高濃度の農薬に汚染された食品が消費者の口に入る問題が、再び起きた。15日、明らかになった中国製冷凍インゲンへのジクロルボス混入。問題の商品は製造・輸入段階での残留農薬検査をパス。濃度の異常な高さも人為的混入の可能性をうかがわせるが、詳しい汚染原因は分からない。揺らぐ一方の食への信頼。消費者は「本当に怖い」と不安を訴えた。
ニチレイフーズの相馬義比古社長とイトーヨーカ堂の岡村洋次取締役は15日、厚生労働省内で記者会見し、「大変なご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪。一方、製造工程内での混入については品質管理担当者が「考えられない」との見解を示した。(15日 16:00)