市民参加型のニュースサイト「オーマイニュース」は、2000年に韓国で生まれ、2006年8月28日に日本版がオープン。約4,600人の市民記者が登録する日本最大級の市民メディアに成長しました。開設から2年が経過し、このたび従来のニュースを中心としたサイトから、生活に密着した記事を中心とした新しいサイト「オーマイライフ」に移行しました。
従来の「オーマイニュース」は、「政治」「経済」「社会」など、新聞などの既存のメディアとカテゴリーの内容が重なっていましたが、新サイト「オーマイライフ」は、それらとは一線を画し、人々の生活に密着したテーマを設定しています。その第一弾として「マネー」のサイトを9月6日にプレオープンしました。
「オーマイニュースが生まれた韓国では、ネット新聞の報道は影響力が大きく、それをきっかけに政治や社会問題に対して、市民が大規模なデモを行うなどの行動を起こし、生活の不安、不満を訴えることが活発に行われています。一方、日本では、例えばガソリンの値段が高騰すれば、安い店を探す、燃費が良くなる方法を工夫するなど、生活に密着した情報へのニーズが高い傾向にあります。この点を新サイトに反映させました」(代表取締役社長 小宮 紳一)。
今回のリニューアルにおいて最初に「マネー」のサイトをオープンさせたのは、昨今の物価上昇、不況などの背景から読者のニーズが高いと判断したことによります。まず金融の専門家が投資や保険などの入門知識を分かりやすく解説。その下に、市民記者が実際に金融商品を購入、運用した体験レポートや、その他、「お金」に関する情報を掲載しています。これまで金融に関して、専門家の解説はあっても、消費者の視点から語られたものは多くありませんでした。今後は一般の消費者の目線で語られた記者の体験レポートを満載していきます。なお今回は「マネー」のジャンルのみ、プレオープンという形になっていますが、年内には「IT・家電・モバイル」、「旅行・ショッピング」などのカテゴリーも加え、将来的には15以上のジャンルをそろえます。
さらに日本では、例えば使用している携帯電話についての感想など体験レポートのようなものが好んで読まれる傾向があることから、今後は新しいビジネスモデルとして企業とタイアップを図り、記者が実際にその商品やサービスなどを使用した体験レポートを掲載するという手法を取り入れる予定です。書籍や日用品、携帯電話などのIT家電などについて、すでにサイト上で体験者を募集しています。今後は温泉や食品など、50以上のアイテムに広げることを考えています。「このサイトに来れば体験できる。レポートが読める」というシステムを「オーマイライフ」の特長としてアピールしていきたいと同社は考えています。また、資産運用などのセミナーを動画で公開し、あたかもそこに参加したかのような疑似体験を皆さんにしていただくことも企画しています。企業や専門家とコラボレーションすることで「オーマイライフ」は、日本で初めての‘体験型市民メディア’を目指していきます。
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