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東広島・安芸津病院充実を 地元の首長ら '08/10/11

 ▽知事に署名添え要望

 東広島市と竹原市、大崎上島町の首長と市議会、町議会の議長らが十日、広島県庁に藤田雄山知事を訪ね、県立安芸津病院(東広島市、百五十床)の診療体制の充実を求める文書と住民三万三千八百九十四人分の署名を提出した。

 文書は「自治体と住民が一体となって病院を守り育てる意識を持ち、利用促進に努める」とした上で、長期的な福祉、保健サービスの提供▽診療科目の充実や検査機器の更新▽医師や看護師の人材確保―を求めている。藤田知事は「病院の在り方をどうしていくか、今後考えたい」と述べたという。文書は県議会の林正夫議長にも提出した。

 同病院の二〇〇七年度の入院・外来患者数は計十三万五千百二十二人で、前年度の約一割減。病床利用率は71・3%にとどまり、約四億三千四百万円の赤字となった。

 県は三月に改定した県病院事業経営計画で「地域の中核病院としての役割が低下している」と指摘し、診療体制を見直す考えを示した。これを受け、住民が中心になって署名活動を展開していた。(門脇正樹)




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