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「来年のウォン相場、1000-1150ウォン」

大企業とシンクタンクの見方

 世界的な金融危機の余波でウォンの対ドル相場と原油価格が不安定な動きを示す中、韓国の大企業と民間シンクタンクは来年のウォン相場が1ドル=1000-1150ウォン、原油価格(ドバイ原油)が1バレル当たり70-100ドルで推移すると予測している。

 金融危機が収拾局面に入り、ウォン相場は今年上期の水準まで戻すが、原油価格は現在の70ドル台を維持するか反発するとの予想だ。

 サムスンは来年のウォン相場の平均レートを1040ウォン、平均原油価格を94ドルと試算し、来年度の事業計画書を作成している。サムスン経済研究所が最近示した予想為替レートの1002ウォンよりもややウォン安に設定した。サムスン関係者は「サムスンのグループ企業は通常、事業計画を保守的に組む傾向がある。為替レートはウォン安ぎみに原油価格は高めに予測した」と説明した。

 LGグループのシンクタンク、LG経済研究院は14日、来年のウォン相場を1100ウォンと見通した。原油価格は1バレル当たり90ドル前後で推移するとした。

 同研究院の呉文碩(オ・ムンソク)常務は「韓国の景気後退基調は来年上期まで続く。来年の国内総生産(GDP)成長率は3.6%が予想される」と述べた。昨年の5%、今年の4.4%に続き、減速傾向がはっきりするとの予測だ。

 現代経済研究所はウォン相場を1040ウォン、原油価格を90ドル、来年のGDP成長率を3.9%と予測した。兪炳圭(ユ・ビョンギュ)経済研究本部長(常務)は「韓国の体感景気と庶民経済が大きく悪化する恐れがある」と懸念を示した。

 現代・起亜自動車グループはウォン相場を1000-1150ウォン、原油価格を70-100ドルと予測した。同社関係者は「景気低迷による石油需要減少が予想より小幅にとどまるが、原油価格が再び100ドルを超えることは考えにくい」と分析した。

 SKグループはウォン相場を1050-1100ウォン、原油価格を80-90ドルとみている。ロッテグループはウォン相場が上期に1100ウォン台で推移し、下期に1000ウォン台に上昇すると予測。原油価格は75-90ドルのレンジで動くとした。

方聖秀(パン・ソンス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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