止まらない海自の不祥事 「もう駄目だ」の声も海上自衛隊の特殊部隊養成課程で、3曹が集団暴行を受けて死亡していたことが発覚。イージス艦衝突事故など不祥事が続いた海自は、10月中にも再発防止策の最終報告をまとめ発表する予定だった。止まらない不祥事に幹部からも「もう、組織はガタガタ」「立て直せるのか」と落胆の声が漏れている。 海自では昨年、イージス艦情報流出事件やインド洋での給油量をめぐる隠ぺい、航海日誌の誤廃棄など不祥事が相次いで発覚。昨年12月に護衛艦「しらね」で火災が起きたほか、今年2月19日にはイージス艦「あたご」と漁船が衝突する事故が起きている。 さらに6月には、掃海母艦内で異物が混入された飲料水を飲んだ隊員2人が入院。7月には護衛艦「さわゆき」の火災で海士長が逮捕された。 隊員の自殺も相次いでいるが、8月には、福岡高裁が、護衛艦内での隊員自殺について「上司の侮辱的言動によるストレスが原因のうつ病で自殺した」と指摘、海自は大きな衝撃を受けていた。 海自に集中する不祥事に防衛省幹部は「組織がおかしくなっている。陸、空は目立たないのに、なぜ海だけか分からない」と困惑している。
【共同通信】
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