韓国開発「ワイブロ」が世界へ
米国、中東などでサービス拡大
韓国が開発した無線ブロードバンド 「ワイブロ(WiBro)」のサービスが世界各地で本格的に始まったことで、韓国製の端末や設備の輸出の増加に対する期待感が高まっている。ワイブロは高速で移動しながらインターネットに接続できる技術で、韓国が世界で初めて実用化し、市場をリードしている。
米国第3位の携帯電話事業者であるスプリント・ネクステル社は今月から、ボルチモア地域でモバイル・ワイマックス(ワイブロの海外での名称)の商用サービス「XOHM」を開始する。ボルチモア地域に開設された基地局200カ所にはすべて、サムスン電子の設備が使用されている。
サムスン電子はこのほか、シカゴ、ワシントン、フィラデルフィア、ボストン、ダラスなど、スプリント・ネクステル社がサービスの開始に向け準備を進めている都市にも、すでに計1000カ所の基地局を設置しており、さらに2010年までに7750カ所の基地局を設置する計画だ。
また、先月に中東地域で初めて、モバイル・ワイマックス・サービスの「ブロードバンド・アットホーム」を開始したサウジアラビアでも、同国第2位の携帯電話事業者「モビリー」がサムスン電子の設備を導入し、リヤド、ダンマーム、ジッダ、アル・コバールの4都市でサービスを開始し、さらにサービス提供地域を拡大していく計画だ。
一方、ウズベキスタンの首都タシュケントでは、KTが買収した同国の携帯電話事業者「スーパー・アイマックス」が、韓国の情報技術(IT)サービス会社であるポスデータ社の設備を活用し、今月中旬から商用サービスを開始する。さらに日本でも、UQコミュニケーションズが東京、大阪、名古屋で商用サービスの開始に向け準備を進めるなど、ワイブロは全世界に広まる様相を呈している。サムスン電子の崔志成(チェ・ジソン)情報通信部門総括社長は「モバイル・ワイマックス分野での技術的なリーダーシップを持続させ、世界市場を攻略していく」と話している。
チョン・ジニョン記者
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