延岡市などが出資する健康増進施設で、男子中学生がウォータースライダーから転落し、頭の骨を折るなどの大けがをしました。事故があったのは、延岡市の「ヘルストピア延岡」で、13日午後9時40分頃、近くに住む延岡中学校2年の男子生徒が、ウォータースライダーから約5メートル下のプールサイドに転落しました。この事故で、男子生徒は、頭の骨を折るなどの大けがをしました。ウォータースライダーは、らせん状に曲がっていて、全長は約80メートル、幅1メートルで、男子生徒は、友人3人と遊んでいましたが、事故当時、友人3人はプールで泳いでいました。警察の調べによりますと、男子生徒は、スライダーを下から上に逆走して遊んでいて、事故の直前、監視員に注意されていたということです。(施設管理者は)「オープンして15年目になるが、このような事故は初めて。再度、安全管理について周知徹底したい」ヘルストピア延岡では、原因が特定されるまで、ウォータースライダーの営業を自粛する事にしていて、警察では、転落の原因や、監視態勢に問題がなかったかなど、詳しく調べています。ヘルストピア延岡は、平成6年に、延岡市などが出資する第3セクターとしてオープンした施設で、社長を務める首藤正冶市長は、「事故が発生し、誠に残念です。原因究明と再発防止に全力を尽くしたい」とコメントしています。
中山前国土交通大臣の次期、衆院選への立候補見送りを受けて、自民党県連が行っている候補者の公募は、15日正午で、受け付けが締め切られます。公募には、14日午後5時までに、9人の応募が寄せられています。自民党県連は、次期衆院選の宮崎1区に出馬する予定だった、中山成彬前国土交通大臣が、一連の問題発言などを受けて、立候補しないことを表明したため、新しい候補者を、初の試みとなる公募制で、選ぶことになりました。公募の受け付けは、先週の7日から行われていて、14日午後5時までに、県内外の9人が、応募したということです。自民党県連は、応募者の氏名や年齢などについて、公表していません。自民党県連は、15日正午で受け付けを締め切った後、18日に、書類審査や面接などを行った上で、最終的には、46人いる選考委員の投票で、公認予定者を決めることにしています。宮崎1区には、これまで、共産党の馬場洋光氏と、無所属で、民主、社民、国民新党が推薦する川村秀三郎氏が、立候補を表明しています。
さて、解散総選挙の日程には、世界的な金融不安も、影響を与えています。この金融危機、私たちの暮らしにとっても、遠い話ではありません。(みやぎん経済研究所・田阪譲二常務理事)「このままの状態が仮に続けば、私たち一人ひとり個人も大きな影響が目に見えて出てくる可能性はある」アメリカのサブプライムローン問題や、証券大手、リーマン・ブラザーズの破たんなどの影響による世界的な株価の下落。14日の東京株式市場の日経平均株価の終値は、主要各国の金融危機対策への期待などから全面高となり、先週末に比べ、1171円14銭高の9447円57銭で、取引きが終わりました。しかし、この終値、リーマン・ブラザーズが破たんする前の9月に比べて、2割以上も下落しています。このまま金融不安が続けば、企業の設備投資への意欲が減り、また、個人消費が低迷することなどから、景気の後退にも拍車がかかり、私たちの生活への影響は避けられないと、専門家は指摘します。(みやぎん経済研究所・田阪譲二常務理事)「景気が後退してくれば、当然影響はあるわけで、例えば雇用不安におちいるとか、例えば賃金が低下する、または賃金が伸び悩むということで、まわりまわって私たちの生活に影響が出てくる」さらに、業種によっては、今年の冬のボーナス削減や、最悪の場合、企業の倒産という事態にもつながりかねないと見られています。私たちの暮らしにとっても、決して遠い話ではない、この世界的な金融不安、はたして、いつまで続くのでしょうか。(みやぎん経済研究所・田阪譲二常務理事)「(金融危機対策で)パニック的なものは、たぶん治まるんじゃないかと思っています。(株価は)ある程度の時間かけて下がってきていますので、相当なエネルギーがいりますね。ということは、やはり時間がかかると」世界経済を巻き込む金融不安、家計にも直接、影響をもたらすだけに、今後の動きが注目されます。保険会社の破たんなどもありましたが、影響を不安に感じる人たちも多いようで、各金融機関の窓口や、ファイナンシャルプランナーなどへの問い合わせも増えているということです。
日南市では、明治の外交官、小村寿太郎も学んだ旧飫肥藩の藩校で、市民大学がスタートし、「アメリカの金融危機」が初回のテーマとなりました。この「市民大学」は、日南市在住の都市プランナー、イギリスのウェールズ大学・経営大学院東京校の教授、深川保典さんが、地域の活性化につなげようと企画したものです。会場となるのは、旧飫肥藩の藩主、伊東祐相が開校した「振徳堂」で、明治の外交官、小村寿太郎なども学んだ場所です。12日開かれた第1回目の講座には、地元を中心に、宮崎市や都城市などから、市民約30人が参加。畳敷きの素読の間と呼ばれる広間では、学長の深川さんが、「アメリカの金融危機で日本はどうなる」をテーマに、経済状況や対応策について、分かりやすく説明していました。参加者は、今後、市民にも影響が出てくるのではないかと、熱心に聞き入り、メモをとるなどしていました。(参加者は)「良い環境のもとで授業を受けた、私たちの生活に役立てていきたい」「非常に感動的で、こんな近くで市民大学が聞けるとはありがたい」(深川保典さん)「参加者を増やし法人化したい、(金融危機は)日南の農業などは逆にチャンス、付加価値をつけて高く買ってもらえるのでは」この市民大学は、日南市の「振徳堂」で、毎月2回、日曜日に開かれ、様々なテーマで、市民が先人の知恵に学ぶことになっています。
小説や俳句など、県内の優れた文芸作品に贈られる、「みやざき文学賞」の今年度の受賞者が、14日、発表されました。11回目となる今年度は、小説や短歌など6つの部門に、県内在住の707人が応募し、審査の結果、入賞と入選、あわせて48作品が選ばれました。このうち、各部門の最も優秀な作品に贈られる「一席」は、小説が、渡邉真美さんの「埋み火」、随筆が、間瀬田茂雄さんの「紋章上絵師」、詩が、上村由美子さんの「八月の朝」に決まりました。また、短歌は、杉田一成さんの「合い鍵」、俳句は、菊池英子さんの「良夜の木」、川柳は、坂元靖江さんの「母の景」が選ばれました。みやざき文学賞の表彰式は、来年1月24日に宮崎市で行われ、受賞者の作品集も出版されることになっています。
地域に、大掛かりなパトロール隊が登場です。県内では初めてとなる商工会議所の安全パトロール隊が、都城市に編成されました。この安全パトロール隊は、都城商工会議所が編成したもので、21の事業所から、246台が参加しています。初日の14日は、早速、車40台余りがパトロールに参加。出発式では、都城商工会議所の岡崎誠会頭が、「全員で一丸となって、犯罪防止に努め、安心して暮らせる地域づくりに頑張りたい」と挨拶しました。この後、参加者たちは、地域安全パトロールのステッカーを貼った車に乗り込み、パトロールへと出発しました。商工会議所では、周囲に目を光らせながら、犯罪を未然に防ぎたいと話しています。
風情ある景観をまちづくりに活かそうと、日南市の油津地区で、電線の地中化工事が進められることになりました。かつて東洋一のマグロ基地としても栄えた油津地区には、明治から昭和初期に建てられた歴史ある建造物も多くみられます。日南市は、2680万円をかけて、11月から、「赤レンガ通り」と呼ばれる115メートルの市道で、電線の地中化工事を行います。工事は、来年3月末に終わる見込みで、これに合わせ、市では、赤レンガ通りの舗装工事も行うことにしています。
陸上自衛隊・都城駐屯地では、14日、隊員たちによる武道大会がありました。このうち、体一つで相手を倒す実戦に近い徒手格闘技では、隊員たちが、パンチやキックなどの打撃技や、投げ技を組み合わせながら、2分間の時間内に、気迫のこもった戦いを見せていました。都城駐屯地では、大会を通して、隊員の精神面の強化も図っていきたいとしています。
着物やふろしきなど、和風の生地を使ったあんどんの作品展が、宮崎市で始まりました。展示されているのは、宮崎市出身で、埼玉県にアート工房を構える福島哲郎さんが製作した作品で、会場には、約70点が展示されています。和風の生地を張って仕上げた作品では、布の折り目からライトの明かりが淡く光り、日本の伝統的な色や柄が照らし出されていました。布が奏でる和の明かり展は、宮崎市のひまわりギャラリーで、10月19日まで開かれています。