自民党と公明党とが早くも内部抗争か?


徳島で連続爆破事件 創価学会施設など2カ所(朝日新聞) - goo ニュースについて

 この雑居ビルは故三木武夫元首相の長女で元参議院議員の高橋紀世子氏らの所有である.1・2階が高橋氏の事務所になっていて,徳島県日中友好協会が3・4階を借りてる形になっている.

 もともと公明党=創価学会は暴力団との繋がりが強く,例えば「会館」や「墓地」の取得に関しては手下のナンミョー暴力団を使って無法な方法を用いてきた.その一つが今回の「爆破」である.そもそも,警察がマル暴を用いてこのカルトを取り締ってこなかったツケが回ってきたのだ.

 私もクリスチャンの一人だから,憲法による信教の自由は守りたい.しかし,統一協会やオウムや創価学会のようなカルトとなると,身の危険を感じざるを得ない.そもそも,憲法によって宗教団体は政党を作ってはいけないことになっている.私たちクリスチャンと,上記のようなカルトとはその所で一線を画している.

 結論から言うと,今回の爆破騒動は自民・公明の選挙協力が危なくなり,公明党側が飼っている暴力団が「先制攻撃」したものだと考えられる.公明党の会館を同時爆破したのは「釣り」に過ぎない.つまり警察側の捜査を撹乱させるためだと考えられる.これは公明党上層部からの秘密指令で行なわれた行為なのだ.ガラスドアの数枚,暴力団への札ビラくらい,彼らの財政力から見れば安いものだ.そして,貧しい学会員には「新聞」を家族の人数分だけ買わせて,搾取しまくっている.こんな公明党は日本を潰すだけだ.民主党は政権を取ったら,憲法違反で解党命令を下すべきである.公安警察も公明党=創価学会に対しては思い切った行動を示すべきだ.そうでないと,これからもどんどんカルトができては被害者が出る.それこそ機動隊を動員して,創価学会や公明党の関係施設や暴力団を捜索するべきであろう.
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Nineteen Eighty-Four !!


110番自販機、カメラ壊される 「監視社会」と落書き(朝日新聞) - goo ニュースについて

 この犯人の行為は「正当」かつ「正義」である! 確かに「器物損壊」という罪名は正しい.しかし,コカ・コーラセントラルジャパンが警察と「共謀した」事実を否定できる人はどれだけいるのだろうか.さすが,愛知教育大附属高校の女子生徒殺人事件の犯人を未だに特定できない愛知県警である.もしかして,犯人は関係者ではないか? 迷宮入りの事件は内部犯行が多いからだ.

 実際,警察庁・警視庁の統計でも,多数の人間を殺したりする重大犯罪の数は減っているのが現実だ.つまり,光市事件やロス疑惑のように,マスコミがあおり立てている事件が多いのである (それだけ現政府に都合の悪いニュースは臭いものにに蓋なのだろう).ニュース番組で見る,北朝鮮の女性アナウンサーの言い方は,ハングルを習った人なら「まるでNHKのようだ」と思うに違いない.つまり,国営放送がでっち上げるニュースを信じている限り,その人は「クルッテイナイ」とされる訳だ(笑)

 さらに,テレビニュースは画像が入っている分だけ,感情論を引き出す効果がある.判り易い例が昨年ずっと追及していた「光市事件」だ.犯人は「M氏」本人だという,司法解剖結果があるのにも関わらず,なぜゲーム狂の不良少年が殺人魔にされなければならないのだろうか.つまり,テレビは人から理性を奪い,感情だけでしかものを考えられなくするのである.そこには哲学も論理もなく,与えられた情報を信じるだけ,つまり洗脳された自分を客観的に把握できなくなるだけなのだ.

 下に引いたのは表紙に掲げたジョージ・オーウェルの『1984』の裏表紙である.内容の簡略な説明が書いてあるので,辞書を手に読まれてみると良いだろう.彼は多くの著作を残したまま,1950年にわずか46歳で亡くなっている.



ついしん 先日「理解できない人たち」で取り上げた「後日談」の発信者から,墓穴を掘るようなメールが届いたので,今から一部を取り上げて引用します.
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わざわざメールで誰にも知られないところでやっているのに自ら墓穴を掘って楽しい方ですね。
申し訳ありませんが、「間違いは素直に認めましょう。」「人の話を聞きましょう」という
小学校で教える程度のことが出来ない方だと判断させていただきました。
いくら高学歴だとしても、そのような基本的なことが出来ないのであれば社会では通用しませんね。
若造に間違いを指摘されてそんなに悔しいのでしたら、突っ込まれるようなことは書かない方がいいで
すよ。
いい歳をしてからの学歴自慢はそれしか自慢できるところがないのか?程度にしかならないことを
付け足して、このメールを終わらせていただきます。
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 結局,この人は自分のプライドを傷つけられたために私を攻撃しているだけである.また,学歴のことなどメールには何も書いていないのに,勝手に復讐してくるのはお笑いだ.以前,このような「学歴コンプレックス」という人格障害の患者とやりとりしたことがある.そうすると彼は仕事の手が空くと自分のブログや自分のWebページや2ちゃんねるに私の悪口をどばどばと書きだした.幸いに私も彼には「本当の学歴」「本当の職歴」は教えてなかったので,最後には共著を出した出版社に圧力をかけて,この履歴書は本当ですかと当時の担当編集者から手紙を出させ,ついには絶版にしたそうだ.あいにく当時その住所には私は存在しなかったので,住人によって手紙はそのまま東京へ舞い戻ったらしい.

 私はもう病気で死んでいくだけの人間だから,プライドなんて存在しない.何を言われようとへらへら笑うだけである.上記のようなメールを見たところで,この人の頭の中味はどうなっているのかなと,深層心理を手繰ったりするだけだ.そして,明日起きてピアノでも一曲弾けば恐らく忘れてしまうだろう,つまらない話となる.これが,手紙の筆者への答えとなる.あなたは発展性がなく非常につまらない人で,私にとって存在を否定された人となった,それだけだ.


おまけ2 hanao117 という ID のアホがこんなコメントを寄越してきたので,暴露してしまおう(笑)
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kaetzchenさんはいま60(還暦)近いんですよね?下は嘘ですよね?

オーストラリアの指導教官が30年前の成果でノーベル賞だってさ。
子猫がその成果を助けたってさ。50近いおじんが30年前は20くらいだよ。その頃子猫は浪人中か大学1年だろ。ホント
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 ふーん,私が還暦近いって情報,どこで流れてるんですか(笑) もしかして2ちゃんねるあたりで仕入れたアホたれじゃないっすか.

 二十歳くらいから暖めていた構想とマッチする論文を大学のパソコンを使ってパソコン通信で割り出してメールを送り,大学を出たあと大学院在学中にそこへ留学して,というふうには考えられないのだろうか (私はあいにくそういう学習環境にいたもんで).そういう想像力のない人は,よっぽどの学歴コンプレックス自分だけが賢いと思っている人格障害なんでしょうな(笑) 私はお金がなかったから国の奨学金で何とかしのいだけど,お金のある人なら最初から日本の大学には目もくれないはずです.

 むしろ笑われるべきなのは訳の分からない所で仕入れた情報に振り回されている hanao117 である.私はやはり日本に帰らなければ良かった.姓名が変わったので,実はそちらの英文ブログの方が最近は主流になって来ている.もしかするとこの日本語ブログは今年いっぱいで削除するかも知れない.日本人の知的能力の低下に私はついていけなくなったからだ.目がしばしばして,画面を追えないせいもある.


ついしん2 さっき,朝食のあとで Hanon と Billy Joel を少し弾いたら,アホなコメントの内容はきれいさっぱりデリートされてしまった(笑) Hanon は少しさぼると,すぐに指がつってしまう.特に私は目が見にくいので暗譜だから余計にそうなのかも知れない.


ついか なぜか検索ワードとして「太刀掛秀子 広大」というのが引っ掛っていたが,彼女は同じ比治山のふもとでも広島女学院大である.それにしても,著書を残すとなぜか「学歴を書かなければならない」と編集者に強迫されるのが私は嫌で,いつもデタラメまたは極端に簡略化されたものを書いていた.「公務員」「会社員」だけで充分ではないか?

ついか2 検索ワードに「ピュアメープルパンケーキ」というのがあったけど,正しくは「ピュア メイプル パンケーキ」である.明日「you」の21号が出るので,コンビニで確認されたし(笑)

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理解できない人たち

1等空尉「2ちゃん」5時間50分、懲戒処分 三沢(朝日新聞) - goo ニュース

 9日の記事に,こんなことを書き添えた.
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後日談 そいえば,先日「m」と「n」を打ち間違えて「メラミン」が「メラニン」になっていたことを,鬼の首を取ったように喜んでいたネットゴキがいた.ばかばかしいので解析プログラムを使ってメルアドとIPなどを調べて,メールで返事をしたら,コメントにメールで返事をするとは何事ぞと,勝手な論理を振り回す.どっかの人格障害の患者かPTAみたいなものと思って,この手は無視するに限るな(笑)
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 ただ,読者たちには「読字障害」という「生物学的なハンディキャップ」に対する「偏見や誤った知識」を持って欲しくない.守秘義務は当然だし,個人情報保護法によって症例の記述は匿名性を守るため,内容だけにつとめている.あくまで生物学的に普遍的な記述を目指したので,その辺,誤解をしている人がいたら,間違いを訂正するべきだと私は考えている.

 いつだったか,なだいなだが「私はクルッテイル・私はクルッテイナイ」という表現で,果たして「クルイ」とは何だろうかという哲学的な問題を投げ掛けたことがある.彼の言う「クルイ」は結局のところ,彼(女)の所属するミニマムな共同体の中に「溶け込めることができるか・否か」という問題に昇華することが可能となるだろう.つまり,自分と「異世界」に住む人間はまさに「クルッテイル」のである.

 例えば,私はNHKの「日曜美術館」「N響アワー」という番組が好きである.今では目が見えなくなったので以前は短波ラジオでFM帯の電波を拾って聴いていたが,今はたまたま USB の地デジチューナーが手に入ったので,これで音声を聴いて愉しんでいる.昨日は桜井浜江の特集で,若いころは離婚後,太宰治との付き合いもあったという.しかし,70歳を越えて画風が大きく代わり,自然をダイナミックに描く彼女を「老いてなお自分の心の中を見つめる」哲学性のある画家だと評価している所は私も同じ意見だ.特に年老いてからの作品はばかでかいキャンバスにパレットナイフだけで絵の具を載せていくものが多い.こういう私を,裏番組の時代劇を見ている人はきっと「異世界」に住む者だと感じるかも知れない.

自分自身,絵を描いたり電子ピアノを弾くのが好きなこともある.先日,画材屋にスクリーントーンやリキテックス (チューブ1本900円するのを数色) などを補充しに行ったら,まだ見えるんですか,と驚かれた.もっとも画材屋は暗いので懐中電灯とルーペが必須! リキテックスは基本の12色セット 3700円+洗浄液(イソプロパノール 600円くらい)で普通は充分に足りるけどね.油絵の洗浄液も灯油で充分.また先日,某電器店で英会話塾の講師(当然毛唐)が2人,電子ピアノで爵士(jazz)を弾いて遊んでいた.私はすかさず3台目のピアノで仲間に入り,米語で喋りながら爵士を愉しんだ.店員は早口の米語で喋りまくる私を見てぽかんとしていたが(笑) ちなみに今朝の検索ワードに「中国語で老眼とは?」なんてのがあったけど,んなもん商業高校のレベルじゃ.自分で辞書引いて調べろ,できなかったら能力がないんだから大学なんか辞めて働け.それこそカネの無駄じゃ.

 昨日も50過ぎのベテラン自衛官(しかも一等空尉だから,あと少しで二階級特進で三佐で退職になるはずだった,高卒パイロットの花形である)が勤務時間中に何時間も「2ちゃんねる」の世界へ没頭していたというニュースが流れていた.ニュースの中からはこの自衛官は「クルッテイル」とされ,(機密漏洩罪で)懲戒免職されるだろうという雰囲気がかもし出されていたが,それではなぜこの自衛官は仕事(=国家公務員としての多額の退職金)を投げ打ってまで「2ちゃんねる」へ没頭していたのだろうか.いずれ防衛医大の精神科医がその実状を分析するだろうけど,これを「生物学的なハンディキャップ」とするのは酷な話であろう.彼がどうして「異世界」へ没頭したのか……,それが一番の問題なのである.

おまけ 「拉致問題」を政治の道具に使われてしまった理由は簡単である.拉致された人も拉致被害者家族も,みんな統一協会の信者だからだ.文鮮明=お父様の命令のまま,行動しただけである.そして,今や文鮮明が死の病床についているという情報が入った.アメリカの拉致問題に対する態度が急変したのはこれが原因である.北朝鮮の金正日の重態説が流れているのも単にこのニュースのもみ消しに過ぎない.文鮮明が危篤に陥ったせいで,アメリカは北朝鮮への制裁を解除し,韓国もこれを歓迎したではないか! 日本の統一協会だけが世界中から孤立しているという事実を知っている日本人は少ない.
 文鮮明の蹟を継ぐ息子たちとしては,父親の悪事を解消させるのに必至であろう.当然,ネオコンへの寄付も減っていく.統一協会は弱体化したカトリック信者を奪い取るため,Power for Living というネオナチ団体を新たに作り,それを資金源として統一協会の悪事を知らんふりしようとしている.実際,韓国のソウルのカトリック信徒は急激に減り,Power for Living に占拠されてしまった.ドイツではネオナチ団体として追放されたのだが,ナチスの残党が残っている南米で蔓延り,バチカンも IRA のように軍事的に処理しようかどうか困っているらしい.
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谷川史子「祭・長月」(りぼんマスコットコミックス)


 今日は谷川史子さんの最初のコミックスである『花いちもんめ』から,「祭・長月」を取り上げようと思います.同じ題名で,あまねかずみさん(と言うと椿産婦人科がすぐに浮かぶ)の『花いちもんめ』1・2 とか,足立恭子さんの『花いちもんめ』 というマンガもありまして,検索をかけると女性には身近な言葉なのかなと思ったりもします.


 「祭・長月」は「りぼんオリジナル」87年夏の号に掲載されました.いまちょうど開催中ですけど (今は10月だけど旧暦ではまだ9月),長崎の秋はくんち祭りで始まります.もちろん,谷川さんは長崎の出身.主人公の まり は一年前のくんちの時,それまでつきあっていた 八坂勘二 と別れ,東京の美大へ逃げるように去ってきました.同級生にはなぜか 大井手ちとせ がいたりして,忙しい学生生活を過ごしていたのです.

 9月末のある日,講義中,後ろの席に勘二がいた! しかも,従兄の結婚式に呼ばれたなどとウソをついて…….振ったのはまりなのに,どうして勘二がにこにこしながら東京くんだりまで来たのか,理由が分からなかったのです.大井手は「いんでない?」と軽くいなします.でも,まりは「つきはなしたのは こっちなんだもの それって虫が良くない?」.勘二がまりに会いにだけに,長崎から東京までやって来た,それだけで心が動揺してしまう自分はなんだろうと,まりは自己嫌悪に陥り,化粧などしてみるのですけど,結局かざる必要がなかったことに気が付くのでした.

 そして勘二が夜行で帰ると,まりに電話して来ました.くんちが近付いてきたからです.夜の東京駅で勘二がくんちのおはやしを歌い出します.「ほーおーえんや」「ほーらんえーえ」.すると,まりも「さーがさっさ」と返し始めたのです.まりは「これからも友だちでいてよね……」と呟くのですけど,勘二は思い切った行動に出ます.「おいは ずっと おまえだけって いっただろ?」「おいは ずっと かわらんって」と言って,まりの手を取り,寝台特急に引きずり込もうとします.勘二の手を振り払ったまりに,勘二は「どうしても もうもどれんとか」「いっしょにおられんとか」と叫ぶのですけど,まりには美大を出ることが今は大事だということを分かってもらえない悲しみで一杯だったのです.

 翌日,静物画をスケッチしてたはずのまりの教室には,まりはいませんでした.そして,まりのキャンバスには,勘二がくんちの神輿をかつぐ姿が…….まりは羽田空港へ一直線.くんちが始まった長崎では早速,東京の彼女つれてくる話は どうなったとや,と勘二がからかわれていました.飛行機で駆けつけた (……と言っても,長崎空港から長崎市内って遠いんだよね.大村にあるからバスで1時間かかるのだ) まりが勘二の神輿に近付くと,勘二が途中で抜けて,まりと抱き合うのでした.このあとは長崎弁バージョン.「……つらかと 勘二とおると……胸の苦しゅうなる ばってん 好いとる」と,まりが告白して話は終わります.

# ……何だか,長谷川法世の『博多っ子純情』みたい.この頃,谷川さんは百貨店を退職して,マンガ家専業になるべく,スーパーのレジ打ちやら贈答品の包装やら,巫女のバイトまでやったそうです (厳かな顔をして,頭の中は不謹慎な妄想でいっぱい.だから未だに「おひとり様」なのか(笑)).これらには百貨店での経験が生きたとか.

おまけ 最近,谷川さんの古いマンガが文庫で出始めましたけど,なぜかこの「祭・長月」は載ってません.編集さんの偏執さにはちょっと疑問を感じたりして.
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太刀掛秀子『安芸への小径』など(笑)


 先日取り上げた,「りぼん」乙女ちっく三人娘の一人の太刀掛秀子の,「雨の降る日はそばにいて」の続編 「6月のシロフォン」 を,今日は語ることにしましょう.

表紙と内容とは何の関係もありません(笑) リクエストがあれば「6月のシロフォン」と交換しますけど.(^^;)

 「6月のシロフォン」は「りぼん」84年6月号に掲載されました.下の画像は「6月のシロフォン」が収録されているコミックスの『ひとつの花もきみに』(84年10月刊行)です.


 恋人だった 真柴誠記(もとき) が心臓発作で亡くなって3年後,大2になった 時枝みちる はある6月の雨の日,誠記の墓参りへ行きます.その途中,M大のグラウンドからラグビーボールがみちるの手許に飛び込んで来ます.そのラグビーボールを取りに来たのはみちるの高校時代の同級生で親友の 佐和 の彼氏だった 占部児玉六平 の二人のラグビー部員.ラグビーボールはみちるが持っていた花束にぶつかり,花束は見事も無惨な姿に…….バスケ部長をしてた占部の姿と誠記の姿をだぶらせながら,小さくなった花束を持って,みちるは誠記の墓へ参るのでした.

 翌日,掲示板にみちる宛の呼び出しが…….学食へ行ってみると,どんぶり3つたいらげた六平が待ちかまえていた(笑) 六平は前日のおわびにと,マーガレットの花束をみちるに渡そうとしていたのです.かと言って誠記の墓には明るすぎるし,みちるは困ってしまうのでした.

 放課後,バイト先の軽食喫茶「葡萄屋」へ行くと,高校時代のフォーク部の先輩の 伊勢 が「もらっときなよ」「それにしてもじょうできのプロポーズだなぁ」なんてからかうわ,ラグビー狂いのママが六平の名前を聞いて色紙を買いに行くわ…….そうして騒いでいるうちに,いつのまにか六平が店のカウンターに顔を出していて(笑),みちるを驚かせるのでした.

 ある日曜,六平は無理矢理にみちるをデートに引っ張り出します.六平はラグビーの心がまえ「とにかくボールをうばいとって じぶんのものにする!」「あとはひたすらゴールをめざして とにかく一直線につきすすむんだ」「押しの一手 これっきゃない」をみちるの顔の前で言い出し,あまりものずうずうしさにみちるは呆れてしまいます.伊勢はその話を聴いて笑い転げ,六平とつきあってやれば少しは心の重みが取れると諭します.

 雨の日,店番をしてたみちるは客がいないので「雨のふる日はそばにいて」を歌い始めます.六平は「雨ってシロフォンみたいだね」「雨のしずくが いろんなものをたたいて音をつくる」「こんな日は心のなかのメロディもきこえるようだね……」と話し始め,みちるの心を解きほどこうとします (実は六平は「雨のふる日はそばにいて」の話を伊勢から聴いていたのでした).帰り道,相合傘で帰るみちるに,六平が静かに「好きだ」とささやくのですけど,みちるは誠記と六平とを混同してしまい,雨の中を駆けだしてしまうのでした.

 後日,六平は雨の中,誠記の墓の前で立ち尽くすみちるを見つけて,事実を告げられるのでした.でも,実はすでに,そのことは伊勢から六平は全てを聞いていたのです.それでも六平はみちるが好きで,一緒にいると楽しくて,みちるが心を開いてくれるのをずっと待っていると告げられるのです.みちるはさらに誠記と六平を両天秤にかけている自分を発見し,高校時代と同様の自己嫌悪の渦に巻き込まれてしまうのです.帰り道,たまたま伊勢が車でみちるを拾い,誠記への気持ちが終わらないうちに六平を好きになった後ろめたさはいい加減に捨てて,いま生きている六平とつきあえと諭します.

 その直後,六平がグラウンドで練習中にタックルされて怪我したと葡萄屋のママから電話が入ります.病院にあわてて駆けつけたみちるの前にいるのは,単に両手首にサポーターを巻いた六平だったのでした.みちるは放心状態で,六平に愛を打ち明けます.ところがみちるに抱きついた六平は……胸に激痛(笑) 実は彼はろっ骨を折っていたのです.性懲りもなく,六平はグラウンドへ戻るのですけど,ゴールにトライした六平はそのまま地面に激突.両腕のねんざは骨折となり,上半身骨折だらけとなってしまったのでした.(^^;)

 結局,入院となった六平に,みちるは花を抱いてお見舞いに.やさしさの歌がきこえるような,雨のシロフォンが鳴り響くのでした.という訳で,見事に「乙女ちっく少女マンガらしい」ハッピーエンドになったのです(笑)

# 私も実は大学の教養の体育はラグビーだったので,この様子は良く分かります.鼻の骨を折った奴も何人かいました.

 んで,文庫版 『秋への小径』 に収められてる,残りの「秋への小径」「セプテンバー・バレンタイン」「星聖夜」については,またいずれ語ることにしましょう.




 今日はついでに,「りぼん」乙女ちっく三人娘の一人の太刀掛秀子の,『なっちゃんの初恋』を語ることにしましょう.

 『なっちゃんの初恋』は太刀掛秀子のコミックスで『P.M.3:15 ラブ・ポエム』『風がはこぶだろう』同様,文庫化されてない作品の一つです.ぜひ次回の「りぼん おとめチックメモリアル選」では復刻してもらいたいですね.>集英社

   


 コミックス『なっちゃんの初恋』には「なっちゃんの初恋」「ほろほろ花の散る中で」が収録されています.「なっちゃんの初恋」は「りぼん」76年1月号〜4月号に連載され,また「ほろほろ花の散る中で」は「りぼん」76年6月号に掲載された名作です.よく考えると,太刀掛秀子が広島女学院大に通ってた頃の,もう30年も前の作品なんですよねぇ……(あたしも当時は高1でしたが).

 「なっちゃんの初恋」は4月生まれの春日菜摘と3月生まれのしげみの同学年の高1の姉弟が中心となって展開していくラブストーリーです.こういう少女マンガ,大好き.(^o^)

 菜摘はバスケ部の高3の秋篠修二に片思い.いつものパターンの通り,秋篠の悪友の伊勢も出てきます(笑) でも,修二には高宮ちひろという幼なじみの女の子がいたのです…….だから,なっちゃんの修二への初恋はずっと片思い.実はなっちゃんの親友のしかちゃん(尾上)も,菜摘の弟のしげみに片思い中.だけど,しかちゃんはそれをなっちゃんに言い出せないまま,冬の日々が過ぎていきます.

 3学期になって,なっちゃんは修二に 500g もナッツを買ってもらいます.料理が得意ななっちゃんはすぐにそれでナッツ入りクッキーを作るのですけど,嫉妬したしげみはなっちゃんに暴言を吐いて泣かせてしまいます.実は菜摘としげみはいとこ同士で,生まれてすぐ両親が亡くなった菜摘は春日家の養女として育てられていて,しげみは菜摘にほのかな想いを抱いていたのです.

 次の日,なっちゃんは修二にナッツ入りクッキーを渡そうとするのですけど,隣にいたのはちひろ.渡す勇気がなくなって,しかちゃんに食べてと渡してしまいます.だけど,しかちゃんは修二にクッキーを渡して,なっちゃんの想いがこもっていることを伝えます.しかちゃんの親切のおかげで,なっちゃんは泣き出してしまうのでした.

 いよいよ冬も深まって,3年生はHRの時にしか登校して来なくなります.そこで1・2年生は予餞会を催すことに.なっちゃんとしかちゃんのクラスはバザーを,ちひろのクラスは劇をすることに…….女子の家庭科では手芸で編み物をすることに.手芸が苦手ななっちゃんはしかちゃんから借りた易しいマニュアルを見ながら,修二とペアのマフラーや手袋を編みたいと妄想してたですけど,しげみがまた嫉妬して自分の好きな「宇治金時色」のセーターを編んでくれとリクエストし,修二のことは忘れろと言い出します.しげみのひどい言葉になっちゃんは家に飛び帰り,部屋へ閉じこもってしまいます.

 そんな時,ちひろに振られた修二が春日家の玄関にやって来て,なっちゃんに窓ごしに会いに来ます.玄関に出てきたなっちゃんに修二は自分のコートを着せて,気持ちの整理をつけたと言って去って行きます.しげみは昼間の暴言を謝って,なっちゃんにココアを飲ませるのだけど,なっちゃんは気持ちが混乱したまま,眠れぬ夜を過ごすのでした.

 次の日,しげみも一緒に遅刻.男子は一時間目が体育なので,遅刻したしげみは校庭10周の罰.女子の家庭科は自習になって,皆それぞれ編み物をしていました.ところが,しかちゃんの様子がおかしい……しげみの走る姿を見て笑いながら,「宇治金時色」のセーターを編んでいたのでした.そう,しかちゃんはしげみに片思いしていたのです.ところが,予餞会のあと,セーターを渡そうとしたしかちゃんに,しげみは激しくいらつき,彼女が編んだセーターを踏みつけて去ってしまいました.しかちゃんはあまりのショックに,長く伸ばしていた髪の毛をばっさり切ってしまいます.まさか,しげみが姉のなっちゃんを好きだなんて,しかちゃんは思ってもいなかったから…….

 伊勢は伊勢で,ちひろになぜ修二を振ったと責め寄ります.ちひろは単純に「修二くんのじゃまをしたくない.入試がすむまで姿を消していたいくらいなんです.女の子のことで一生がかわったなんていわれたくないんです」と言い訳するのですけど,伊勢は苦しみも悩みも共にしようとしないなんて言うのは責任逃れだ,修二が求めているのはやすらぎだ,と言うのですけど,ちひろは「人を信じる前に恋がおわる時のことを考えてしまう」のですね.課題で編んだセーターも本当は修二の好きな色とサイズ.だけど,これを修二が受け取ってくれるかどうか,ちひろ自身,自信がなかったのです.

 そんな時,家庭科教官室でちひろとなっちゃんは偶然出くわします.ちひろの編んだセーターの採点が終わり,次はなっちゃんの番と言う時に,なっちゃんは教官室に編み物を置き,ちひろを追いかけ,修二が好きなら自分は身を引きますと言います.ところが,ちひろはなっちゃんの素直でひたむきな修二への愛情に打ちひしがれ,幼なじみの修二と決別する決心をするのでした.

 冷たい雨が降り出して家に駆け込んだなっちゃんは,しげみと母親が言い争っているのを偶然聴いてしまいます.菜摘は死んだおじ夫婦の子供でいとこなんだ,だからしげみはなっちゃんを一人の女の子として好きなんだと告白するのを…….雨の中,なっちゃんは駆け出して,修二の家へ向かって行きます.ところがそこでは,ちひろが正式に修二へ別れ話を…….なっちゃんは誤解して,ショックで倒れ込んでしまい,風邪を悪化させて一週間寝込んでしまいます.

 なっちゃんの意識が戻った時,母親はなっちゃんは自分の子だと言い聞かせます.夕方,玄関にノートを置いて行ったしかちゃんを追いかけて,しげみは今までの非礼をわびるのでした.そして,一週間ぶりに登校したなっちゃんを校門で待っていたのは,無事に大学に合格した修二だったのです.「なっちゃんの初恋は……これからなンです……」


 「ほろほろ花の散る中で」は六月の山吹色のエニシダの花が主題となっているマンガです.神部 彩(あーや)は高1の女の子.親友の美紀とあこがれの小諸高志のフォークコンサートへ行った帰り,調子に乗って同じ高校の男の子に水をぶっかけてしまいました.家に帰ると,彩の机には7歳年上の亡き姉の写真.あーやの姉は17歳から年を取りません.だから,あーやは毎日その日のできごとを姉に報告するのです.

 月曜の朝,水をぶっかけられた2年の浅沼 郁が小諸高志のサイン入り特大ポスターを渡します.県立広津高校では,早速浅沼の自転車に二人乗りしたあーやの話で持ちきり(笑) 学校帰りにレコード屋に寄ると,郁がバイトしていた(笑) 郁は口止めも兼ねて,小諸高志のLP「ほろほろ花の散る中で」をかけてくれ,あーやは郁をずっと見つめてしまったのでした.

 水曜日,姉の墓参りに行ったついでに,あーやは再びレコード屋へ行きます.すると,エニシダの花束を持ったあーやの姿を,郁はふと懐かしい気持ちにさせたのです.次の日曜,郁はあーやを自宅のティーパーティーへ誘います.すると,目の前にはあこがれの小諸高志が! 実は小諸高志の本名は浅沼高志で,郁の兄だったのです.郁はあーやに小諸高志の弟としてではなく,一人の男性として見て欲しかったのですね.

 後日,あーやが傘を借りたお礼に浅沼家を訪れると,郁はいなくて,兄の高志が…….あこがれの高志と二人きりでお茶を…….ところが別れ際にあーやは高志に抱きつき,愛を告白します.偶然,その姿を見てしまった郁は,てっきりあーやが自分を利用していたものと誤解してしまいます.ところが,あーやが高志に告げた言葉は,実はあーやの姉の日記の言葉だったのです.そう,高志はあーやの姉の高校の先輩だったのでした.姉の日記には高志のことばかり…….姉の遺志をあーやは伝えたかったのです.

 誤解したままの郁は高校でも冷たいまま.ところが,郁が偶然見つけた写真はあーやに似ているけど本人じゃない.そう,高志もあーやの姉を好きで,あーやの家にあるエニシダの木は浅沼家の枝を挿し木したものだったのです.高志はプロの歌手になっても,未だに亡きあーやの姉を想う歌を歌い続けていたのでした.すると,都合よくあーやが浅沼家の門に立っていて,郁が誤解をわびて二人はハッピーエンドとなったのでした.(^o^)
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太刀掛秀子 『ミルキーウェイ』 (集英社文庫・りぼんマスコットコミックス)


 今日は「りぼん」乙女ちっく三人娘の一人の,太刀掛秀子の作品です.題名の「ミルキーウェイ」というのは単純に天の川のことなんですけど,同じ題名の清水玲子『ミルキーウェイ』(白泉社文庫) という Jack & Elena のアンドロイドSFとは全く違います.

    

 とりあえず,現在は文庫版でしか入手できない,太刀掛秀子の『ミルキーウェイ』(集英社文庫) と,これに同時収録されてる「雨の降る日はそばにいて」の続編「6月のシロフォン」が収録されている 『秋への小径』(集英社文庫) について語ることにしましょう.

# 本当は『なっちゃんの初恋』(りぼんマスコットコミックス) の話もしたいんだけど,まだ文庫復刊されてないので,この話はそれからにします.

   

 表題作の「ミルキーウェイ」は作者の太刀掛秀子が女子大の学生の頃,友人2人で夏休みに北海道旅行をした時の,ユースホステルでの出来事をネタにして描かれた物語です.受験で都会の大学に進学できず,仕方なく地元の女子大に呉線で広島市内に電車通学してた太刀掛にとっては,北海道旅行の体験はまるで夢の世界だったでしょう(と言っても青函連絡船の場面が出てこないが).後に書くと思いますけど,彼女が通ってた女子大の近くにあった広大学校教育学部(広大には何と教育学部が2つもあった!)の学生が熱心に取組んでいた人形劇の話もコミックスには出てきます.

# 私個人も実は経済的理由で青函連絡船に乗った経験がありません.沖縄県には行ったことがあるのですけど,なぜか北海道は処女地だったりします.(^^;)


 それでは「ミルキーウェイ」の内容に入って行きましょう.この作品は「りぼん」76年9月号から12月号に掲載されたもので,単行本化されたのは 78年6月です.立原奈緒 は東京の高2の女の子.幼い頃,奈緒は近所の 水原慎二 だけが友だちの,引っ込み思案でした.そうしたある日,奈緒のお母さんが金髪で青い目の子供を連れて来ます.彼女が若い頃,白人と恋をして生まれた,奈緒の実の兄だったのです.世間体を考えた祖父は 真樹 を引き取り,立原氏と結婚させたのでした.ところが祖父が亡くなり,真樹が奈緒の兄として同居することになったのです.慎二(慎)はすぐに同い年の真樹(マッキー)と仲良くなり,混血児といじめられる真樹を慎二はかばってやるのでした.

 真樹も父親がいない自分の立場を全て受け入れ,新しい父親に受け入れられない淋しさは,一人旅に出ることで紛らわしていたのです.真樹からは奈緒に旅先からいつも便りが送られて来ました.ところが,最後の手紙は6枚の便箋に「北の星降る湖の哀しい愛の伝説」が綴られていたのです.それはまるで真樹の生き様を生き写しにしたような内容でした.その手紙が奈緒に届いたあと,真樹が旅先で亡くなったという報告が…….2週間後に湖底から遺体が見つかり,形ばかりの葬式が東京で営まれたのでした.

 奈緒は長く伸ばした髪を切り,半分は東京の墓地に埋め,もう半分は北海道の真樹の墓に埋めようと思い,反対する両親を説得して,上野駅の7番ホームから北へ旅だったのでした(今でも宇都宮線ホームですね).当時の東北本線は未だ客車で,機関車が引っ張っていました (50系客車だと冷暖房完備で快適なのですけど,旧式客車に当たった時は最悪……).現在では夜行列車はみな昼間特急電車をそのまま借用して使っている場合が多く,機関車が引く客車列車はブルートレインと呼ばれるわずかな列車になってしまいました(しかも利用料金が高額なので,乗客の全んどがフルムーンの老夫婦).

 夜汽車の中で泣きながら真樹と慎二のことを思って居眠りしていると,隣の席からタバコくれだのと賑やかな男たちの河内弁.12時すぎの奈緒の背中には男物のヤッケがかかっていて,その持ち主は同じ席の向かいに寝ころんでいたのです.それが 志野田小次郎 で,9月になり夜が急激に冷えて行き,冬仕度をしていない奈緒を気遣っての行動だったのですが……,ショートヘアーの奈緒は中学生の男の子だと完全に誤解されてしまったのです.案の定,風邪気味の奈緒に,隣の男どもは砂糖入りブランデーをカップ1杯全部飲ませて撃沈させるのでした(笑)

 大学生になった慎二には 井筒麻衣子 という彼女ができ,それを目撃してしまった奈緒は幼い初恋をもろに砕かれてしまいます.同じ大学の真樹は彼らが大卒後に結婚することを知っておきながら,奈緒にはそれを告げられません.奈緒が失恋したことを知った真樹は,初めて慎二を殴りつけます.そんな中の真樹の死でしたから,余計に奈緒には精神的ショックが大きかったのです.酔っ払った奈緒はずっと慎二の名前ばかりをつぶやいていたのでした.ストーリーの構成上,青函連絡船は完全に無視されて(笑),奈緒は乗換駅の函館駅か七飯駅かで途中下車.ところが風邪でふらついていた奈緒は,置き引きにリュックを奪われてしまう…….

 夢の中で奈緒はミルキーウェイを見ます.そのほとりに真樹が出て来て,花を摘んでいます.奈緒が摘むと幸福の白い桜色の花,真樹が摘むと悲しみの空の色の花.「悲しい人の摘んだ花はいつまでたっても悲しい花さ」「ひとつ摘んではまたひとつ そのたびに悲しみの花束が両手にあふれるだけなのに……」と真樹がつぶやいて,奈緒は目覚めます.奈緒を助けたのは中3の 大岩和郎 で,彼の家で彼女は夕方まで眠っていたのでした.風邪が幸いして和郎のお母さんに引き留められ,翌日の土曜日に和郎と一緒に「星降る湖」へ行くことになりました.

 翌日の土曜の午後,和郎と奈緒は「星降る湖」の最寄り駅へと旅立ちます.観光ガイドブックにも載ってないのにどうして知ってるのかと和郎が尋ねると,兄貴に聞いてきたの,と奈緒が答えます.この時には既に和郎は奈緒が年上の女性であることを認識していました.駅を降りると,そこは郵便局とよろず屋だけのド田舎.幸い,よろず屋には民宿「桃岩荘」のトラックが来ていて,食料などを買い出しに来ていたのです.隣にも赤い小型車が来ていて,それを運転してた女性は奈緒の顔を見ると泣き出してすぐに去って行ったのです.あとで分かるのですが,実は彼女,えりか は真樹の恋人だったのです.

 そして何と,トラックの運転手は小次郎でした.小次郎は大卒後,民宿「桃岩荘」のスタッフとして働いていたのです.宿の主人もやはり東京の出身で,旅をするうちに民宿を始めてしまったという訳です.ところが,9月のこと,内地から台風が近付いてきました.おいてけぼりを食らった和郎は土砂降りの雨の中を歩いて来たのです(笑) 夜中にお茶を飲みながらミーティングしていると,えりかが奈緒と話したいと言ってやって来るのですが,画家で彼女の父親が無理矢理に連れて帰ってしまうのです.台風の夜,奈緒はえりかがどうして自分と話したかったのかを悟ってしまったのでした.

 翌朝,仲間の一人が道路の確認に行くと,2ヶ所ほど土砂崩れしていて,3日は帰れないとのこと.小次郎たちは土木作業へ行くことになり,奈緒は小次郎にえりかの家へ行って話に行けと勧められます.えりかはすぐに,奈緒が真樹の妹だと分かったと言って,真樹の思い出話を始めます.えりかは父と二人だけの孤独な生活に心が渇いていたのです.帰り道,えりかの父親が真樹の姿をスケッチしているのを見て,彼もまた自分が優しくできなかった真樹の思い出によって心が癒されていたことに奈緒は気付くのでした.

 次の日,小次郎は奈緒に花を摘みに行こうと誘います.話しているうち,小次郎も奈緒が真樹の妹だということに気が付きます.そしてまた,奈緒も真樹が自殺でなく,登山中の事故で湖に落ちたということを知るのでした.奈緒は死の直前に6枚の便箋に書いた真樹の作り話を,てっきり真樹の遺書だと思いこんでいたのです.

 道路が復旧した夜,天気も良くなったので,奈緒たちは夜間登山に行くことになりました.上を見上げると,銀河が流れ,ミルキーウェイがきれい…….ところが途中で奈緒は足をくじき,道に迷ってしまいます.そして奈緒が崖の上から湖を眺めると,そこは「星降る湖」…….奈緒は誤って湖に落ちてしまい,奈緒の叫び声を聞いて小次郎が助けに飛び込みます.小次郎はてっきり奈緒が自殺したと思いこんだのですけど,奈緒は湖を眺めたら星が映ってて,それが真樹の顔に見え,思わず手を伸ばしたら身体が浮いてしまったと言い訳します.えりかも駆けつけて奈緒を着替えさせ,真樹は奈緒がいたから周りの偏見から逃れることができたのだと諭します.

 さらに三日後,熱も下がり,奈緒は真樹の墓に花を添えて,自分の髪の半分を埋めました.民宿に帰ると「らくがきノート」にある真樹の書き込みを見せられ,奈緒もそれに付け加える形で「ミルキーウェイ 降っておくれよ さみしい人が 眠ってる 青くつめたい 湖に…… 奈緒 '76.9」と書き込むのでした.

 東京へ帰る日,えりかの父親が真樹の肖像画を完成させて,えりかに持たせます.小次郎は奈緒のほっぺにキスして,また来てくれと告げて,この物語は終わるのです.帰りの列車の中で奈緒は真樹の肖像画を見ながら,楽しかった北海道でのことを思い出すのでした.


 先日取り上げた,「りぼん」乙女ちっく三人娘の一人の太刀掛秀子の,現在は文庫版でしか入手できない,太刀掛秀子の『ミルキーウェイ』(集英社文庫) に収録されてる「雨の降る日はそばにいて」を,今日は語ることにしましょう.

 「雨の降る日はそばにいて」は「りぼん」77年6月号〜10月号に連載されました.あいにく画像は手許にコミックスの『雨の降る日はそばにいて』が見つからないので,文庫版からの白黒画像です.

 高2の 時枝みちる は一年前の雨の日の くんとの失恋から立ち上がれずにいます.長かった髪も切って,大きいレンズのメガネもかけて…….みちるの親友の 霜田佐和 は,みちるの心を開かせようとするのだけど,男性不信に陥ったみちるの心を開かせるのはなかなかうまく行きません.ただ,佐和は佐和で,同じクラスでバスケ部の 占部 が好きで,なかなか告白できずにいます.

 そんなある日,彼女たちのフォークソング部の部室から,「雨の降る日はそばにいて」というオリジナルソングが流れてくるのに,みちるは気付きました.みちるのギターをかき鳴らしながら唄っていたのは1年に編入して来た 柴原さとる だったのです.その歌があまりにみちるの心にぴったりしていたのに,みちるは驚いてしまうのでした.ただ,柴原が1年と聞いて,みちるは年下か,恋愛の対象外だ,と勘違いしてしまったのです.みちるの広津高校(こればっかり……)は私服だったので,余計に年齢が分かりにくかったこともあります.

 フォークソング部の部長で3年の 森岡弘美 も生徒会長の 伊勢 も柴原を知っていて,森岡は強引に柴原を入部させ,さらに音合わせしてみると,柴原とみちるがデュエットとして最適だということに気付かせます.森岡はみちるが「男の子に排他的すぎる.柴ちゃんに恋でもしてくれりゃあ こちとらばんばんざい」とまで言って,はやしたてます.ただ,森岡はいつも伊勢が柴原のことばかり気に掛けていることを不思議がっていたのでした.

 学校の帰り,柴原はみちるを強引に喫茶店に誘います.そして,折角デュエットするのならば,もっと仲良くなろうと言います.しかし,みちるは一年前の失恋の傷が癒えてなく,自分は自己嫌悪でいっぱいで不細工な人間だから,柴原のような素敵な男性とはつりあわない,と一生懸命に言い訳を作り出すのです.柴原は「きみはステキな女の子なのに」とほめるのですけど,みちるは逃げるように帰ってしまいます.

 家に帰るとお母さんが一つ年上の 真柴 くんのお母さんとデパートで出会ったという話をし始めます.幼なじみの もとき と仲が良かったのを覚えてない,という話を無視して,みちるは柴原に喫茶店でひどい言葉を投げつけたことを反省するのでした.実は,この「真柴誠記(もとき)」こそ,「柴原さとる」の本名だったのですけど,それを知ってるのは伊勢たち3年生だけで,なぜかは後に明かされることになります.


 翌日,佐和は早朝にみちるの家に来て,みちるを早朝練習に引っ張り出そうとします.みちるのヘアスタイルがめちゃくちゃなので,佐和はみちるの髪をカールして,思いっきり可愛く演出させます.ちょうど都合良いように柴原もみちるの家にやって来て,佐和はみちるが可愛くなった姿を柴原に見せるのでした.柴原は幼い頃のみちるを思い出して,暖かくほほえむのです.みちるはどうして柴原が自分のことを暖かく見つめるのか,戸惑ってしまいます.佐和は佐和で,占部とうまくいったため,幸せを分けてあげたかったという訳です.

# 本当はここで,太刀掛得意の「回想シーン」が入るのですけど,今までと同様に,わざと無視します(笑)

 6月になると「ののほとけ」(吉田拓郎の「野の仏」のぱくり)というフォークコンサートのポスターがフォークソング部の掲示板に貼られました.「青少年センター」で広津高校フォーク部の発表会もあるので,下調べついでにフォーク部みんなでコンサートへ行くことになりました.ここで出て来る電車の絵は,戦時に設計され戦後に大量生産された 20m級 73系電車でしょうね.このマンガが描かれた 77年ごろに呉線や可部線で走っていた電車です.

# 詳しくは「鉄道ピクトリアル」2000年5月号 (通巻 684号)「特集:73系電車」(鉄道図書刊行会)をお読み下さい.(^^;)この電車は様々に改造されて,最後の編成は 103系ふうに改造され,仙石線と川越線とを走っていました.

 鉄道の話はさておき,コンサートが始まります (ステージの模様は南こうせつの 74年ライブですな).ところが柴原は途中で気分が悪くなり,医者が呼ばれるはめに…….みちるはいったい何が起こったのかを把握できていません.伊勢が柴原を抱きしめながら,伊勢の恋人で部長の森岡と一緒に部員全員を帰らせます.みちるは帰りの電車の中,不安に打ちひしがられるのでした.


 ところが,翌日,何もなかったように,柴原が学校に現れます.みちるは心配したんだからと泣いて,いつの間にか柴原を好きになっていることに気付くのでした.占部は昨日帰りがけにかつて「バスケをしていた"柴ちゃん"って人のことは忘れてくれ」と言われ,そのことがみちるにとって不幸をもたらすことを何となく悟るのでした.

 森岡は部長引退を控えて,次期フォーク部の部長を柴原に指命してしまいます.本当は伊勢にいつも目を向けていられたかったのに,伊勢が心を割いているのは柴原ばかりなことに,彼女は嫉妬していたのでした.それを境に,二人の心は引き裂かれていきます.みちるはみちるで,ある雨の日,柴原と相合傘で帰ります.ところが帰り道で,みちるが一年前に別れた壇くんと偶然出会ってしまい,彼女は一人逃げ帰ってしまいます.翌日,柴原は佐和にどうして壇とみちるが別れたのかを尋ねます.二人は中学からいわゆる「公認の仲」で,みちるは友だちとしてしか見ていなかったのに,壇が一方的に愛を告白して,二人の仲が壊れたことを佐和は告げます.みちるが恋愛に関して臆病になったのは,みちるが自分にウソをつけない真面目な性格だからだったのです.

 風邪を引いて学校を休んだみちるを,放課後柴原は見舞いに行きます.佐和から一部始終を聞いて,それでもみちるに「ぼくはどんなに にがいわかれも こわくない…….その一瞬の思いがあるだけで…….わかれた人ともきっといつかほほえんで会える気がするから……」と言って,全てを受け入れるのでした.みちるは柴原の言葉ではげまされて,元気になろうと思うのでした.

 そして期末テストが終わり,7月の終わりのコンサートが近付いて来ました.ステージは無事成功,客席に戻ろうとすると,柴原の前に 梶山千夏 が現われて,親しそうに話し始めます.みちるはその様子を見て,嫉妬してしまいます.みちるはてっきり,失恋してしまったのだと思いこんでしまったのです.ところが夏休み,部長の柴原は海水浴を企画して,フォーク部全員を海に連れ出します.帰りの呉線の電車の中で,みちるは柴原の肩に寄って眠ってしまい,もっとこの線路がいつまでも続くといいのに……と思ってしまうのでした.

 みちるは柴原に暑中見舞いを出そうとしたのですけど,宛先不明で帰って来てしまいます.前部長の森岡の家の隣だと聞いていたので,森岡の家の付近を探すのですが「柴原」という苗字は見つかりません.あったのは「真柴」という苗字と「誠記」という子供の名前が書かれた表札の家…….みちるが呼び鈴を押そうとすると,伊勢が柴原を抱きかかえて,梶山の運転する車で病院へ向かおうとします.みちるはその車に一緒に乗せられ,病院へと駆けつけます.

 伊勢と梶山の処置が早かったおかげで,柴原=誠記 は意識が戻りました.そして,みちるもまた,柴原さとるが偽名で本名が真柴もときだということを誠記から告げられます.実は「柴原さとる」というのは,梶山の恋人の名前だったのです.誠記が高1の時から2年間入院していた時にできた3つ年上の友人が「柴原さとる」なのです.病院の裏庭で柴原と梶山と3人でギターを弾きながら遊んだ仲だったのでした.ところが,一足先に退院した柴原は亡くなってしまった…….コンサートに梶山が現れたのは,柴原の命日の知らせを告げに来ただけだったのです.

 伊勢と誠記は小学校の頃からの腐れ縁で,先に退院した柴原がいなくなった誠記は幼なじみのみちるに会いたくて仕方がなかったのです.それで,休学扱いになっていた広津高校へ1年生として通い始め,みちると出会う時を待っていた……のでした.誠記は死を悟っていたので,みちると恋人になると彼女を悲しませると思っていたのです.しかし,月日の流れは二人の感情を止めなくなりました.ある秋の日,みちるはお弁当を持って中庭に誠記を連れ出すと,誠記は思い余ってみちるにキスをしました.

 ところが,その別れのあと,誠記は中庭で倒れ込んでしまったのです.何も知らないみちるは呉線で帰るのですけど,家に帰ったとたん誠記の母から電話がかかり,誠記が危篤だと聞かされます.(人殺しマンガ!(笑)) みちるが病院に着いた時には,既に誠記の心臓は停まっていたのでした.雨の中,みちるは中庭に飛び出して,昼間の思い出の芝生にすがりついて泣くのでした.

 誠記の初七日の日,誠記の母親が誠記の書き残したものをみちるに託します.ところがみちるは病気のことを隠して逝ってしまった誠記を勝手だと怨んで悪者にして悲しみに耐えることに…….中間テストが終わったある日,誠記の書き残したものが入った封筒を持って,みちるは呉線に乗り,夏に過ごした海へ降り立ちます.誠記が遺された時間がないことを知っていて,みちるを愛したかったとの文面にみちるは感動し,みちるは海に向かって「柴ちゃん!」と叫ぶのです.気が付くと梶山が来ていて,いつの間にか降り出した雨の中,みちるを傘に入れるのでした.梶山の家で本物の「柴原さとる」の写真を見て,みちるは誠記を思い出の中に閉じこめることを決意したのです.みちるはフォーク部に戻り,誠記の書き残した唄を歌うことに決めたのでした.

 長くなってしまったので,続編の「6月のシロフォン」は,また次回まわしにします.
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「大阪環状線のお古の103系」


 なぜか,今日のアクセス解析の「検索ワード」のトップは「大阪環状線のお古の113系」であった(爆)

 私は目が不自由なので,テンキーを押し間違えて,最初「113」と打っていた.ところが投稿直後に間違いに気付き,「103」に書き換えた.いわゆるネットゴキというのは,こういうつまらない部分を躍起になって喜ぶバカである.恐らく,どこかのキャッシュに残った「113」を喜んでいたのだろう.

後日談 そいえば,先日「m」と「n」を打ち間違えて「メラミン」が「メラニン」になっていたことを,鬼の首を取ったように喜んでいたネットゴキがいた.ばかばかしいので解析プログラムを使ってメルアドとIPなどを調べて,メールで返事をしたら,コメントにメールで返事をするとは何事ぞと,勝手な論理を振り回す.どっかの人格障害の患者かPTAみたいなものと思って,この手は無視するに限るな(笑)

 山陽本線に 113系は先年まで4両編成でいた.いつのダイヤ改正だったか忘れたけど,岩国−下関間につい最近までいたと思う.目が不自由になって,すっかりJRを使わなくなったので (急な階段の上り下り,特に階段やエスカレータを下りるのが怖くて介助者がないと降りれない.おかげで駅員さんに迷惑をかけることが多い),光市事件の調査のために岩国から光まで乗ったときにチェックした限りでは,まだ全てが 115系に代わった訳ではないことを把握している.

# 山口大医学部へは,新山口で下車して,宇部市交通局の高速バスを利用した.

 111系 (113?) を改造して2両編成にした 115系500番台は下関−新山口−岩国間を走ってるが,何せ昔の電車だから加速が遅い,トイレを潰して冷房機器を入れたなど,遅くてひどい電車だ.これなんかははっきり言って 111系だと言った方が正確だろう.岩国から光へ行くとき,偶然これに出会ったときは,何だこれ,早く廃車にせんかいと思ったものである(電気代の無駄だ).新幹線の0系並みじゃないか? 車齢は.大阪環状線の 103系電車の方がスムーズにゆれずに走ってくれる.

 つまり,山陽本線を走っている 115系というのは色々なバリエーションがあって,117系を改造した快速電車が広島−白市(広島空港,つまり安芸と備後の境目)−糸崎のメインの山岳地帯を走っていたり,113系改造の電車は当然速度が遅いので呉線快速として入っていく(昔,太刀掛秀子が昔の広島空港へマンガの下書きを航空便で送った電車でもある).仙石線と違って,呉線は山陽本線と繋がっているため,仙石線のように 105系 (だったかな) で統一できることができないんだろうな.宇部線の 105系は駅間が短いから,ほとんど路面電車だ.東日本ではかつて電車の墓場だった仙石線の代わりに,今では川越線や八高線の電化区間が今はそれを担っているが…….

 まぁ,こういうことは鉄道気狂いの「鉄ちゃん」の方が良く知っているだろうから,一般利用客へ格下げとなった私はこれ以上うんちくを語るのはやめる.

# ついでに,ブルーバックスで素粒子学や蛍光タンパクを知ったかぶりになるアホの相手をするのもばかばかしいから,その話もしないことにする(笑) バブル以降,講義で余談をすると嫌がる学生が増えたのも,これと似ているのだろう.予備校のようにストレートに「答えだけ」しか要求しない横着な学生が多いからなぁ.
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にゃ〜,にゃ〜,にゃ〜 =^_^=

 
 今日は面倒臭いので,リクエストの多い「にゃ〜」特集(笑)

 上の写真はめずらしく,にゃ〜が上を向いてくれた写真である.滅多に顔を上に向けてくれないので,これは煮干で釣ってやった(笑)

 下の写真は「にゃ〜」が「うれしい」と言ってる動作である.何かうれしいことがあると,芝生をがりがりするのが癖である.


 一番下の写真はもちろん,ほっぺたをがりがりしてやると,気持ちいい〜と言ってる動作である (もちろん,このあと帰宅したら,ライオンの液体石けん「キレイキレイ」で手を洗う.そろそろ補充しないと).写真で分かる通り,右の前脚が折れている.これが今年の初め,雪の中交通事故でひかれて,顕微鏡持ち出して緊急手術した部分だ.未だに痛いらしく,ボスネコとのケンカでハンデになっているらしい.悪いね,あたしは整形外科が専門でないもんで.自分で勝手にギプスを取ったのも原因なんだけど.



 もっとも私は目が悪いし,釣り用のテグスで無理矢理縫ったし,骨も単純骨折だったからアロンアルファで無理矢理くっつけたため,ネコから見るととんでもない荒療治だっただろう.それでも命の恩人と思って,すりすりしたり,エサくれと言ったりするし,外出するときはバス停との境の信号まで送ってくれるし,帰ってくると「にゃあ」と言って歓迎してくれるので,短い命の野良猫にはこれでいいんだろうなと自己満足していたりする.

おまけ いま,BGMにNHKの「クローズアップ現代」を流していて,バカかと思った.王監督の人間性のすばらしさは「日本人」だからではない.王監督は中国から拉致されて日本国籍に入れられたラーメン屋の息子,「中国人」である.だから,謙虚に自分を見つめられるのだ.ふざけるのもいい加減にして欲しい.私の年上の友人で王監督と同世代の台湾人がいる.彼が約30年前に私に渡し,愛蔵版でいいから出版してくれと頼まれた原稿の山があった.彼もまた,両親が日本国籍をつけられ,終戦後は神戸でパチンコ屋をやっていたそうだ.とにかく何でも良いから手に職をつけろと教育費は惜しまなかったので,彼は日本と台湾の大学へ進学し製麺商社に就職したという.台湾人だから,そのコネを買われたのだそうだ.
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衣料品不況なのはショッピングセンターだけではない


イオン、閉鎖店舗60程度に 従来計画の5割増(朝日新聞) - goo ニュースについて.

 こんなニュースが,民主党小沢党首の肺炎入院と共に入って来た.

 中国地方には広島を本店とする「イズミ」グループのショッピングセンターがある.「ポプラ」というコンビニが名古屋の「サークルK」同様にうじゃうじゃしているのと同様,「イズミ」の子会社である「Youme Town」という中規模ショッピングセンターがあちこちの小都市にばらまかれている.

 昨日,たまたまテナントのカバン屋と靴屋に用事があって (私は規格外の足なので安い靴はなかなか見つからない.交通事故で未だに足が痛いせいもある) 立ち寄ったのだけど,ここは1Fの食料品がやたら高い.カードにつけてくれるポイントも大きいのだが……(一番えげつないのがタカキベーカリーというパン屋で 1.5斤なんて食パンを売ってたりする(笑) 菓子パンに至っては高カロリーで生活習慣病の大量生産である).その次に気がついたのが,衣料品系テナントやレストラン系テナントの大幅な立退きである (この程度はめくらでも分かる).店員も大幅にリストラされて,めくらにとっては質問のしようがない.

 仕方がないので携帯の GPS 機能をオンにして (もしもの時は家人が分かるように) 大阪環状線のお古の103系電車 (この電車の一番ボロい奴はしばしば,宮島競艇への無料電車に化ける) で広島に出て路面電車で八丁堀の本通りを通ってみても,メインデパートの天満屋やイズミやイオンも,どこも衣料品売場は閑古鳥が鳴いている.槇村さとるが「Real Clothes」というデパートの衣料品売場の話を描いてるけど,これって首都圏だけの話じゃないかって思ったりする.その証拠に澁谷では外資も混ざって衣料品争奪戦をしてるらしいけど,これって二昔の吉祥寺やあらへんか,と思ったり(笑)

 要するに,既製品の服に中国製が多くなったせいで,マスコミが中国製品はアブナイというデタラメを宣伝しまくり (地表温暖化や「My 箸」と手口が似ている.「My 箸」は箸箱も一緒に洗って貰わないと雑菌だらけになることを知ってる人は余りいないのではないか? 納豆菌のついた箸は食後すぐに洗う,という原則と同じだ),ムチャ高価な「日本製」ブランドばかりが席捲した,その結果服を買う余裕がなくなって,自滅したというのが原因じゃないかしらと私は踏んでいる.

 ちなみに,100円ショップのダイソーの本社は広島にある.ダイソーの子会社は全部中国にあるから,ダイソーとしても安価な中国製品の輸入差止となると商売上がったりとなる訳だ.どこかの誰かが日本に技術的に追いついた中国を貶めてやろうと企んだと言われても,果たして反論ができるであろうか.中国は文化大革命後,日本の東工大や東京医科歯科大にあたる精華大博士課程から技術官僚を採用し,長きに亘る文科試験制度 (科挙) を廃止してしまった.その結果が現在の中国指導部なのである.文系は北京大学から来た1人しかいない.(北京大学は文系大学だ) 果たして,日本にこんなマネができるであろうか.専門外の人間を大臣に据えて失言失言でやめさせるような内閣は要らない.

 ついでに,日本はここ数日,大幅な株安と円高に見舞われているが,上海やソウルや香港などの東アジアの主要株式相場はやや下がりつつも安定した動きをしている.理由は簡単で,ドル建てだった資金の流れをユーロ建てへ移しつつあるからである.社会主義体制を取るヨーロッパでは銀行を国家管理へ移行している所が多い.つまり,ユーロの方がまだ実体経済としては安定しているからだ.これを見抜けない証券マンはアホかと思う.また,これまでマネーゲームによって潤っていた「金融経済」が例えばFXのように自滅をし始めた.このことは「ものづくり」をする「実体経済」へ投資するチャンスでもある.今までバクチガネに酔っぱらっていた株主たちは,利鞘が少なくとも確実に堅実なものづくりをするメーカーへ投資をするべきであろう.そのためにも,マネーゲームで損をした米系銀行・保険から一斉に資金を引き揚げるべきなのである.
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ワインの匂い (オフコースではにゃい)


 なぜかリクエストのメールが多いので(笑),今日はまた「にゃ〜」の特集です.ちょうど一年前に「にゃ〜」と出会ったときの写真が miniSD に入ってたので,引っ張り出して来ました.表紙は友だちからもらった携帯写真の「ネコのワイン」だそうです(笑)

 にゃ〜は一年前,下のように太股の中に入ってしまうほど小さかったのです.


 ところが,メシを食わせているとどんどん大きくなり,今ではこんなにふてぶてしくなっています(笑)


 なぜか,車の下が好きで,これが今年の正月明けに右前脚を骨折した原因ともなっていて,それ以来タイヤの太い車の下には入らなくなりました(笑)


 ちなみにこれが「にゃ〜」の天敵の,テリトリーへの侵入を企んでいるボスネコです.


おまけ 鉄ちゃんのためにおまけです.広島県内を走ってる,117系の電車の写真です.未だに「大ミハ」なのがお笑い.
  


註釈 「大ミハ」が何のことか全く分からない人のために.これは新大阪駅の真下にある宮原総合運転所のことやねん.他にも大モリ (森ノ宮電車区,大坂城の下にある環状線の電車区や),大ナラ (奈良電車区,関西本線を管轄),大ヒネ (日根野電車区,阪和線と関空線を管轄),神ホシ (網干総合車両所,明石電車区の頃は大アカと言われてた),京キト (京都総合運転所,国鉄時代は大ムコ(向日町)と言ってた) 福フチ (福知山電車区),和ワカ (和歌山列車区新和歌山車輛センター,和歌山線と紀勢本線を管轄)なんてのが大まかにいうとJR西日本の大阪支社の管轄です.あくまで「大まか」ですので,鉄ちゃんは隅つつきしないように(笑) 鉄道雑誌は目に悪いので,ニフの鉄道フォーラムを離れてもう数年たつしねぇ…….
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トイレの香りを思い出す…… (松山千春の「オホーツクの海」のふしで)


 松山千春でなくて,嘉門達夫の「帰ってイモ食うて屁こいて寝よ!」でも良いのだが(笑) 「宅配便の兄ちゃんは見ている」はバカ受け.CDと DVD の2枚組なのだが,パソコンがきちんとどっちかを認識してくれるのが凄い.

 アホな話はさておき,さっきゴミ出しに行こうとしたら,ざぁざぁ降りの雨.傘を取りに行ってエレベータで1Fに降りると,エンマコオロギのメスがお出迎えしていた.彼女は明日,雨が止んだら産卵活動を開始するんだろうな.


(あいにく彼女の行動が速くて,以前の写真ですんまへん)

 ゴミ出しに金属製の網カゴへ行くと,一等賞(笑) ゴミ箱の中は全く濡れていない.ゴミの出し方がぜんぜん分かってない奴 (犯人は彼女と同棲してて,いつも彼女の車で出勤してるから,そのうち公社にクルマは1台処分しろって,ちくったろうと思っている) の彼女が出したと思われるゴミは凄まじかった.スーパーのレジ袋に,ほとんど腐ったスイカがまるごと入っていて,それが何重もレジ袋に包まれてるんだけど,当然水分が漏れてハエが舞っていた.あたしは意地が悪いから,それを彼女の車の屋根に置いておいた(笑) もし,当の本人がこのブログを読んでいたら,きっと仕返しに来るに違いない.(ついつい,敵を作ってしまう悪いくせだ)

 んで,ゴミ箱の近くに植えられていたキンモクセイの花が咲き始めていたので,表紙に上げておいた.まだつぼみが多いんだけど,匂いが強烈なんだよねぇ.ついでに枝を1本もいで,エレベータの中にあった小さいパーマ屋のチラシの上に置いておいた (タバコの匂いが臭いから).以前,イヤミがてらに小粒ゼリーの消臭剤を置いておいたけど,必ず蹴飛ばされる.郵便受けに入ってるチラシもわざわざエレベータに捨てるバカも多い (これは全部持って帰った).禁煙というのにエレベータの中でタバコを吸うバカがいて困る.わざわざ床のじゅうたんの上のチラシでもみ消して,火災報知器を鳴らすこともあるから,救いようがない.早朝から,火事だ!と叩き起される時は大ていがこのパターンだから,はた迷惑である.

 世の中はホント,困ったちゃんばっかりで,困るにゃ〜.さて,皆さん,米系保険の解約は済みましたか(笑)

おまけ リクエストが多いので「にゃ〜」の写真です(笑) 下にある棒は白杖ね.白杖でうりうりしてやると,猫じゃらし代わりに噛付いたりしてかわいいのだ.ただ耳掃除だけは嫌いらしい.血をたっぷり吸ったダニが綿棒にべったりついて,ダニの吸血口がそのまま耳の中に残るのが痛いらしい.

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これは選挙対策の情報統制か?


東京海上などがアリコ買収に関心 財務内容を調査(朝日新聞) - goo ニュースについて

 このニュース,一昨日あたりから海外メディアでは盛んに報じているのだけど,日本では朝日新聞がやっと今日の15時に報道した.アメリカの住宅ローン危機はついに保険会社まで巻き込むようになり,米系の保険会社が次々と撤退・日本の保険会社に吸収という事態にまで落ち込んでしまった.

 これは大変なことである.皆さんが毎月ちまちまと保険会社へ支払っていたお金が保険会社の倒産・吸収のために使われて,保険証書がパーになるかも知れない事態なのである! 日本はここまでアメリカにコケにされて,それでもへらへらとして良いのだろうか.しかも,日本の保険会社が吸収ということは,そのまま米系の保険会社の赤字を日本人がかぶるということでもある.東京海上などに契約している人たちはこれを黙って見過ごしていて良いのだろうか.

 そして,この事態を派手に報道していないのは,当然自民党からの圧力であろう.土曜日ということもあって,テレビは娯楽番組が中心である.そこに複雑な保険会社の倒産・吸収などというニュースが入っても,視聴者は恐らく何のことやら分からないのではないであろうか.メディアも視聴者をその程度のものとして,最初からバカにしているふしがある.明日の日曜日は,ショッピングセンターにある「保険ひろば」へ行って,米系保険を解約しに行きましょう!

 日本は「民主主義国家」ではなかったのでしょうか?民主主義国家なら,デモや打ち壊しに依って,権力者や資本家を告発するのはごく自然な行為です.「自由がない」と言われていた韓国や中国でも,人民が立ち上がって生活のためにデモ行進をしているではありませんか.韓国人や中国人にできて,どうして日本人ができないのでしょう.理由は一つ,バカだからです.バカと言われたくなければ,保険を解約して安全な金融機関へ移すのが賢明な策ではないでしょうか?

 ちなみに,朝日新聞で報じられた,この記事の続きは以下の通りである.
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 英フィナンシャル・タイムズ(電子版)は、英プルデンシャル、仏アクサ、独アリアンツなどの大手保険会社がAIGのアジア事業に関心を寄せていると伝えた。

 アリコに対して東京海上など大手保険各社が関心を示すのは、独特の経営スタイルだ。医療保険などの第3分野保険に強く、通信販売を中心とした営業手法をとってきた。アリコのノウハウや営業網を傘下に収めることで営業力の相乗効果を期待している。

 3社のうち、最大のアリコは50カ国以上で営業している。日本の支店にあたるアリコジャパンの08年3月期の保険料収入は約1兆4600億円で、アリコグループ全体の保険料収入の7割を占めている。アリコの売却額は1兆円とも言われ、買収には資金力が必要になる。ある国内大手損保幹部は「これだけの事態だから、関心が無いわけはない。アリコはおもしろいと思っている」と述べた。

 ただ、AIGグループは税金対策などから、世界各地に多くの事業拠点を点在させる複雑な企業形態を取っており、資産や財務内容の調査が必要になる。各社は慎重に調べたうえで入札に応じるかどうか判断する構えだ。

 また、AIGは日本国内の損害保険事業は売却する考えがないことも明らかにしており、旅行保険などを展開するAIU保険や通販の自動車保険などを手がけるアメリカンホーム保険が含まれるとみられる。
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「まじめ化」でなく,「講義について来れなくなった」から……


講義ノート屋に逆風 学生の「まじめ化」で閉店続出 (朝日新聞 関西版)より

 広島県は大阪本社5版と言って,前日の17時に刷られた「腐った」新聞が届けられる.もちろん夕刊の記事が混じった「統合版」である.うそだと思ったら,新幹線ホームの売店で朝・読・毎の新聞を買ってみるがよい(笑) 広島や名古屋や仙台などの地方都市では大新聞より中国新聞などの地方新聞のシェアが8割を越えている.残りが朝日や日経だ.

 んで,その中にたまたまネットにも上がっていた大阪ローカルの記事があったので,ちょっと着目してみた.学生時代,早稲田大学などの大手私大にはこういうのがあったと記憶していたけど,何と関西にはこのような「ノート屋」が蔓延っていたという記事を見て,がーんと頭を殴られた気がした.

 すると,私のようにまじめに予習復習をして,自分のノートだけで実力勝負していた人間は何なんだ,ということになる.大阪の悪友の税理士にメールしてみると,こんな返事が返ってきた.

「結論から言うと人の写して卒業して世の中うまく渡っていける
人間の方が柔軟性に富んでいて良いのかも知れない。
くそまじめにやると敵を作るようだな」


 てぇことは,あたしみたいな人間は敵を量産していたことになる.級友からノートを貸してくれと言われて,帰ってこなかった経験から,二度と貸さなくなったからな (内容がでたらめのノートを作製して渡した奴が仲間を道連れにして見事に留年していた(笑)).私は日本人の最悪の思想である「性善説」に小学校の時に裏切られて以来,小学高学年以降は徹底した「性悪説」で行動している.人にスキを見せたらダメだということを小学4年で経験して以来,チームワークはあくまで表向き,という「だまし」で世の中を渡ってきた.つまり他人の行動の裏を読むくせがついてしまったのである.これが初めて拾った宝くじと初めて買った宝くじの両方が当たってしまった原因かも知れない(笑)

# 片方の4分の1は,おかんにやった.これで親父の墓が作れると喜んでいた.贈与税が痛い.

 ちなみに「ノート屋」が引き取るノートが減ってきたのは,やはり「ゆとり教育」によって「自ら考えてノートを作製する」くせが学生になくなってしまったのと,塾や予備校が「型にはめた」教育法を押し付けて部分点だけで点数を取るように指導するようになったこと (つまり生徒のオリジナルな思いつきは許されない) が原因だと私は考える.京大や東大で白紙答案が目立つようになったのもこれが原因だと考えている.(分からなかったら「おいしいカレーの作り方」くらい書け)

 先日も書いたけど,大学ノートに6〜7mmおきに横へしるしを一番上と一番下の行につけ,30cmの定規で2Hのえんぴつで薄く線を引っ張るように,祖父から指導されていた.このノートがタテに線がない状態で来週末にコクヨから発売される.このノートの良いところは段によって項目を更えられる所である.私は中学時代になると100ページの分厚いノートを買ってきて,これに予め線を入れてから書き込むようになっていた.好きな数学や物理は週に5〜6冊くらい100ページのノートを潰し,高校にはいると1科目につき2桁のこともあったから,さすがに小遣いが足りなくて親父の仕事の手伝いをしていた.ドイツ語の参考書は意外と高価で,あれは参った.幸いに親父の本棚に昔,旧制高校を受験する時の問題集が残っていたので,こっそり拝借させてもらっていた.

 話をもとに戻すと,やはり「学生のレベルの低下」がもっとも大きい原因だと思う.定年退官したばかりの,教会で知り合いになった元国立大工学部教授の話でも,教養部と学部との境目がなくなったせいで,偏微分方程式も解けないような学生が3年や4年に入ってきて,そういうのに限って就職を早く決めてくるという.技術者としては使い物にならないので,大学の評価を落とさなければ良いのだが,と心配していた.国立大学は定員割れしても構わないから,一定のレベル以下の学生は断固として入学させない方針に切り換えるべきだ.定員割れすれば,余った税金が大学の設備や教員の質に反映できる.医学部の定員も増やすだけではダメで,偏差値の低いバカ学生が医師になってくれたら困る!

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Norton Internet Security 2009 を買ってきた


 ソースネクストの「宛名職人2009」と一緒に,ノートン・インターネット・セキュリティも 2009 年版を買って来た.良く考えると,ノートンを使い出したのが 1993 年の Ver.6.1 だから,ずいぶん長いつきあいである.当時は NEC 機と DOS/V 機とを LAN で繋いでいたと記憶している.パソコン通信もバブルになる前から (もちろん Mac の Classic II で英語.あれは画面が小さいから目に悪い) のめり込んでいたので,そういう意味では「早い」方だろう.もっとも大学の教養部で情報理論と情報演習が既に必須だったから,コンピュータに30年浸っていれば当たり前かと思ったりもする.

 今回の Norton Internet Security の特徴は Ghost とくっつけた Norton 360 という中間的な製品の良いところ取りをしている所である.要するにサーバ管理をするのなら Norton 360 を,home や business scene で使うなら Internet Security と言うふうに言って良いだろう.

 ただ,やっぱり欠点はあって,私のように 16GB も積んでるバカはさておき,一般のユーザーだとやはりメモリは1GB は最低積んで欲しい.そしてもう一つの欠点が「前のバージョン (2008) の残りの期間が残っている間にはインストールしないこと」ということである.私はあと50日近く使用期間が残っているにも拘わらず,先ほど 2009 をインストールしたら,366日にリセットされてしまった(泣) 交通事故の際に買ったノートパソコンについてた Internet Security 2008 はまだ試用期間90日の間なので,そのまま最後まで使うことにした.(32bit OS の人のメモリは 4GB までしか認識されないのでご注意)

 その代わり,今までインストール後にながながと行なわれていた「完全スキャン」はなくなった.あれはユーザーから時間の無駄だと相当苦情が出ていたんだろうな.要するにメモリを要求する分だけ,コンピュータのわずかな「お休み」の間にスキャンしようという作戦に換えたという訳である.

 そして良い点は,今まで一度ユーザーが (管理者権限で) アンインストールしなければならなかったのを,CD-ROM を入れれば自動的にやってくれるという,素晴らしい特徴である.さすがにこれには感激した.やっと自動化してくれたかと,涙うるうるである.(ほとんど皮肉とイヤミだな)

 まぁ,バカとハサミは使いようというから,そんなものかと思って諦めた(笑) 確かに性能的には値段もバカ高いジャストのカスペルスキーに次いで二番目だしね (あれはシステムサーバ用だ.一部の一太郎信者があれを有り難く買ってるらしいけど.あたしは一太郎しか買ってないぞ).
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やっぱり橋の下で生まれたヤクザの子は……


橋下知事に賠償命令 母子殺害事件巡る発言で 広島地裁(朝日新聞) - goo ニュースについて.

 今までも光市事件についての新しい事実を公開してきたように,元少年は明らかにでっちあげられたゲーム狂の不良少年に過ぎず,真犯人はM氏自身である.この事実を隠すために,新日鐵光と光警察署と山口放送と読売新聞が結託したのが,光市事件の真相なのだ.橋下は弁護団に入り込んで,弁護側の正論の印象を悪くするために送り込まれたスパイなのである.橋下は賠償どころか,現職知事にあるまじき犯罪者として法の裁きを受けるべき与太者なのだ!

 この記事の続きは以下の通りである.
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 橋本良成裁判長は、弁護団の行為が懲戒に相当するとの橋下氏の発言について、「弁護人は被告に最善の弁護活動をする使命があり、被告の主張が不合理で荒唐無稽(こうとうむけい)であっても、それ自体が弁護士としての品位を損なうとはいえず、根拠を欠く」と判断した。

 さらに「発言が契機となって、これらの懲戒請求がなされた」と因果関係を認め、橋下氏の発言が原告の弁護士の事務負担を生じさせたと認定した。

 懲戒請求は一般市民もでき、弁護士会が懲戒に当たるかどうか判断する。日本弁護士連合会によると、今年9月末までに8千件以上の懲戒請求があったが、懲戒を決定した弁護士会はないという。

 光市母子事件の差し戻し控訴審では今年4月、広島高裁が元少年に死刑を言い渡した。元少年は上告している。
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参考資料



 気分が悪い,と言われる方も多いと思うだろうが,これが殺人事件というものの現実なのだ! 私だって本音は気持ち悪いが事実を見据えなければ,これからも殺人事件は変化をしながら起こり続けるだろう.いつ,誰が犯人にされても・なってもおかしくない時代である.昨日もやけくそになった中年男がビデオ店のティッシュに放火して15人も殺してしまった.当然,彼は死刑を求刑されるであろうが,このような大量殺人と,メディアを通じて情けを乞う大嘘つきのM氏と,果たしてどちらの罪が重いのだろうか.皆さんも冷静になって,一度考えて欲しい.
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