
最近は若者を中心に「韓国ブーム」があり、テレビドラマなども盛んに紹介されるようになってきたが、私は本当の意味の「日韓友好」とは、韓国側がこのような歴史歪曲に基づく文化侵略をやめない限り、有り得ないと思っている。しかも、このことについては日本側の責任はまったくないと言ってもいいだろう。あえて言うならば手厳しく反論し自己主張しないこと、たとえば韓国のように英語のサイトを立ち上げ、広く世界に訴えるようなことをしないことは問題だが、そもそも加害者としての韓国の行為が問題なのだから、まず改めるべきは韓国側であることは言うまでもない。
-歴史的事実を認められない韓国人のコンプレックス
それにしても、なぜこんな行為を韓国人は嬉々としてするのか、これはやはりきちんと分析しておく必要があるだろう。
その最大の理由は韓国側の歴史歪曲にある。
読者はよくご存じのように、韓国側の最大の歴史歪曲は「かつて朝鮮半島の国家は中国の属国であった」という歴史上の事実を「国辱」あるいは「民族の恥」として徹底的に隠蔽している点だ。
これがすべての原因である。
朝鮮(李氏朝鮮)が中国(清)から独立することができたのは、日本が日清戦争で勝って下関条約で「朝鮮国の独立」を認めさせたからである。つまりそれ以前は「属国」であったということだ。
しかし、この歴史的事実を無理矢理歪曲しようとすればどうしたらいいか? 今の韓国の歴史教育がまさにそうしているように、「朝鮮半島の国家はずっと独立国だった。その独立を初めて奪ったのが日本という(悪)である」とすればいい。だから先にも述べたように、「清国からの独立」を祝って建てられた「独立門」を「日本からの独立」と(年代的にまったく合わないのに)信じている「無知」な人々が生まれることになる。もちろん、念のために言うが、この人々(特に若者)は被害者である。国家に「ウソの歴史」を教えられているのだから。戦前の日本に様々な問題点があったのは事実だ。しかし、「朝鮮国独立」はやはり日本の功績である。だが「ウソの歴史」はそれを消してしまう。当然「日本は悪いことばかりした」という「結論」になる。
ところが、その「悪者」日本が優れた文化をたくさん持っている。「悪が栄えるはずはない」から、これは「ウソの歴史」を信じている韓国人にとって味、極めて不可解で不愉快な事態である。
では、どうするか?
実は本稿のテーマ、つまり「日本人が自慢している文化はすべて韓国にルーツがある(韓国のモノマネだ)」との主張(?)に接して、私は昔、韓国人が控造した歴史上のエピソードを思い出した。
それは「烏帽子の起源」である。
これは在日の人々でも年輩者なら誰でも知っている話といっても、過言ではないだろう。それは、昔の日本人が冠の代わりにつけている烏帽子は、なぜあの形なのか? というものである。「あれは倭奴(日本人への蔑称)が何か頭にかぶるものが欲しいと言ってきたので、われわれの先祖が履いていた靴下を投げてやったら、喜んでそれをかぶったんだ。それからアイツらはあんな帽子をかぶるようになったのさ」
いくら何でも靴下をかぶるわけがないのだが、これはむしろ心理学上の格好のテーマかもしれない。要するにコンプレックス(本来は劣等感と優越感の両方の意味がある)の問題だ。まず彼等には「自分たちの方が文化的に優位だ」という儒教に基づく「優越感」がある。ところが実際には様々な分野で「これはかなわない」と劣等感も抱く。では、それを解消するには、どうすればいいか?
これが「烏帽子の起源」であり「剣道のルーツ」になるというわけだ。
韓国人は、その民族性と、誤った歴史教育のせいですぐに頭に血が上る人が多いようだから、ここは「日本」が直接かかわっていない分野で、このことがよくわかる例を挙げよう。読者で韓国人の友人(特に若い人)がいる人は、ぜひこのことを教えてあげるといい。
それは、韓国人が自ら生み出した「世界一偉大なる文字ハングル」の歴史である。
ハングルがいかに「偉大なる文字」であるか、正確に言えば現代の韓国人がそれをいかに誇りにしているか、についてはあえて説明するまでもないだろう。韓国人は「世界一」が大好きだが、その重要な一つに「ハングル」 の存在があるのも否定する人はおそらくいまい。
ところが、実は韓国いや正確にいえば朝鮮半島国家の知識人・文化人は、ほとんどすべてがこのハングルをバカにしていたのである。
この章のUでも述べたように、これを作らせたのは、有名な世宗大王である。このことを知らない韓国人はいまい。ところがそれは最初「訓民正音」という名だったことを知る人は少し減る。訓民正音とは「バカな民に正しい発音を教える文字」という意味である。「民」という言葉は、もともと「愚かな人々」という意味がある。中国文化はエリートである「官」のそれと大衆である「民」のそれに二分される。だからこそ「官尊民卑」などという言葉がいまだにあるのだ。世宗現前、朝鮮半島で「字」というとそれは漢字のことだった。日本の「カタカナ」「ひらがな」にあたるものはなかった。つまり、民衆は文字を書けなかった。それは「あまりにも哀れである」という世宗大王の「慈悲」がこの文字を作らせたのだ。
しかし、官僚も知識人もこれに一斉に反撥した。世宗が見出した、つまり逆に言えば世宗に「大恩ある」学者・崔寓理ですら、絶対反対を叫んだ。その理由6か条のうち第2条が興味深いので紹介しよう。
中国の影響下にある諸国では、民族の特性や日常語が異なっているというだけで、漢文とちがった文字を創ったことはありません。蒙古や日本、そしてチベットに固有文字があるといいますが、かれらはみな野蛮人として蔑視されております。こうしたなかで、わが国が美徳を捨てるということは、われわれの文化を退歩させるものでありましょう。
(『物語韓国史』金両基(キムヤンギ)著、中公新書)
つまり、朝鮮の人々(特にエリート)にとって「中国文化」こそ絶対であり、それ以外はすべて「野蛮」なのだ。だからたとえば世界最初の大河小説『源氏物語』 なども「非文化」であって評価するに値しないことになる。忘れてはならないのはこの崔萬理の意見は特殊なものでなく、むしろ彼の考え方の方が主流であることだ。それでも反対を押し切って「訓民正音」を使わせた世宗大王は確かに名君である。しかし、朝鮮のエリート、知識人はまったくそうは思っていなかった。むしろこの点で彼等にとって「文化を退歩させる」悪王なのである。だからこそ、彼等は決して「訓民正音」を「ハングル (偉大な文字)」などとは呼ばなかった。むしろ「諺文(オンモン)」と呼び、「女子供の文字」「便所でも覚えられる文字」とバカにした。韓国人ならよくご存じのように、ハングルは合理的で覚えやすい文字である。その最大長所すら昔のエリートにとっては「便所でも覚えられる」という軽蔑の対象でしかなかった。これが「属国の文化」ということだ。これも本当の話である。だから「国民文学」も日本に比べて成立はずっと遅れた。
むしろ、植民地統治時代の日本人の方が「君たちにも立派な文字があるじゃないか」と評価していた。「ハングル」 の復権が本格的に始まったのは、それからである。
中国文化は自らを「中華」とし、他の文化はすべて野蛮 (=無価値) なものとする。この中国の属国と化した朝鮮は文化的にも中国に隷属し、せっかく名君世宗が作ってくれた文字ですら、まともに評価できなかった。
これが歴史の真実である。
-中国文化の下では剣道も仮名も発達し得ない
ところで、中国文化は「文」が「武」に優越する文化であることは常識といってもいいだろう。
ここで、韓国人にはよく考えて頂きたい。もし、近代以前の中国文化全盛の朝鮮半島で「剣道を盛んにしよう」などと言ったら、たとえば雀萬理のような学者は何と言うか、である。
「体を使う(儒教では賤(いや)しいこと)歩卒(ほそつ)の技のようきとをなぜする必要があるか?」
「しかし、日本では盛んです」
「彼等は野蛮人だ。野蛮人に文化はないし見習う必要もない!」
これで終わりである。
「特許出願」の歴史を見てもわかるように、まったく関係のない人間が同じアイデアを思いつくことはある。しかし、それを発展させられるかどうかは、本人の資質プラスその国の文化の風土が物を言う。皮肉なことに前半例に挙げた「剣道」も「カナ」も「錦鯉」も「料理」もすべて儒教(中国文化)では「購しい技」である。
こういう主張をなす韓国人は何を言いたいのか。「今、日本で優れた文化とされているものは、ことごとく韓国がルーツだ」ということか。しかし、それは、逆に言えば「われらの先祖はいいアィデアを持ちながら、ことごとく日本人のようにそれを成長させることができなかった愚か者である」と言っているのに等しい。すなわち「御先祖様を侮辱している」ことになることがわかっているのか?
もちろん、私はそうは思っていない.。そもそも、この主張自体がおかしいからだ。かつて朝鮮半島は中国べったりでなければ生存することができなかった。だから彼等は「中国人」にならざるを得なかった。それは止むを得ないことではないか。私もその時代朝鮮半島に生まれていればそうせざるを得なかったかもしれない。
だが、今は違う。韓国は一人当たりGNPでは中国を追い抜いたはずだ。もっと現状に誇りをもってエネルギーの無駄遣いはやめ、過去の歴史を正視してはどうか。
これが私の韓国の人々への 「御忠告」 である。
-------------------引用終わり--------------------
Creator:bxninjin2004@yahoo.co.jp
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