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【社会】

被害主婦「石油のにおい」 農薬インゲン 味見、吐き出す

2008年10月15日 15時05分

 ジクロルボス入りの中国製冷凍インゲンで健康被害に遭った東京都八王子市の主婦(56)は、夕食の調理にこのインゲンを使い、味見のため少量をかじっただけで体調に異常が生じていた。

 八王子市保健所によると、主婦は11日夜、イトーヨーカドー南大沢店で冷凍インゲン商品「いんげん」(250グラム入り)を1袋購入。翌12日午後9時半ごろ、夕食に出すためにバターいためにして味見をした。

 主婦は異常を感じてすぐに吐き出し、家族に「石油のようなにおいがした」と話したという。口や唇のしびれとともに、胸の不快感を訴えたという。午後10時には町田市内の病院に救急搬送され入院したが、翌朝退院した。

 同保健所によると、ジクロルボスを摂取すると、吐き気や嘔吐(おうと)、瞳孔が狭まるなどの症状が起きることがある。

 保健所の担当者は「ひとかじりで気付いてよかった。もし1本をまるまる食べていたら大変なことになっていた」と話している。

(中日新聞)

 

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