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e+ special interview 『悪夢のエレベーター』
狭い密室空間“エレベーター”が突然停止して、知らない人間と閉じ込められたら……しかも、その乗り合わせた他人が妙な人間ばかりだったとしたら…? そんなシチュエーションでどんでん返しが連発する、展開が予測不可能な小説が『悪夢のエレベーター』だ。大阪出身で自らも“劇団ニコルソンズ(旧劇団名は“チームKGB”)”を主宰する作家・木下半太による、このコメディサスペンス小説を、たけし軍団のダンカンの演出で舞台化することになった。 |
e+ special ダンカンinterview
――今回、ダンカンさんが演出をされることになったいきさつを聞かせてください。 まずは、この『悪夢のエレベーター』という小説がありまして、それを原作に舞台化をするので演出してみませんかというお話をいただいたんです。それから小説を読ませていただいたら、物語としてすごく完成されていておもしろくって。これを舞台でやったら、どういうふうになるんだろうか? ってすぐに考えましたね。たぶん、あの本を読まれたみなさんの頭の中には、もちろんそれぞれ多少は違うでしょうけど、だいたいは同じような映像が浮かぶと思うんですが。 ――エレベーターのなか、というシチュエーションは想像しやすいですからね。 そう。だから逆にみんなの頭に浮かんでこないような、こういう見せ方もあるんだっていうのが、舞台だったらできるんじゃないかと思ったんです。 ――では、想像するものとは全然違う舞台が。 できれば、と思います。とはいえ、まだ脚本ができていないのでね。 ――原作者の木下さんが舞台用に自ら脚本化されるそうですが、ダンカンさんのほうからなにか注文されたりはしたんですか? 何度か、お話はしましたけど。この作品は、まず人間ありきのドラマなんですよね。もちろん原作が既におもしろいので、そのまま脚本化していただいても充分だとは思うんですけど。でも、これから稽古に入って、役者さんといろいろ話してみたら、こういう性格だったらこういうことをしゃべるだろう、こういう動きをしてみたらってことになって、そっちのほうがいいとなったら、キャラクターの人格が変わってしまうこともあるかもしれない。それを言ったら「そのときはそれでやってください」という許可はもらえました。 ――ということは、原作とはイメージの違う登場人物が誕生するかも。 そうですね。ただし基本的な人格は既に形成されていますから、そこをつきつめていく、ということです。もちろんキャストにも合わせることもあるでしょうし。でも、この物語に出てくる彼らは、決して特別な人間ではないんですよ。まあ、女の子は多少変わってますけど、ああいう子、今の世の中にいますから。アキバまで行かなくても、ミッドタウンだろうが渋谷東急本店通りだろうが、街に普通にいるような人。そういう人が、ちょっと状況が変わったら? ってことなんです。もし明日、あなたが半歩、右側にずれただけでそうなるかもしれない。観た人が「私もそうなってしまうかも」と思えるかどうかが、ポイントかなと思います。 ――確かに、観客が共感しやすい設定、キャラクターですね。 そうでしょう。だから、極力こちらが気をつけなきゃいけないのは、野球でいうところの、送りバントみたいなことで効果があるようにしていかなきゃ、ということなんです。たとえ、アウトになったとしても次の塁に進めていくということをしていかないと。ホームランばかり狙ってるとダメ。つまり、単純なホラーみたいな、ただ怖がらせるだけになっちゃわないようにしないといけない。普通のことを、薄皮一枚ずつ積み重ねていって、そんなに怖いこともなかったはずなのに、気づいたらすっげー怖かったっていうふうになると成功だと思います。 ――では最後にお客様に、お誘いのメッセージをいただけますか。 いろいろ、怖いものってありますよね。たとえば今でいうと“闇サイト”とか、そういうものもあるし。そうではなくて精神的に、なんでもないことなのに、どんどん怖くなっていくっていうこともあるんだよ、と。そういう方向から怖がらせたいので、それを感じに来てもらいたいなと思います。 |
ダンカンprofile |
落語家を志し、立川流に入門。その後TVの世界へ。ビートたけしの下、たけし軍団の一員として活動。タレントとして活躍する一方、『3−4×10月』『8月の約束』『チンピラ』などさまざまな映画に出演。1998年には映画『生きない』で脚本・主演。2005年には、『七人の弔』では監督にも挑戦し、高い評価を得る。 |
e+ special 吹越満interview
――ご自分のソロライブではない舞台に出られるのは久しぶりですね。今回、出ると決まってまず思ったことは。 「あっちゃー!」と思いました(笑)。というのも、最初にお話をいただいたときは、実はスケジュールの都合で出られないはずだったんですよ。でも、原作の小説だけは読んでみたんで、おもしろそうだなとは思っていて。そうしたら、ちょうどいい具合にスケジュールが変更になって思わず出られることになったわけです。 ――それで「あっちゃー」ですか?(笑) いや、もちろんこの舞台に興味もあるし、期待もします。でもこうして何人か共演者がいて、演出家がいる舞台の稽古っていうことに関してはずっと離れていて、最近はあまりやっていなかったものですから。「大丈夫かなあ」という心配もあったわけです。でも、やらないことには始まりませんし。要するに、苦手なことを自分から進んでやってみようかなという考えを持てるようになったということです。 ――原作小説のおもしろさは、どういうところに感じられましたか。 まず、構成ですね。細かく言うと登場人物のキャラクターや、ストーリーももちろん重要なものではあるけど、あの本の一番の特長は構成。最初から、作者の意図としては読者に嘘をついてるんですよね。その嘘を、時間を戻したり、同じシチュエーションを違う視点から繰り返したりすることで、ちょっとずつバラしていくわけで。これを舞台化するんですって話を聞いてから読んだので、どういうふうにするんだろうとは思ったけど、でもそれを今回担わされているのは僕ではなくてダンカンさんだから(笑)。ただ、あのストーリーをそのままうまく伝えたからといって、舞台としておもしろくなるかどうかはわからない。小説は読者が自分のペースで読んで勝手に驚くわけじゃない? だけど舞台はこっちが主導権を握って進めていかなきゃいけないから。だから、それをどういうテイストで舞台化するのかには結構、興味がありますね。 ――今回の、吹越さんの配役はちょっと意外だなと思ったんですが。 あの4人の中では、誰の役だと思いました? ――最初は小川かなと思ったんですけど、でもまさかヤクザのほうだとは思わなかった。 まあねー。僕も最初は小川かなと思って、でも途中からオカマでもヤクザでもいいなって思いながら読んだ。いっそのこと、あのヌイグルミ持っている女の子でもいいな(笑)。 ――本番に向けて、一番楽しみにしていることはなんですか。 うーん。楽しみかあ〜。想像つかないですね、考えられない。 ――じゃ、心配なことは。 稽古場が禁煙だったらどうしようとか、1日何時間稽古するんだろうとか、稽古場はどこだろう、遠いのかなあとか。 ――長時間稽古したくない人ですか。 うーん。ほどよい感じがいいかな。ハッキリ言うと稽古はキライなんだよね。決して、楽しみではない(笑)。でもやっぱり、芝居することは好きだから。稽古は早く終わらないかなって思うけど、セリフを言うこと自体は好きなので。 ――では、お客様にお誘いのメッセージを。 お客さんはたぶんほとんど、ラーメンズの片桐さんを観に来ると思うので、僕は芝居に没頭する感じでおりますよ(笑)。でもマジメな話、本当に、演出家と複数の共演者がいる芝居は久々なので、今回は相当緊張していると思う。だいたい、稽古場でまったく誰もいないところで真剣に稽古するっていうのは不可能なものなんですね。そういう意味では、今回は共演者もいるし演出家もいるんで、お客さんがいなくても自然に真剣に芝居ができるはず。舞台でもたぶん真剣に、七転八倒するんじゃないかな。そうやって僕が苦しんでいるところを観て喜べばいいんじゃないですか(笑)。 |
吹越満profile |
1989年から“フキコシ・ソロ・アクト・ライブ”を定期的に公演するほか舞台『贋作・罪と罰』、『ニンゲン御破産』、『エレファント・バニッシュ』などに出演。映画『たそがれ清兵衛』、『手紙』、『母べえ』、『死神の精度』やテレビドラマ『殴る女』、『警視庁捜査一課9係』やCMなど多方面で活躍している。 |
e+ special 片桐仁interview
――今回の出演が決まってまず思ったことは。 僕はそれほど舞台の仕事をやっているわけではないですが、今回は特に初めてなことが多いんですよ。4人芝居であるとか、共演する人もみなさん初めてだし、ダンカンさんに演出していただくのも初めてだし。しかも、原作がある舞台ですしね。こういう、お膳立てが整った状態で呼んでいただいたんで、うれしかったです。吹越さんと共演できるっていうのもうれしいし。おお〜、すごいのに選んでもらえたなあって思って、光栄でした。 ――いろんな楽しみがありそうな作品ですね。 そうですね。一体、どんな稽古場なんだろうって思いますよ。4人だと、どうしても距離が近いですしね。どうなるんだろう。全員初共演だから緊張感もあるし。それに、原作と舞台とではまた全然違うんだろうなあ。観に来た方はやっぱり「原作と違う」とか言うんだろうなあ。 ――どうしても、比べられちゃうでしょうね。 どのくらいの人が読んでからくるんだろう。相当な数だとは思うんですよ。だからそういう人のイメージを、いい意味で裏切りたいって気持ちもありますね。絶対、まったく同じにはならないと思うし。だいたい、僕が演じる小川という役も、小説では身長185cmくらいのバーテンダーって書いてあって、僕のどこが? って思いましたから(笑)。僕がこの舞台に出ると知った原作のファンの人からは「オカマの役をやるんですか」ってよく聞かれるんですよ。 ――私も、オカマ役かと思っていました。 言われれば、確かに僕だったらこっちだと思われるだろうなって思いましたけど。ただ今回は、吹越さんもイメージ違う役ですし、オカマ役は中村くんだし。なんかね、たぶんちょっと違うものにしようとしているんだろうと思うんです。そういう意味では、あまりプレッシャーは感じないでもいいのかなって思いますね。 ――原作の、どういうところに魅力を感じられましたか。 密室というところと、やっぱりキャストの少なさですね。ミニマムな、制限のある世界でやれること。大変だと思うんですよ、あのシチュエーションで舞台化するのは。でも舞台だからこそ、より、密度の高いものが作れるんじゃないかとも思うんですよね。 ――ここのところ舞台出演が続いていますが、舞台のおもしろさはどういうところに感じていますか。 稽古期間が長いですし、否が応でもみなさんと仲良くなれるってことですかね。今回は特に、吹越さんと仲良くなりたいです。これで仲良くなれなかったら、絶対無理ですね。 ――たった4人の稽古ですしね。 照れてる場合じゃないなと思うんですけど、僕は人見知りだし、吹越さんもそんな感じだしなぁ。それに、ファンだった人と一緒になるとあがっちゃうんですよね。うれしいんだけど、申し訳ない気持ちもあって。そうやって思うこと自体がプロとして申し訳ないんですけど。その二重三重の自意識に、さいなまれるんですよ。 ――では、お客様にお誘いのメッセージを。 きっと、お客さんをだますようなお話になるとは思うんです。まあ、「でも私はその展開、読めました」って方もね、出てくるとは思いますけれども。でも、手品じゃないけど、そういうトリックみたいなものもあるだろうし、日常に潜む恐怖とかもあると思う。他人事に思えずに、終わったあとゾクってするような。僕は、どっちかっていうとコメディだと思うんですけどね。その人は本気で怖がっているんだけど、見てるほうは笑っちゃうみたいな。もちろん、それだけじゃなく、なんかやだなあって気持ちも残るようなほうがいいですけど。そしてこの舞台を観たあと、エレベーターに乗るのはちょっといやだなって、そう思ってもらいたいです。 |
片桐仁profile |
多摩美術大学在学中に友人の小林賢太郎とラーメンズを結成。本公演は即日完売の人気公演。またラーメンズ公演以外にも、『ダブリンの鐘つきカビ人間』での主演やG2プロデュース、Piper公演などへの出演、その他映画やテレビドラマ、CM、雑誌での執筆活動など意欲的に活動している。 |
e+ special 中村倫也interview
――今回の舞台に出演することが決まって、まず思ったことは。 決まったことを聞いてから原作を読んだんですけど、まだどうなるのか全然わからないし、いまだに漠然とした気持ちです。僕はオカマ役ということなので、いろんなことができると思うから楽しみでもあるけど、でも、どうなるのかなあと思ったりしています。 ――原作小説を読んだ感想は、いかがでしたか。 読み物として成立しているというか、構成がすごいというか、普通の読者としておもしろいなあと思いました。これを舞台でやるのは難しいだろうけど、でもきっとおもしろくなると思う。原作では構成上、時間軸がずれたりするんだけど、そういうのも舞台の脚本ではどう変えるのかな、とか。 ――今回、オカマ役をやることに関しては。 オカマと一口で言っても、どういうオカマにもっていくか、まだわからないので。きっと原作のキャラクターとは別モノにしてやっていかないといけないと思うんですよね。どんな形にしろ、自分にプレッシャーをかけつつ、やっていきたいなと思っています。 ――舞台と映像とでは、演じる側の心構えは違うものですか? うーん、特別に意識はしていないです。ただ、映像だと時間に追われて、1シーン1シーン撮ってそれで終わりですけど、舞台だと作品全体を通して、作る期間も長いですし。濃度の濃い時間を作っていきたいですね。 ――舞台ならではのおもしろさは、どういうところに感じられますか。 そうですねえ。あんまり舞台だからとかは、意識していないんです。映像とは、使う頭の筋肉が違うような気もしますけど。ただ、映像だと編集してもらえるんですが、舞台だと俳優ひとりひとりが演技をしながら自分で編集作業をしなきゃいけないようなところがあって。まあ、ナマモノとよく言いますしね。とりあえず、僕の場合は自分のベストを尽くすだけです。 ――本番に向けて一番楽しみにしていることはなんですか。 お芝居をするってことですかね。あとは別にないかな。野心は、ものすごくありますけど。だからといって、それを表に出したくないほうなんです。緊張も、全然しないですし。 ――1回も緊張したことがない? そうですね。緊張している人をいじったりしちゃう(笑)。 ――芝居に限らず、緊張なんてしない人? しますよ、すごいキレイな女の人がいたりしたら……って、そうじゃなくて(笑)。つまり、自分のやるべきことや要求されていることのさらに上をいけるように、プレッシャーを緊張という形ではなく、エネルギーに変えて放出するように心がけているってことなんです。ホントに(笑)。 ――最後に、お客様にお誘いのメッセージを。 ぜひ、劇場に悪夢を観に来てください! これ以上、ヘタなこと言えないんですよね、今回。ネタバレになっても困るし。そうだな、ぜひ吹越さんの演技を観に来てください、ということにしておいてください(笑)。 |
中村倫也profile |
2005年、ドラマ『H2〜君といた日々』でデビュー。以後、NHK連続テレビ小説『風のハルカ』、『unplugged』、『神はサイコロを振らない』や、映画『乱歩地獄』、『七人の弔』などに出演。2006年の『黄昏』での初舞台以降、蜷川幸雄演出『恋の骨折り損』、『さらばわが愛 覇王別姫』へと出演している。 |
e+ special 高橋真唯interview
――今回の出演が決まってまず思ったことは。 この作品についてというよりも、舞台に対しての恐怖心がまずはありました(笑)。やっぱり舞台ってナマモノなので。その時点ではまだストレートプレイの経験が1回もなかったから、よけいにビビりましたね。でも原作を読ませていただいたら、すごくお話の中に引き込まれていって、カオルという女性がとても魅力的に感じて。同時に、私ができるのかなって不安もありましたけどね。今は、少しでも近づけるようにとは思っています。 ――高橋さんが演じるカオルは、エキセントリックな役柄ですね。 難しいです! 本当の彼女の心がどこにあるか、わかりにくいですしね。小説も、そういうことを探りながら読んでいたんですけど、すごく物語がおもしろくってどんどん展開していくから、途中からはもう普通の読者の気分で読んでしまっていて、普通にだまされていました(笑)。でもそれだけ内容があるということだし、私も実際にハラハラドキドキしましたし。稽古をやりながら、カオルの心を徐々に探っていけたらいいなと思います。 ――今、特に心配していることはありますか。 とにかくもう、怖いだけです(笑)。舞台の、あの緊張感たるや、全部さらけ出しちゃいそうになるから。だから、稽古するしかないんですけどね。でも、緊張しているほうがいいかも。落ち着いてくるとお客様の顔が見えてきて、それに影響されたりもしちゃうので。 ――では逆に、楽しみにしていることは。 この舞台が終わったときに、自分はなにを思うのかなってことが一番楽しみです。いろいろなことが得られていたらいいなとは思いますけれども。でも、すぐ次につながるというよりも、いつか気づいたときにここからつながっていたんだなって思えるようなほうがいいかな。ひとつひとつのことを、大事にやっていけたらいいなと思います。 ――高橋さんが、もしエレベーターに閉じ込められたらどうしますか。 できるだけのことをします! 最後まであきらめないです。でも、なにかやるにしても静かにやります。酸素の問題とかあるかもしれないので。ひとりだったら? それはショックだけど……でも、知らない人と一緒よりはいいかもしれませんね。知らない人と二人が一番イヤ。まぁ、人にもよりますけど。 ――では、お客様にお誘いのメッセージを。 私を見てくださいというよりも、とにかく物語が本当におもしろいですから。そんなに観るぞ! って構えなくても、きっと引き込まれるようなお話になると思うので、ぜひみなさんお越しください! 私のことはホント、あまり気にしないでいいので(笑)。一緒にドキドキしていただいて、一緒にエレベーターにいるような、そして助けたくなるような感じになっていただけたらいいなと思います。 |
高橋真唯profile |
2004年、ドラマ『スカイハイ2』でデビュー。その後、2005年の映画『妖怪大戦争』のヒロイン川姫役で注目を集める。最近では、オムニバス映画『夕映え少女−むすめごころ−』、『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』、『クワイエットルームにようこそ』、舞台『ロス:タイム:ライフ〜真実へのカウントダウン』に出演と様々な方面で活躍している。 |
写真/坂野則幸 |
STORY
バーの副店長、小川(片桐仁)が後頭部の強烈な痛みを感じながら目を覚ますと、そこは急停止したエレベーターの中だった。同僚の送別会の後、酔いつぶれた女性スタッフをマンションまで送った帰りの出来事。一緒に乗り合わせていたのは、見るからに怪しいヤクザ風の男、富永(吹越満)ひたすらテンションの高いオカマ、マッキー(中村倫也)。そして、いかにも訳あり風な女子高生のカオル(高橋真唯)。エレベーターのボタンはどこを押しても全くの無反応。しかも誰もが携帯を持っておらず外部に助けを求められない状態であることが判明。小川は妊娠9ヶ月の妻から電話で「産まれそう!」のSOSを受け、急いで帰宅せねばならない状況でエレベーターに乗ったことを皆に告げ助けを求めるのだが……。 |
原作・脚本:木下半太 小説「悪夢のエレベーター」(幻冬舎刊より)
<木下半太 プロフィール> |