京都大学のサークル「めんどり学部」の家族会で、交流を深めるメンバーたち=京都市左京区
「女性の研究職や社会人入学の増加で、『学業と育児』の両立を目指す学生はどの大学にもいる。助け合っていきたい」と前田さん。学生パパの一人はホームページで「収入も無いのに親になるなんて、という世間の目を逆にモチベーションにして頑張りたい」と意気込みを語っている。
東京大学でも今春、「東大PIGGYBACKS」が立ち上がった。PIGGYBACKは「おんぶ」「肩車」を意味する英語で、「子どもたちを肩にかついで学問に励む」との思いを込めた。
お茶の水女子大などからも参加し、メンバーは22人。多くは研究者を目指す大学院生だ。その一人、小寺千絵さん(27)は「研究と子育ては楽しいが工夫が必要。メンバーからは、たくさんの知恵やエネルギーをもらっている」。
めんどり学部は東大のほかに、沖縄の学生たちの子育てサークル「りんごといちご」とも連絡を取り合っており、関西や関東では、ほかにもサークル立ち上げの動きがある。めんどり学部のホームページ(http://www.geocities.jp/mendori_gakubu/)に交流情報などを載せている。