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08年秋、韓国の銀行窓口では今(上)

 「本来は1億ウォン(約850万円)以上でないと年7.3%は無理ですが、今回は特別にサービスしましょう。その代わり、今後も当行をぜひごひいきに」(ソウル市鍾路区A銀行)

 14日午前中、ソウル市鍾路区にある七つの銀行(国民、ハナ、新韓、ウリ、外換、SC第一、シティ)を訪れ預金の相談を行ってみた。1年満期の定期預金に1000万ウォン(約85万円)を預けた場合の金利はハナ銀行の年7.3%が最も高く、逆に最も低いのは国民銀行の6.5%だった。大サービスでもしているように6%台の金利を提示した国民銀行で「ほかの銀行は年7%だ」と言うと、「明日から金利が年6.8%に上がる」と苦しまぎれに説明していた。

 世界的な信用不安の影響で資金が枯渇しつつある韓国の銀行では、高金利をうたった預金獲得競争が激しさを増している。顧客も知恵がついた。銀行の事情を知った預金者たちは高金利を保証する銀行を求め、窓口で行員に対して金利の上乗せを要求する光景も目につくようになった。

 一部の銀行はファンドで多額の損失を出した得意先に対し、「慰労金利」として0.1から0.2%を上乗せしたりもしている。また新規の顧客にも同じような金利を提示し、預金の確保に全力を挙げている。

李敬恩(イ・ギョンウン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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