県内ニュース歩行中の死亡事故、時間帯に特徴 10ー12月県警調べ・夕方は女性、夜は男性
2008年10月13日 12:48
県警交通企画課が2005−07年までの3年間を対象に調べた。調査結果によると、歩行中に事故で亡くなった人は計27人（男性10人、女性17人）。このうち、午後4時から同9時59分までが18人で全体の約67％を占めている。年齢層でみると、18人中15人が60歳以上で、高齢者の割合が目立ち、大半が道路を横断中だったという。 午後4時から同6時59分までは犠牲者10人中、9人が女性。9人のうち買い物の行き帰りが5人で最多、次いで近所などへの訪問が2人。散歩中、徘徊（はいかい）がそれぞれ1人ずつだった。午後7時を過ぎると状況は一変。午後7時から同9時59分までの死者数は8人で、このうち5人が男性。5人全員が飲酒後で、女性は徘徊、買い物の行き帰り、除雪がそれぞれ1人ずつだった。 県警は午後4時以降に事故件数が急増している原因について、日暮れ時間が早まっていることを第1に挙げる。職場から帰宅する人で交通量が増える時間と、日没で視界が悪くなる条件が重なることで事故が起きる危険が高くなるからだ。対策として、県警交通企画課の斎藤隆管理官は「買い物は明るいうちに済ませてほしい」と訴えるとともに、ドライバーにも「薄暗くなったら早めに点灯し、歩行者に存在を知らせることが大切。安全運転に対する自分自身への意識付けにもなる」と注意を促す。 また、飲酒後の注意点としては、「仲間と酒を飲んだ帰りは、店を出た後も話に夢中になりがち。注意力が散漫になる」と指摘。別の店に移動したり帰宅する際は、なるべくタクシーやバスを利用することを勧めている。
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