Print this Post Article Lists Back

08年秋、韓国の銀行窓口では今(下)

◆高金利を求める人たち百態

 サラリーマンのチェ・ソッキさん(40)は数日前に15の銀行に電話をかけ、18カ月で年7.6%の利率で預金をした。「ちょっと面倒だが、複数の銀行で相談し金利を比較すれば、より高い利子を受け取ることができる」と語る。

 複数の銀行を回りながら金利を細かくチェックする預金者は、その結果をネットの掲示板などに公開して情報を共有したりしている。企業銀行PBチームのカン・ウシンさんは「資金に余裕のある顧客はそれほど多くはない。非常に少額で定期に加入するか、3カ月、6カ月単位の短い期間しか預けない預金者が多い」と述べた。

◆貯蓄銀行の競争も激化

 資金難にあえぐ貯蓄銀行は、わずかの資金でも確保するために全力を挙げている。最近は多くの貯蓄銀行で1年満期の定期預金金利が複利で年8%台に迫っている。ある貯蓄銀行は10日ごとに定期預金金利を0.2%から0.3%ずつ引き上げ、預金者からは不満の声も出た。ソウル江南のある貯蓄銀行の関係者は「新規融資のための営業は実際にはほとんど行われていないが、もしもの事態に備えて手玉を確保する必要がある。そのため金利を上げてでも預金をしてもらうしかない」と語った。

李敬恩(イ・ギョンウン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る