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草加市が景観計画施行 一般住宅に色基準

2008年10月15日

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外壁に適した主な基準色

◇「まことちゃんハウス」認めません!

 草加市は今月から、良好な景観づくりを図る「市景観計画・景観条例」を施行し、一般住宅にも色彩基準を設けた。「まことちゃん」などの作品で知られる漫画家・楳図かずおさんが東京都武蔵野市の自宅の外観を赤と白のしま模様にしたこともあり、使える外観色を定めた。大きな建物だけでなく、一般住宅も規制し地域にふさわしい街づくりを促す。

◇街並みに合うか審査

 景観づくりの基準となる「市景観計画」は「市景観条例」を補完し、建設する際に建物のデザインや色彩を制限する。

 計画では建設する場合、街並みの景観に適合しているかどうかの審査がある。外壁に使える色彩は115色。特産物の枝豆や浴衣、歴史的建造物の神社、お寺をはじめ、土壌や花、祭りも街並みに溶け込む草加らしい色と定めた。一般的に派手な色を規制する傾向だが、鮮やかな色でも街に調和する「風土色」であればよいという。

 基準に満たないときは勧告や計画の変更命令ができ、違反者は名前が公表され、景観法による1年以下の懲役あるいは50万円以下の罰金が科せられる。施行後、一般住宅の届け出は約20件あったが、いずれも罰則対象はなかったという。

 計画では住民の意見も反映させる。各地区に「景観づくり協議会」を組織して地区の住民が発案した独自のルールを定めることもできる。組織化すると、活動費の助成やアドバイザーの派遣などの支援も受けられる。

 市住宅・都市計画課は「まことちゃんハウスのような真っ赤な色は草加にふさわしくない。計画により、良好な住環境を阻害するような色彩の出現を排除することが期待できる」と話している。

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