そう簡単に景気は良くならない
日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス) 価格:¥ 700(税込) 発売日:2002-12-05 |
10日の海外市場はドル/円が100円半ばへ上昇した。しかし、週明けのアジア市場は出足から円高に振れ、99円前半から半ば付近で取引が始まるとみるべき。当面、ドルは多少安いくらいで推移するらしい。おいら「10円くらい下がる」と言ったんだが、その頃は105円前後だったので95円くらいというのが当面の底値だろう。ドルの価値は下がっているんだが、現物は不足しているので暴落まで行かない。ある意味、ドルは「決済通貨」としての機能を失っているわけで、長期的には暴落もありうる、というところか。で、
さらに問題は、その後に続く景気悪化。早期に金融危機を封じ込めないと景気への下振れ圧力が強まり、これによって新たな不良資産が発生する。その分の財政負担は大きくなる。つまり、ドル暴落が現実化する可能性もある。これは、来年とみる。
日本株専門のヘッジファンドはほぼ壊滅状態。年内は海外勢の日本株買いは期待できない。
週明けは、株安・円高継続・・・・・だそうです。まぁ、コレだけ下がったのでもっと暴落する事もなさそうなんだが、といって騰がる材料も皆無です。そんな中、
株価の節目は、7500円。
米モルガン・スタンレーは緊急に救済が必要-ソロス氏がFTに寄稿というNEWSが流れている。財務省の公金出動がないと、三菱UFJの出した9000億円は
10月12日(ブルームバーグ):投資家ジョージ・ソロス氏は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)への寄稿で、米証券大手モルガン・スタンレーは緊急に救済する必要があるとして、米財務省は同社の優先株を購入して三菱UFJフィナンシャル・グループの出資を保護するべきだとの考えを示した。
落ちるナイフを素手で掴むという結果になるようで、まだまだ先は見えないです。それより問題なのは、
現在勃発しています金融戦争は『アイスランドと英国』間ですが、【英国】は反テロ法を発動し【アイスランド】の銀行口座を凍結しており、【アイスランド】は英国民の口座を凍結し預金保護を英国民には及ばないとしているのです。Nevadaさんちなんだが、アイスランドと英国が金融戦争おっぱじめたらしいw 日本も考えないとなぁ。とりあえず米国債が紙切れになったら米軍基地を差し押さえするか? 原子力空母は幾らで売れるだろう。で、金融戦争はアイスランドだけじゃないようで、リビアがスイス銀行に預けた7,000億円の金融資産を全て引き揚げると発表したりしているわけだ。
どちらもどちらですが、ただこのようなことが世界中で起これば世界の金融市場はガタガタになり、株式は売り合戦となり底抜けすることもありえます。
今、【UBS】のプライベートバンク口座から物凄い資金が流出していると言われていますが、ここにきましてスイスが【リビア】と喧嘩状態に陥り、石油輸出も禁止となっており、スイスフランは今後アラブ世界から売りを浴びせられれば急落することもありえ、スイスのプライベート銀行が崩壊する事態に陥るかも知れません。まぁ、コレがアイスランドだとかリビアだとかその程度の話なので大事にはならないが、アメリカだ、中国だ、日本だと、規模のデカい国が同じ事を始めたら、もう、完全に世界経済は崩壊です。で、これからどうなるの?
アラブの暴れん坊と言われた【リビア】ですが、この混乱した世界金融市場でまた名を高めることになるかも知れません。
さて、 アメリカはいよいよ末期的状況になっている。GMがクライスラーを吸収合併するが、いずれ、フォード自動車もこれに加わり、三社が合併するのではないか。アメリカ国営自動車産業が誕生し、政府の統制下に入る。GEはスタンドアローンで何とか生き残る。まぁ、単純に言ってしまえば
ポールソンは、総額7000億ドルの「バズーカ砲」を「不良資産」の買い取りではなく、銀行の資本増強に使うと決めたようだ。不良資産の買い取りよりはマシな政策だが、これで株安が収まることはない。
デレヴァレッジが終わるまで株安は続く。つまり、80年代初頭の数字まで株安が続く可能性が最悪の場合にある。金融革命はこの頃始まったからだ。バブル的な金融商品を使うことは、これから出来なくなる。FRBがそれをさせなくするのだ。
これが、FRBの統制を外れて暴れ回っていた、投資銀行という形態を解体していくという、ニューヨーク連銀のティモシー・ガイトナーやジェラルド・コリガンのNY連銀プリンスの「構造改革計画」(ヴェルナー風に理解すればこうなる)だろう。
統制経済です。政府が自動車会社を作って、2サイクルの段ボール製乗用車なんぞ作って、年収300万以上の国民はコレを買わないと死刑!とかやるわけだ。自動車労働者は全員、公務員になってウハウハです。もちろん、そんな車、輸出なんか出来るわけがない。世界的に輸出も輸入もほとんど停止し、世の中はグローバリズムからローカリズムに大きく舵を切ります。金融工学なんて言葉は死語になります。で、アメリカ経済は再生するのか?
しかし最近の住宅ローンは証券化されてどんどん他に売り払われてしまって、纏めて細かくきざまれてCDSを付けて販売されてきた。細かく刻まれているからファンドの内容が分からず、サブプライムローンの焦げ付きが出だすと、ファンドの中身が分からないから買い手は一斉に手を引いてしまった。これがアメリカが自慢した金融工学の正体だ。今日は多少リバウンドしているようなんだが、長期的にはアメリカが心を入れ替えてマジメになるとも考えにくいので、結局、アメリカはアルゼンチン・タンゴを踊る事になりそうです。
これをさらにレバレッジをかけて、借入金でファンドを膨らませて運用したから、上手く行っている時は高利回りだが、損を出すと膨大な損金になってしまって、損害は清算して見ないと分からない。だから欧米の金融機関はかなりの長期間業務を停止して、手持債券を清算して損を確定しないと公的資金の注入をしても再建はむずかしいだろう。
アメリカはそのような困難を伴う金融機関の再建に長期間取り組めるのだろうか? むしろアルゼンチンやロシアのようなデフォルトして債権を凍結させてしまうかもしれない。いわば国家的徳政令ですが、日本はドル債券を放棄する事になるだろう。そうなればユーロ債券も危ない。そして唯一信用が出来る国際通貨は円だけとなり、円が唯一の国際通貨になる可能性もある。米ドルは二度と信用されずにアメリカは南米化して慢性的インフレ国家になるだろう。
世界は「核爆弾本位制」を目指しているんじゃなかろうか?
投稿 ウイルス性胃腸園@携帯 | 2008/10/13 19:56
しばらくは材料→期待アゲ→落胆サゲ→材料→期待アゲ→落胆サゲの
ループでしょう。日経も一瞬あげてまた下げるんじゃないでしょうかね。
小銭稼いでとっとと逃げるデイトレにはおいしいかも知れませんが
それとて勝ち逃げできない奴は後々丸焼け。円高が収まるまでは買わず
に見てるだけが正解ではないかと。
投稿 フリーフォール | 2008/10/13 19:57
>今度は、落ちてくる核弾頭を素手で受けとめてやる(ーー;)
無謀すぎた・・・受け止めたのや良いのだが
体が半分めり込んじゃった・・・我ながら無謀
追証の入金がらみの売りが出るはずなので考慮に入れましょう
追証の入金期日て・・・????
木金の下げで結構出たらしい・・・其れと、明日のふみ上げでも
投稿 13代目 | 2008/10/13 20:03
食うために働く。これが当たり前の真実。
余裕ができたら、学ぶために時間を費やす。
誰もが幸せに暮らせる工夫を考える。
古人いわく、「晴耕雨読」と。
私利私欲を満たすための余裕は、結果として、
すべての人を不幸にすることは歴史が証明している。
戦争しかり、バブルしかり。
格物致知、修身斉家、治国平天下の志を身につけさせる
教育を行うことこそ、国家百年の計、経、継、敬たるべし。
投稿 omanuke | 2008/10/13 20:07
アメリカ国営自動車産業ですか、日本はアメリカへ車を輸出できなくなりますかね。日本の自動車メーカーも大変なことに・・・
投稿 野次鹿 | 2008/10/13 20:09
アメリカがアルゼンチンタンゴを踊ることになっちゃったな。
投稿 読書貧乏 | 2008/10/13 20:22
アメリカが統制経済に移行するなら、どのような経済ブロックを編成するのか、が次の焦点だな。
アメリカがシーランド戦略を維持するなら経済ブロックとしては米加墨英豪日はガチ。
で、この中でカネ持ってるのは日本ぐらいだから、日本から属州税搾り取るためにアメリカが自由にコントロールできる政権が欲しい所だろ。
ということは、当面の間、アメリカとしては自民党政権継続のスタンスを取るということだ。
投稿 2ちゃんこらー | 2008/10/13 20:27
団塊世代と言われる大企業で退職金をぎょうさん貰えた人らが
レクサスやスカGを買って自己満足…
残りの金は投信で老後安泰と考えるんがお人好しで
自業自得(笑)
SOUL OF THE TANNGOのピイアソラの怨念?
投稿 建築やの妻 | 2008/10/13 20:33
第二次タラ戦争ですか。
食い物の恨みは恐ろしいですね。
投稿 魔界の牧場 | 2008/10/13 21:07
詐欺師の嘘はいつかは露呈すると言うことですね。
農学系に巣食うオママゴト研究者達の嘘が露呈する日は来るのだろうか?
投稿 ネウロ | 2008/10/13 21:38
そういえば、トヨタが増産に次ぐ増産で莫大な利益とともに世界制覇をせんとばかりに拡大していたときに、
「もう自動車産業なんて後数年もすると完全にダメになるのに」って宣言してた人いたけど、よくよく考えるとなるほどなぁって感じだけど、オルタさんとこでは次のバブルは環境バブルだってことで、やっぱり仕組まれているなってのがよくわかるね。
地球の温暖化の原因が二酸化炭素だなんて考えている研究者なんてほとんどいないにも関わらず、二酸化炭素排出権などのインチキビジネスモデルを作り出し、ちゃっかりサブプライム後のインチキをあらかじめ仕込んでいるんだから、やっぱり敵はすごいはね。
性善説で物事を思考する日本人が持っている人間性のよさが逆手に取られて完全奴隷化へ一直線って感じがしてならない。
人類vs悪魔の戦いはいつ終結するんじゃろか?
投稿 ジュピター | 2008/10/13 21:52
もうメンドくさいので、アメリカの自動車メーカーは全部日本メーカーの
傘下ということでにしましょう。
アメリカの銀行や証券会社も日本企業の傘下でいいよ。
音響機器メーカーも日本企業の傘下でいいや、と思ったら
純粋な音響機器メーカーは日本国内でも苦戦中のようですね。
JBLとかアルテックとかが日本のモノになる絶好の機会かと思いきや
そうでもなかった。残念。
投稿 普請中 | 2008/10/13 21:58
> 二酸化炭素排出権などのインチキビジネスモデルを作り出し、ちゃっかりサブプライム後のインチキをあらかじめ仕込んでいるんだから、やっぱり敵はすごいはね。
> 性善説で物事を思考する日本人が持っている人間性のよさが逆手に取られて完全奴隷化へ一直線って感じがしてならない。
> 人類vs悪魔の戦いはいつ終結するんじゃろか?
奴らは生粋の詐欺師だからね。何一つ生産的活動をしないのに巨万の富を得て世界中に不幸と死をバラ撒いている。
小泉フィーバーが起き、売国チョンをB層が礼賛するのを見た時、我輩もこの国は自民党清和会とバカのせいで完全奴隷化へ一直線って思ったよ。
投稿 ネウロ | 2008/10/13 22:05
★ 親愛なる大日本帝国の同胞の皆様へ★
ダウの回復のパターンが、過去の暴落データ(1928, 1976, 1985)の鋭意調査から分かりましたのでご報告差し上げます。
1. ダウは商品ブームが始まる2002年-2003年のレベルへ戻したかったようです(テクニカルな説明は省きます)。糞ブッシュ政権下で、失敗に終わったイラク、アフガン、グルジア戦争に投資した大金が、全てパーになりました。月足チャート:http://tinyurl.com/3mz93e
2. ダウの垂直落下のチャートパターンは、垂直上昇となり約10,000まで過激に上げるでしょう。来週か再来週あたりから始まると思います。英米欧の協調した緊急利下げ→糞ブッシュのテレビ声明→G7の会議(今年だけで何回目?)→大統領選
3. その垂直上昇で新たな約6年間のサイクルが始まります。経済の牽引は、もちろん代替エネルギーとなります。この上げは、年末か2009年の年始ぐらいまで続いた後、2008年10月10日の大底をリテスト(再テスト)します。それを完了するのは、2009年3月-4月当たりでしょう。この時点が、最高の買いのタイミング(右の黄色○)となります。ビコーズ、本当の世界の大金持ちが、どれが一番上げるかを見計らってから、大金を投資するからです。その巨大資金に押されて物凄く上げていくでしょう。このチャートパターンと類似するでしょうから、参考にして下さい。
http://tinyurl.com/4qhf9u
4. 従いまして、来週か再来週から始まる爆上げに乗り遅れても、2009年3月-4月当たりにもう一度チャンスがありますので、それまで代エネのどの株を購入するかじっくりと調査する時間はあります。
5. 野次馬さんへ、貧乏ジャーナリストの二階堂にも、まともな老後を送りたければ、上記のタイミングで投資するように勧めてください。6年間黙って観てれば良いだけですので。志を持つ物書きの方々にも勧めて下さい。
6. 予想天井が2015年の第一四半期ですが、90年代の不動産バブルの教訓を活かして、強欲せず2014年末には手仕舞いして下さい。ビコーズ、ユダ公は、天井の価格を何時どのくらいにするかスケジュールを持って操作していますので。この天井がずれるようであれば、連絡します。
以下、前回の投稿です。
ちと書くのは早いかもしれないが、さっさと暴落して、きれいさっぱりと大掃除して、代替エネルギーが牽引する経済へ早く進んでもらいたいものです。 これだけ暴落しながらも新規の代替エネルギーの株は、殆ど下げていません。逆に上げたくてしょうがないようで、隙を狙って上げているのもありますよ。その 中でも主力は、太陽光、蓄電・充電・燃料電池、原子力でしょう。
代替エネルギーの予想天井時期:2015年の第一四半期(大底から約6年後)
二階堂は、株は博打だと常々言っているが、6年間投資することは、確率的に博打でも投機でもありません。将来のトレンドを見据えた投資です。大底を 付いた時点で、投資すれば、ユダ公と同じタイミングですので、絶対に損することは無いでしょう。その後、6年間待つだけです。個々の株が怖ければ、代替エ ネルギーの投資信託でも良いでしょう。この分野で日本は世界を牽引して、独壇場となるでしょう。
代エネブームは、90年代のハイテクブームの10倍以上となると予想されていますが、今度は絶対にバブらないようにお願いしますよ~
投稿 FT | 2008/10/13 22:27
> 地球の温暖化の原因が二酸化炭素だなんて考えている研究者なんて
> ほとんどいないにも関わらず
そこには激しい疑問が。信仰の是非は兔も角、國内のまともな氣象&氣候學者は殆ど・・・ジャイマイカと。CO2を増加させたら地上氣温増加の應答を示すモデルを使用してゐる爲に「CO2増大即地上氣温増加となるのである」と反論すべき。温暖化懷疑主義者は氣象乃至氣候の專門化に非ず。精々太陽活動に言及するのみ。モデルには勘案濟みの變數であつた筈ですがね。温暖化カタストロフ論こそ否定さるべき。
シミュレーションの結果を有難がる事がサイエンスかと云ふ突つ込みが少ないのは殘念です。
投稿 積雲 | 2008/10/13 22:46