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08年秋、韓国の銀行窓口では今(中)

◆韓国銀行が金利を下げても預金金利は上昇

 先週韓国銀行が金利を年5.25%から5.0%へと0.25%引き下げたが、銀行の預金金利には変化がないか、逆に上昇する現象が発生している。外換銀行の1年満期定期預金の金利は先週に比べて0.4%上昇し、15日の時点で最高年7.1%にまで達した。過去において基準金利が変動すれば直ちに預金金利を調整していたころとは完全に変わってしまった。

 企業銀行受信商品チームのチン・ハンソプさんは、「以前は海外から調達した外貨の一部をウォンに換えて融資の財源としてきたが、最近はこれが困難になっていることから国内で調達するしかない。そのため預金の金利を調整するのが難しくなった」と説明する。海外市場ではいつ大規模な問題が発生するか分からない状況にあることから、銀行では余裕のある資金をできるだけ多く確保するための競争が激しくなっている。そのため金利には構っていられない状況にあるのだ。

 SC第一銀行PB(プライベート・バンキング=富裕層を対象とした1対1の資産運用サービス)チームのコ・ドゥクソンさんは「株価も為替も乱高下しているが、おかしなことに金利だけは上がり続ける一方だ。しかし先週韓国銀行が基準金利を引き下げたことで、近く市中銀行でも金利も下がると予想されることから、金を預ける時期に神経を使う預金者が多くなっている」と述べた。

李敬恩(イ・ギョンウン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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