関西のATMも厳戒――振り込め詐欺に集中警戒2008/10/15配信
警察庁は10月を撲滅強化推進月間と指定。大阪府警は警察官約2400人を動員し、府内にあるATM約2000台の周辺に張り付けるなどした。 府警によると、府内での振り込め詐欺は1―9月に約590件発生し、前年同期の2.1倍に増加。被害額も同2.5倍の約6億2600万円に膨らんでおり、いずれも過去最高となった。 手口も巧妙化しており、社会保険庁や税務署の職員を装い「税金を還付する」とウソの電話をかけた上、被害者にATMを操作させ、現金を振り込ませる「還付金詐欺」の被害が深刻化。府内では1―9月に約150件が発生、前年同期の8件に比べ急増している。 大阪市中央区の銀行では警察官2人が立ち「振り込め詐欺が増えているので気をつけてください」と声をかけた。来店した同市住吉区の無職男性(69)は「1人暮らしなので詐欺の電話でも信用してしまうかもしれない。警官に声を掛けてもらえるのは安心」と話す。 同市中央区の無職女性(66)は「少ない年金をコツコツためてやり繰りしている。だまされないように、友人にも呼びかけたい」と話した。
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