音声ブラウザ専用。こちらより記事見出しへ移動可能です。クリック。

音声ブラウザ専用。こちらより検索フォームへ移動可能です。クリック。

NIKKEI NET

EU、リスク資産を国債と交換 金融機関支援で追加策

 【ブリュッセル=下田敏】金融危機の深刻化をふまえ、欧州連合(EU)が新たに検討を進める中銀から金融機関への資金供給の円滑化策が明らかになった。リスクが高い金融商品などと引き換えに加盟国政府が国債を提供する枠組みをEUレベルで導入し、金融機関がより多くの資金を中央銀行から調達できる体制を整える。併せて加盟国に銀行への資本注入を促すほか、金融規制や経営陣の報酬規定も見直す方針。各国の連携拡大で金融システムの早期安定を目指す。

 EUの欧州委員会は、15日からブリュッセルで開催するEU首脳会議で「金融危機対応に関する包括的な戦略」を加盟27カ国に示す。加盟国による国債の提供は、中央銀行からの資金供給時に金融機関が使える担保の範囲を実質的に拡大するのが狙い。中銀が受け入れる担保は国債などが中心で、価格変動リスクの高い証券化商品などは対象外とされるケースが多い。新制度は「中銀が不適格とする銀行資産」を加盟国が国債と交換する枠組みとなる。 (16:00)

関連特集

関連記事

関連サイト