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2008年10月13日(月)

救急車での病院搬送、48%が軽症患者
昨年度の県内、重篤者に影響の恐れ

緊急出動する救急車。適正な利用を呼び掛けている=甲府地区消防本部
 
 山梨県内で2007年度、救急車で病院などに運ばれた救急搬送者は3万1952人で、このうち軽症患者は1万5313人と47・9%を占めたことが、12日までの県のまとめで分かった。「救急車で運んでもらった方が早く診てもらえる」「酒を飲んでいて、子どもを病院に連れて行けない」−。各消防本部によると、緊急性のない理由で救急車を呼ぶ例が後を絶たない。軽症にもかかわらず深夜でも診療を求める“コンビニ化”も目立ち、一刻を争う「救命現場」に大きな影響を及ぼしている。
 県消防防災課によると、県内の10消防本部が病院に患者を搬送した人数は、03年度3万40人、04年度3万714人、05年度3万1938人、06年度3万1535人と増加傾向。このうち軽症患者の割合は、03年度46・4%、04年度47・3%、05、06両年度が47・1%と、ほぼ半数を占めている。
 搬送者の約3分の1が集中する甲府地区消防本部は「軽症かどうかは医師が判断することなので、119番通報があれば断れない」。診察の結果、軽症だったケースが多いが、中には患者側のモラルが問われる例も。70代女性は熱が出たと救急車を要請、救急隊員が駆け付けると「化粧をするから」と待たせた揚げ句、歩いて救急車に乗り込んだ。同本部の担当者は「タクシー代わりに使う例も少なくない」と明かす。
 昨年度から、入院が必要な重症患者に対応する2次救急を始めた県立中央病院では、診療時間外に自転車で来院した軽症患者に医師が時間内の受診を勧めると、「県立病院は24時間診療するのが当然だ」と激高されたケースのほか、「深づめをした」「昼間は忙しくて来られない」などと言って来院する“コンビニ受診”が目立つという。



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