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【金融危機】オーストラリアが移民政策見直しへ (1/2ページ)

2008.10.14 21:02
このニュースのトピックス金融危機

 【シンガポール=宮野弘之】世界中に広がる金融危機の影響で、オーストラリアが伝統的に進めてきた大量移民政策を見直す方向となった。ラッド首相は先週、移民受け入れ数を減らす可能性を記者団から問われたのに対し、「経済状況に応じて調整していく」と述べ、移民政策を見直す可能性を初めて示唆した。背景には景気低迷で失業率が増え、国民の間に、増え続ける移民受け入れに反対する声が強まっていることがある。

 同国は毎年5月に、会計年度にあたる7月からの1年間に受け入れる移民の数を決める。移民・市民権省のまとめによると、1997会計年度の受け入れ人数は6万7000人だったが、2002会計年度に10万人を突破。07年度には15万人を超え、今年度は19万人を受け入れる計画で過去最大。これに家族を含めると、ここ数年は毎年20万人を超える移民を受け入れてきた。

 同国の移民政策は単に受け入れるだけでなく、その後、社会に定着させるためのさまざまなプログラムがあり、移民への給付金を含む予算を計上している。このため、移民への給付総額も増え、06年度の移民政策のための初年度予算は5億オーストラリアドル(約361億円)だったが、08年度は8億ドル(約582億円)を超えることが予想されている。

 一方、9月の失業率(季節調整済み)が前月比0・2ポイント増の4・3%とさらに悪化したこともあり、国内に移民受け入れを見直すよう求める声が増えている。

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