県内で12日、キノコ採りで山に入った人が遺体で見つかったり、一時行方不明になったりする事故が相次いだ。
上伊那郡辰野町横川では午前10時すぎ、6日から行方が分からなかった同町伊那富の無職竹入美夫さん(71)が、横川ダム付近の国有林内で死亡しているのが見つかった。岡谷署によると、竹入さんは木の根元にうずくまるようにしていたといい、死因は急性心不全だった。
同郡中川村では、12日朝から親族4人と山に入った駒ケ根市赤穂の無職水上むつみさん(75)が間もなく行方不明になり、午後4時ごろ、同村大草の銭沢上流で倒れているのを捜索中の駒ケ根署員や消防団員らが見つけた。県警ヘリで同市内の病院に収容したが、胸部圧迫などで約2時間半後に死亡が確認された。同署は、斜面を20−30メートル滑落したとみて調べている。
また上水内郡信州新町山穂刈では午後1時40分ごろ、家族4人で来ていた千曲市打沢の女性(83)が一時行方不明となった。長野中央署員や消防団員らが捜し、約2時間後に無事見つかった。女性はあごや手にすり傷があった。