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2008年10月11日の「感染リスクない培養液を開発/郡山」というニュース

感染リスクない培養液を開発/郡山

2008年10月11日 11時28分

郡山市の乾マタニティクリニックは10日、ウイルス感染リスクのない新しい培養液を開発して体外受精を行い2人の女児が生まれたと発表した。

培養液は体外受精卵を胎内に戻すまでの間、受精卵の発育を促す。

従来の培養液はヒト由来のアルブミンを使っており、ウイルス感染の報告はないものの感染のリスクがあった。

新しい培養液はヒト由来のアルブミンに代えて遺伝子組み換え酵母がつくるアルブミンと成長因子、インスリンを使い感染リスクをなくせたという。

現在、国際特許を出願している。

同クリニック付属の乾フロンティア生殖医療不妊研究所が約5年にわたり研究開発や実験を行っていた。

今年7月と8月、いずれも県内在住の30代の女性が新しい培養液を使った体外受精で女児を出産。

2人とも健康に育っているという。

治療費は従来と同程度。

乾裕昭院長(59)は10日、「感染症リスクをなくし、安全安心な生殖医療を実現したい。

今後も研究を進めて妊娠率向上に努力する」と語った。

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