国家債務不履行の危険度、韓国は世界平均以下
メリッツ証券は13日、米市場調査会社データストリームの資料を基に主要61カ国が債務不履行(デフォルト)に陥る可能性を分析した結果、韓国が債務不履行に陥る可能性は世界平均を下回ることが分かったと発表した。
それによると、政府、企業、金融機関が債務不履行に陥る可能性を示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のプレミアムは世界平均が3.93%で、韓国はそれを0.26ポイント下回る3.67%だった。
CDSは政府、企業が債務不履行に陥った場合、投資銀行など金融機関が債務償還を肩代わりするデリバティブ商品で保険と近い性格を持つ。金融機関が受け取る手数料をプレミアムと呼び、プレミアムが低いほど債務不履行に陥る可能性が低いことを示す。
CDSのプレミアムが最も高いのはパキスタン(25.7%)で、アルゼンチン(23.8%)、ベネズエラ(16.5%)、ウクライナ(16.2%)が続いている。
メリッツ証券は「CDSプレミアムが高い国が破たんする可能性が高まれば、世界金融市場の不安が拡大する可能性がある」と指摘した。
韓国のプレミアムは、ロシア(5.6%)、トルコ(5.4%)、南アフリカ(4.2%)、ブラジル(4.0%)、メキシコ(3.9%)などに続き、分析対象中26番目の高さだった。
一方、プレミアムが最も低いのは地中海のマルタ(0.15%)で、ノルウェー(0.18%)、ニュージーランド(0.23%)、ドイツ(0.26%)、米国(0.33%)、日本(0.34%)などが続いた。
地域別では中東(8.56%)が最も高く、中南米(7.21%)、東欧(4.32%)、アフリカ(3.59%)、アジア(3.01%)、欧州(2.01%)、主要7カ国(0.42%)の順だった。
メリッツ証券のシン・ジェヨプ研究委員は「CDS統計を見ると、国家破たんのリスクがアイスランドに限らず全世界に広がっていることが分かる。韓国も金融市場が不安な状況だが、他国に比べれば相対的に良好なほうだ」と分析した。
崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者
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