2008-10-06
秋葉原通り魔事件でトリアージに殺された人がいる
テレビ |
はてなダイアリーでは2008年5月、トリアージを理解しない女子学生を侮蔑する大学講師のブログをきっかけに複数のはてな市民によりトリアージに関する論争が起きた。その一端はここで読める。
一方日本では2008年6月秋葉原路上で7人が殺された事件でトリアージが行われたが、そこではトリアージ自体の危うさがしめされた。即ち、必要もないのトリアージを行ったこと、更にトリアージを行う上で判断ミスにより、本来死ななくてもいい人が、救急隊により殺された可能性がある事がTVにより報道された。
<以下は2008年10月5日フジテレビ「サキヨミ」で放送された内容から>
秋葉原事件では事件発生後、周囲に多くの病院がありながら病院搬送まで長い時間がかったケースがある。息子が死んだXさんは息子(Aさん)が病院につくのになぜ時間がかかったのか疑問の声を上げている。記録によればAさんは実際1時間以上かかっている。番組は事件現場を写したビデオ、専門医、Aさんに現場で付き添った人、この事件でのトリアージ状況に関する救急隊の内部報告書などを紹介し、このケースを調査・報道した。
それによればAさんは負傷し、始め救命隊員により間違って心肺停止と判断され黒タグ(搬送しない)をつけられ、その後赤タグ(急いで搬送)になった。結局病院につくまで1時間以上かかり死亡している。Aさんに付き添った人は負傷直後にはAさんは喋れる状態だった事を述べている。700人の負傷者の出た2005年ロンドンの同時爆弾テロ事件では黒タグは2人だけで、秋葉原の事件では負傷者は17人とずっと少なく、一方受け入れ病院は近辺に30以上と数多くあり、そもそもトリアージの必要はなく、順に搬送すればすむ。であるのにトリアージを行い、かつ最初にタグをつける時に間違いを犯しAさんを死なせた可能性がある。
<番組報道内容から>
- 番組が入手したビデオでは、何人も地面に倒れている人がいる状態で「赤タグいるか?」と救命隊員が大声で探し回っている様子がわかる。
- 倒れたAさんを写すビデオを見て専門医(愛知医科大学高度救命救急センター教授 野口宏氏らしい)がコメント「CPRの人は後と言っている」=CPRとは心肺蘇生の必要でありAさんは心肺停止(CPA)と判断され、搬送は後回しと判断されている。
- 番組がAさんにその場で付き添った人を捜しだし、インタビューするとAさんは最初から返事しており救急隊の黒タグ判断は間違いだった。
- Aさん搬送時の現場写真にはタグの残片がありAさんには搬送時(あるいはその直前まで)黒タグがつけられていたと思われる
- 黒タグをつける基準は歩けない×呼吸停止×脈が取れない、とされている、しかもそれは大災害の場合で周囲に多くの病院がある場合ほとんどつけられる事はない
- 事件発生から時間があまりたっていない場合、まず黒タグはつけないのが世界の常識
- 番組が入手した救急隊内部資料から、この事件では6人が黒タグをつけられ、Aさんは「黒→赤」と記入され、当初黒タグをつけられたが途中で赤タグに変えられたとしている。
- 資料から赤タグ(最も搬送を急がれる)に分類された人でも、実際にはタグがついていないケースが2つあった
- 同じ秋葉原事件の被害者であるBさんは救急車に乗ってからも45分出発しなかったと番組インタビューに答えている。
- 番組は誤ったトリアージで現場が混乱し搬送が遅れたと推測、東京消防庁に質問したが返事はなかった
<伊藤隼也(ジャーナリスト)の番組コメント>
- トリアージは数100人以上の被害者が出るような大規模災害時に行うもので、17人の被害者のこの事件では本来そうすべきものではないのを間違ってやった
- 検証が行われているが内部でやっている、外部の専門家を入れて過ちから学ぶべきだ
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(追記・感想)
トリアージについて漠然と抱いていた疑問が指摘されていて非常に驚いた。黒タグとは搬送しないという処置であり、事実上の死亡宣告であることに大いに疑問を抱く。赤タグ(すぐに搬送)と黄タグ(その次に搬送)の区分だけでもいいのではないのか?今回の事件で問題は3つあると思う。
- こうした規模・条件の事件にもトリアージというのは必要なのか?
- 例えトリアージをするにしても、最も厳粛に考えるべき黒タグの基準が外国に比べ広すぎるのではないか?人の命を救う為ではなく人を殺す(黒タグをつける)ためにトリアージをしているのではないか?
- 現在の基準のトリアージでも、今回実際に判断ミス(診断間違え)、手順ミスが起きている。そんないい加減な状態で、死亡宣告というひどい事をしていいのだろうか?
そしてこうした推測は考えすぎだろうか?
秋葉原通り魔事件では7人が死亡したが内6人には黒タグがついている。それは刺されたから死んだのではなく、黒タグをつけられたから死んだのはないのか?
通り魔事件のように、犯人に特定個人への恨みがない曖昧な殺人動機の場合は、殺傷現場の凄惨さに犯人自身が驚き、犯行が鈍ることをよく聞く。今回秋葉原事件で7人もの多くの死者が出たのは実は犯人の凶悪さにより多くの死者が出たのではなく、浅い傷にも関わらずトリアージの乱用と現場の混乱により、病院に搬送するのを最初から拒否されたことにより死者が増えたのではないのか?
今後他のメディアからの取材によりより詳しく事情が明らかにされ、真相の究明と、トリアージに関する実施の改善を望みたい。
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(追加情報)
私の見方が間違っているのかも?と思い少しネットを調べてみましたが、週刊文春で記事が出ていますね。そして消防庁は黒タグと赤タグのつける基準を明らかにしていないという。やはり今回の事件の開かれたきちんとした検証が必要だと思いました。
- ある内科医のブログから「タグをつける基準は救急隊員の直感なのか?」(http://intmed.exblog.jp/7548242/)
『わたしが、地域の訓練で見たトリアージシステム(タグをつける基準)は、救急隊員の直感によりなされているものであったのだ。隊員のお偉いさんに、「どのようなトリアージ方法を用いてるのですか?方法論を教えてください」と聞いたのだが、小馬鹿にした態度で − 結局、triage tag systemの具体的方法論は聞けなかった。(中略)
東京消防庁は−肝心のタグ基準が明記されてない。どのような場合で、黒なのか、赤なのかなどの判断基準である。METTAGやSTART・・・などがあるわけだが、公表しない理由というのは何なのだろうか?・・・知らしむべからずは・・・批判されても仕方がない。』
内容を記したブログ(http://www.zassi.net/navigator_issue_list.php?id=71)
『現場の救急体制について、メディアではおおむね評価が高かったとされているが、記事によると現場の状況はかなり違っていたようだ。亡くなられた武藤舞さんは、肝臓まで達するほどの深い傷を負いながら、外見上は派手な出血が見られず、意識があったためトリアージにより黄色のタグ(非緊急治療群)が着けられた。現場に遭遇した医師の指示で赤色(最優先治療群)に付け替えられたが、結局残念な結果となってしまったという。(中略)
現場の統制が取れていなかったことやトリアージという選択が正しかったのか、またトリアージ自体の抱える課題などが浮き彫りになった。テレビ等では知ることのできない、もうひとつの現場の姿が伝えられている記事。』
内容を記したブログ(http://www.tsukuru.co.jp/shukanshi_blog/2008/07/post-101.html)
『第二弾の7月31日号は「『秋葉原通り魔』遺族の慟哭『ウチの子はなぜ70分も路上に放置されたのか』」というさらにショッキングな見出しだ。トリアージによって黒タグ(すでに死亡もしくは救命不能)を付けられた藤野和倫さんの母親の話を紹介したものだ。
秋葉原周辺は「病院銀座」と呼ばれるほど病院が多い地域で、適切な救急活動が行われていれば、もっと助かった人がいたのではないか。記事はそう指摘して、今回の事態を「救急崩壊」と呼んでいる。
医学的知識が乏しい私には、この記事の妥当性を判断するのは難しいのだが、少なくともこういう検証がなされるべきだということはわかる。同誌の取材に対して東京消防庁は「現在、事後検証を行っている。結果を公表するか未定」と答えたそうだが、同誌によると「今まで事後検証の結果が公表された事はない」という。』
- 藤野和倫さんに関する記述 ブログ(http://fujiyamama.exblog.jp/9415128/)
『テレビの映像では、「グーパー、グーパー」するのが見えたそうだ。家族は「それが助かるサインだとは思いませんが、この時点で和倫は生きていた。何故黒タグうを付ける必要があったのでしょうか?」と、犯人に対する憤りと共に、やり切れない思いに苦しみ、消防庁に説明を求めた。消防庁の答えは、「規定通りです。」という冷酷な答えのみで、まるでクレイマーのように扱われたそうだ。』
2008/10/06 07:18 呆れました。大嘘だらけですね。こんな大嘘を並べて「救急隊が殺した」などとは。
そこまで医療関係者が憎いのでしょうか。
患者が15人以上いればトリアージの基準に該当します。
実際には、先着する救急隊は通常1隊なので、患者が5人でもトリアージせざるを得ません。
救急車が3隊以上来て、さらに指揮隊や支援隊が到着して初めて10人以上のトリアージが可能になる程です。
また、こういった事例は必ず地域メディカルコントロール委員会主催の検証会議にかけられます。そこでは、直接処置に携わっていない専門医も交えて、医学的見地からも詳細な検証がなされます。
・検証が行われているが内部でやっている、外部の専門家を入れて過ちから学ぶべきだ
と言うのも、全く的外れな批判ですね。
それとも、外部の専門家というのは「マスコミ」の事を指すのでしょうか。
現場ではマスコミの人間はゴミのように邪魔者扱いされますからね。
彼らマスコミが現場の人間を逆恨みするのもそんなことが原因かもしれませんね。
近くに病院が30あったと言うのも、どの病院を指して言っているのでしょうか。
個人開業の「〜医院」まで含めているのは明らかです。眼科や耳鼻科や動物病院まで入っているかもしれませんね。
例えば目の前に病院があったとしても、救急に対応できるスタッフと設備がなければ救急隊は搬送できません。
救急隊の仕事は、患者の処置だけでなく、患者の状態にマッチする医療機関の選定というコーディネートが大きなウェイトを占めます。
これだけ沢山の傷病者がいるのに闇雲に近くの病院に運ぶと、医療機関に着いてから処置不能になるケースが出るのは必定。余計な時間がかかってしまいます。
あなたは、倒れて今にも命が危ないときに、眼科でもいいから一番近くの医者に連れて行って欲しいと思いますか?
zames_maki 2008/10/06 12:02 名無しの権兵衛さん、番組が報道した内容に嘘はないと思います。そして質問をしたいのでブログの場所などを書いてください。
まり 2008/10/06 17:05 さん、ブログ主さんは医療関係者でなく救急関係者の批判をしてるんじゃないですか?
まあ「トリアージに殺された」という言い方は感心しませんけどね。誰も試行錯誤しながらあれこれいい方法を探してるわけで、こんな言われ方をされては「検証ではなくバッシング」と感じられるかもしれません。後付けであれこれ言うのは楽と弁えた上で検証を行っていくべきでしょう。
ちゃんちゃん 2008/10/06 19:50 マスコミがいつも事実を報道しているとは限らないです。
大体、トリアージが数百人規模の災害の時に有効なんて誰が言っているのでしょうか?少なくとも専門家は言っていませんよ。つまり、素人の戯言な訳です。これが事実といえるでしょうか?
疑問符 2008/10/06 22:53 <秋葉原通り魔事件でトリアージに殺された人がいる>
結果的にそう言われても仕方ないですね。
サキヨミという番組では、現場からごくわずかの圏内に「救急」病院が30数カ所あったとして、各病院の場所を地図上にプロットしてましたよ。
東京のど真ん中ですからね。あれは、嘘ではないと思いますよ。
けが人がたった17人なら、何故、片端から各「救急」病院に運ばなかったのか理解できません。
「救急」病院というのは急患に対応できるから「救急」病院なのだと思いますが。
まさか、一刻も早い治療が必要なときに、たっぷり時間をかけて最適な病院を探そうなんて間抜けなことをしていたわけじゃないでしょうね。
番組を見ていませんが。 2008/10/07 00:35 救急病院が30数カ所あったという情報を流したと言うことですが、その時に出動できた救急車の台数の情報は報道されたのでしょうか?東京消防庁のWebページを見れば分かりますが、平成19年は46秒に1回の割合で出動しています。つまり救急車が必要な現場は他にも沢山あったということは容易に予想できます。さらに30人の患者を30箇所の病院へ救急搬送するとなると30台の救急車が必要となります。百歩譲ってピストン輸送するとしても現場と病院(初療室)への往復にも時間を要し、単純に見積もって一人目の搬送に要した3倍の時間要します(一人目の往復+二人目の往路)。つまりピストン輸送するためにも結局トリアージが必要となります。亡くなられた方の遺族達も非常に気の毒に思いますが、断腸の思いでトリアージを行った現場の方々の気持ちも思って意見を述べられることを希望します。
疑問符 2008/10/07 00:58 別に、救急車が現場に来なかった訳じゃないですよ。
救急車は10数台も現場にすぐに来ていたんです。
救急車の台数が問題じゃなく、何故、救急車ですぐにけが人を救急病院に運ばなかったのかというのが論点ですよ。
道路や止まったままの救急車内に長時間けが人を放置していたのは何故かという問題です。
周りの「救急」病院に医者がいなかったのか?
いても忙しくて救急車を断っていたのか?
だったら、各救急病院の医者のタイムスケジュールを検証する必要があるでしょうね。
12:30〜15:00の間どのような仕事をしていたのか?
手術中とかだったらわかりますけど。
番組を見ていませんが。 2008/10/07 03:59 >疑問符さん
あなたのご意見だと、トリアージの問題ではなく、搬送システム(主に受入側マンパワー不足)の問題ではないでしょうか。おっしゃるとおり救急病院の状態の情報も提示せず「そもそもトリアージの必要はなく、順に搬送すればすむ。であるのにトリアージを行い、かつ最初にタグをつける時に間違いを犯しAさんを死なせた可能性がある」というイメージを植え付ける報道姿勢は疑問です。東京都内でさえ救急体制は崩壊中です。ググればどんな状況下にあるのか、なぜそのような状況になっているのか情報の一端はつかめるでしょう。
ところで、一般的な話しとしてですが、トリアージは患者の容態だけではなく、その時に受け入れらる病院・救急搬送能力によっても判断が変わります。受け入れ可能施設の能力・数が限られていれば、搬送・受入病院が充実した環境であれば赤タグを付けるような容態でも黒タグを付けざるを得ない場合があります。そしてそれは経時的に変化するものです。後出しじゃんけんで誤っていたと言うことは簡単です。あとからこのような非難を受けることを承知で現場で一体誰が付けたくて黒タグを付けるでしょう。
れれ 2008/10/07 09:22 不用意に「殺した」という言葉を使う報道や人々に憤りを感じます。
「殺した」のは加藤容疑者ですよ。他に誰がいるんですか。
大混乱の中で色々と齟齬かあったのは事実かもしれません。遺族にしてみればそれは無念でしょう。
しかし、現場に駆けつけた救急隊員や医師がベストを尽くそうとしたことは疑いようがありません。
こうやって、大事故や大事件があるたびに、後知恵で当事者たちを非難する風潮が定着すれば、いずれ通りすがりに人助けする人も「後の非難」を恐れて見て見ぬふりをするようになるでしょう。
事実の検証は必要です。問題点があったなら次に発生する事態に備えて改善が必要でしょう。しかし、「殺した」などと故意を伴う言葉を軽々に使って
犯人でもない当事者の責任追及をすることが有益とは思えません。
ブログ主さんは救急隊員や医師たちを殺人罪で告訴すべきとお考えなのでしょうか?
医療には素人ですが 2008/10/07 09:59 れれさんに同意します。
同誌によると「今まで事後検証の結果が公表された事はない」という。』
あったりまえでしょう。検証は専門家がすればよいことであって、素人が被害者感情を持ち込んでも何にもなりませんし検証に関して役に立つことなど何もありません。
トリアージ批判は現場で必死で頑張ってくれた人たちへの冒瀆ではありませんか?
医療ジャーナリストとか言う人がいましたが、私と大して変わらない程度の知識しか持ち合わせていないのにこの程度の人にコメントを求めてスタジオや視聴者の意識誘導をすることは問題があると思います。近くに病院がいくつあっても処置できる病院がないことには駄目なことぐらい誰だってわかるでしょう?自動車のF1の修理を町工場に持ち込んでも何にも処置できませんよね。それほど今回の事件は大変だったってことと思います。誰かが言っていましたが、じゃあ順番に運ぶの??それはいくらなんでもやめてほしいですよね。後出しじゃんけんで”ああすればよかった”って言っても何にもなりません。今回まずいことがあったならばこのことを教訓に改善してくれれば良いことであって、現場で”必死に”処置してくれた人にケチつけるなんてとんでもないことだと私は思うのですが如何ですか??真に責められるべきは現場で写真を撮っていた連中じゃあないの?マスコミだってこうして結果誘導の番組を作って人を責めるのならば、報道の自由とか権利だとか言ってただ現場で撮影するだけじゃあなく少しは救命の役に立とうとすれば???
ちゃんちゃん 2008/10/07 18:44 疑問符さん
救急病院というのは一次から三次まであります。そのうち救命救急は三次で、秋葉原近辺にもせいぜい数カ所あるのみです。
あとは一次、二次ばかりです。一次は内科の延長で、必要があれば二次に送ります。一次は正直言うと「今治療しなければならない」というのは少ないです。そして二次はある程度の救急疾患をこなします。しかしいかんせんマンパワーが足りません。そして最も手厚くやってもらえる三次に送ります。
だから素人が見ればトリアージに殺されたと感じるかもしれませんが(この辺は何も知らない素人の戯言としてある程度許されます。まあ、理論自体が完全に間違っていますけどね)。
しかし、医療ジャーナリストを名乗る人間が嘘を吹き込んでおいて医療関係者として許すことはできません。批判するならもっと堂々と説得力のある理論でやって欲しいです。
結論、マスコミを信じないこと。自分でできる限り調べてマスコミの言っていることが正しいかどうか確かめること。残念ながら日本人はこうした能力に欠けていると言わざるを得ません。
ちゃんちゃん 2008/10/07 18:51 問符さん
救急病院というのは一次から三次まであります。そのうち救命救急は三次で、秋葉原近辺にもせいぜい数カ所あるのみです。
あとは一次、二次ばかりです。一次は内科の延長で、必要があれば二次に送ります。一次は正直言うと「今治療しなければならない」というのは少ないです。そして二次はある程度の救急疾患をこなします。しかしいかんせんマンパワーが足りません。そして最も手厚くやってもらえる三次に送ります。
だから素人が見ればトリアージに殺されたと感じるかもしれませんが(この辺は何も知らない素人の戯言としてある程度許されます)、専門家が見れば「今回は良くトリアージが機能したな」と思います。それだけ素人と専門家の間では乖離が生じているのですが、そもそも完璧な医療、完璧な救急なんて医学的にあり得ません。そのあたりは他のブログとかを見てもらえば解ります(一般人でも解る、それを示す象徴は大野病院事件でしょう)。
それにしても医療ジャーナリストを名乗る人間が嘘を吹き込んでおいて医療関係者として許すことはできません。批判するならもっと堂々と説得力のある理論でやって欲しいです。
結論、マスコミを信じないこと。自分でできる限り調べてマスコミの言っていることが正しいかどうか確かめること。残念ながら日本人はこうした能力に欠けていると言わざるを得ません。
この伊藤 隼也という人物、とても医療ジャーナリストとして医療を批判する資格はありません。あまりにも現実を無視した非現実的な理想論だけを語り、がんばっている現場を無視し(あれだけ無意味に批判されるとやる気が失せます)、結果として医療を崩壊させる・・・。そんな人の言うことを信じるのもなんかなあ、と思います。
うろうろドクター 2008/10/07 20:37 番組のレポート有難うございます。
拙ブログにも借用させて頂きました。
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/26005321.html
zames_makiさんの見解には賛同できませんが、
悪いのは偏った番組を作ったフジテレビであって、
誤解した視聴者ではありません。
(が、もっとメディアリテラシーを持って頂きたいものです…)
疑問符 2008/10/07 21:50 ちゃんちゃんさん
>しかしいかんせんマンパワーが足りません。
だから、けが人を道路や救急車内に長時間放置したのですか????
>批判するならもっと堂々と説得力のある理論でやって欲しいです。
批判が間違っているというなら堂々と説得力のある理論でやって欲しいです。
>そもそも完璧な医療、完璧な救急なんて医学的にあり得ません。
当たり前です。
だからこそ、あの秋葉原事件では、あれが限界だったと、あれしかなかったと、素人にもわかるように、あなたのいう「堂々と説得力のある理論」で説明して欲しいのですよ。
そのようなきちんとした説明がないから、何度もテレビ等でトリアージが批判されるのですよ。
もちろん、その説明が日本中・世界中の救急医療専門家から支持されることが前提です。
いい加減にわかってください。
ちゃんちゃん 2008/10/08 00:14 疑問符さん
誤解していたなら済みません。私の批判は疑問符さんにでなく、医療ジャーナリストに対してです。
あと、ある程度解るように説明したつもりですが、どこが理解できないのか教えて頂けるでしょうか?
> だから、けが人を道路や救急車内に長時間放置したのですか????
それが本当の事かどうか少々疑問ですが、もし本当に放置したのであればその通りです。だからこそトリアージが必要なのです。
そもそもマンパワーがないからどうしようもないと思いますが。少ないマンパワーでどうするかという議論は必要だとは思いますが、現時点で考えられる打開策はありません。
doctor_d 2008/10/08 00:59 記事を参考にさせていただきました。ありがとうございます。
http://ameblo.jp/doctor-d-2007/entry-10148622238.html
れれ 2008/10/08 08:49 ちゃんちゃん様
「放置」という言葉はネガティブなイメージしかないので、誰かの怠慢をアピールする時のマジックワードですね。きちんと検証すれば「待機」とか「応答待ち」とか別の表現を使う余地も出てくるのでしょうが。
今回の件に問題があったとすれば、トリアージの是非ではなく医療施設のマンパワーやネットワークの問題だと思います。トリアージを標的にしたサキヨミは問題を履き違えているとしか思えません。まあ、フジテレビとしてはターゲットが斬新な方が番組的においしいのでしょうけど。
私たち素人は、活発な救命活動というと、「ER」みたいに目まぐるしいカメラワークでスタッフが文字通り走り回っているというイメージがあります。救急車が停まったままだと、中のスタッフも動きを止めて鼻でもほじっているように思えてしまうものです。
たしか、奈良県大淀町の産婦が脳出血で亡くなった件をスクープ(笑)した毎日新聞は当初、産科医が数時間寝込んで産婦を「放置」していたと報じていました。結局そんなことはなかったのですが、毎日新聞はいまだに撤回していません。
尼崎JR事故でも、トリアージで選別されて納得いかない遺族を取り上げたドキュメンタリーがありました。今後は大事故や大事件でトリアージが実施されるたびに、黒判定に納得いかない遺族をダシにして救急・医療関係者をバッシングする構図が定着していくのでしょう。残念なことです。
医療には素人ですが 2008/10/08 10:51 当然のこと、私は当日の秋葉原の現場にはいませんでした。
本来、トリアージというのは全体を見渡せる位置にいる人間が指揮者となりそこかしこに倒れているけが人の救助に役立てるものと聞きました。(違っていたらゴメンナサイ)
ただ、当日の秋葉原なんて人がごちゃごちゃで一体全体何人の人が被害を受けたのかも把握していた人なんて誰もいなかったはずです(というより出来なかった)。中にはナイフで刺されておなかから大量出血している人を何人もの大バカ者が携帯で撮影してしていたそうです。(ニュース映像にも映っていました、しかも笑い顔で)
まだ日本ではトリアージなんてものが現場で活用されたことって何度もないはずですよね。当然のこととして複数回経験した人物なんていないわけだからタグを付けた人だって生まれて初めてのことだったわけなんだからそれでも何とか(当人は必死だったことでしょう)やり遂げたことを評価してあげるべきでしょう。それを人殺しとはあんまりじゃあないだろうか?
疑問符さんの言うこともわからないではないが、医者の居るところならどこでも構わず運べば良いわけではないし、かといって当日救急車の中で救急隊員が休んでいたわけではないでしょう。一番大事なことは、なぜ搬送が遅れてしまったのか????同じことをっ再び起こさないためにその原因を解明することが大事なのだと思います。
結局みんな?責められるべきではない当事者を(本来は表彰されるべき)、世の中にはこんな悪いやつがいる、いい加減な奴がいるといっておとしめようというという目的で作られたテレビ局の思うがままにあらつられているだけですね。尼崎脱線事故の時にもNHKが似たような特集をやっていた気がしますが(れれさんが取り上げているものと同じだと思います)、こんなことじゃあトリアージなんてしようとする人もいなくなってしまいます。日本には向かない考え方なのかもしれません??
事実として有名な話、
『黒タグをつけることができなくて呼吸もしていない人を救急車で一番はじめに病院に搬入した』と・・。『結果的に、現場に残された本来の赤タグの人には申し訳なかった。』との救急隊員の話がありました。
結果はどうであったのかは文面で読み取ってください。
せめてこんなことは無いようにしてもらいたい。
首都圏の産科医 2008/10/08 13:15 どんな仕事をするにせよ、優先順位をつけることは必要でしょう。掃除するにも、すべての部屋を同時に行うわけには行かないのだから。
トリアージはその場の判断で優先順位を決める作業です。患者の状態、救急車の状況、病院の受け入れ態勢など、刻々と変わる状況の下で行われます。
後から、こうしておけばよかったという状況は当然発生するものであり、評価して反省するのは、今後に生かすためであり、批判するためではありません。
これだけの重傷者が一度に発生したら、それを受け入れる余裕はとてもないでしょう。
それにしても、無責任な報道ですね。背景にある救急医療の現場の取材や医療費などを同時に取り上げないと何の意味もありません。続編はないのでしょうか?
Level3 2008/10/08 14:44 >地震などの災害時・非常時には、短時間に多数の方々がゲガや病気になり、医療機関での診療・治療を必要とするようになります。医療機関の機能(医療スタッフや器材、医薬品など)にも限りがあり、災害時の制約された条件下で1人でも多くの傷病者に対して最善の治療を行うためには、病気やケガの緊急度や重症度によって治療や後方搬送の優先順位を決めることが必要になります。トリアージとは「病気やケガの緊急度や重症度」を判定して「治療や後方搬送の優先順位を決める」ことを言います。
(http://www.sunkohkai.or.jp/Kohga/QandAtopics/topics0012.htm)
トリアージは(救命する側のマンパワー)<(救命されるべき人数)の状況が発生した時に,「如何に効率良く救命可能である人間を救命するか」を目的に行なわれるものであり,伊藤隼也(ジャーナリスト)のコメントは間違っているでしょう.
また,少ないマンパワーでしかも限られた時間で行なわれるのですから「後だしジャンケン」のように後からみて判断が適切でなかったと言える事例が出ることも仕方のないことです.こういった,物の本質をわきまえずに批判だけを行なうのは明らかに的外れです.他の方も書かれているように1次,2次,3次の救急の区別も考えずに論じるのも現実に即していません.
限られた時間の中で救命に努力した人たちを誹謗中傷する番組を作ったフジテレビは非難に値するものでしょう.こんな番組を繰り返して作ればやがて「人が倒れてもだれも助けなくなるようになってしまう」事態になることが想像できないのでしょうか.全くもって愚か者ですね.
これが救急医療崩壊の諸悪の根源であり,それに加担する救急部の教授というのも笑い者でしかないでしょう.自分で自分の首を締めていることに気付いていない...
良く考えて 2008/10/08 16:05 >疑問符さま
トリアージは救命!!の可能性が高い順に救命処置を行うための順序を決めること。
対象患者の生命を軽んじている訳ではありません。
トリアージが必要な状況は瞬時に急変が、同時に、多数生じ得るのです。
経験を積んだ専門医の危機を察知する感性が全てとも言えます。
一方で、都内中心部とはいえ動脈損傷を含む大量出血の患者に救命のための緊急手術を行い得る施設がどれ程あるのか?
事件発生時間に緊急手術のための手術室、スタッフ、麻酔医、複数の腹部外傷に習熟した外科医、十分な輸血を備えた施設は都内でも10に満たないでしょう。
現場や救急車内で放置したのではなく、BLSを行いつつ受け入れ可能な施設を探していたとは考えられませんか?
都内でさえ大量の外傷が発生すれば対応は困難になります。
サリンも救命困難ですが、並列で処置可能な面もあります。
しかし、外傷による出血は手術と輸血でしか救命出来ません。
その搬送やBLSに始まるリソースが不足していたことがトリアージを必要とした原因です。
疑問符 2008/10/09 21:20 いやいや、ちょっと見ない間にわけのわからんレスが色々と・・
理解力がないというか常識がないというか。
>また,少ないマンパワーでしかも限られた時間で行なわれるのですから「後だしジャンケン」のように後からみて判断が適切でなかったと言える事例が出ることも仕方のないことです.
少ないマンパワー???
本当にそうなの? テレビを見た限りでは誰もそんなこと言ってなかったな。
路上や救急車に長時間放置したのはマンパワーがなかったから仕方なかったんだって。
あのトリアージを指揮した専門家がテレビで言わなきゃ。
それで遺族も納得するでしょう。
>一方で、都内中心部とはいえ動脈損傷を含む大量出血の患者に救命のための緊急手術を行い得る施設がどれ程あるのか?
>事件発生時間に緊急手術のための手術室、スタッフ、麻酔医、複数の腹部外傷に習熟した外科医、十分な輸血を備えた施設は都内でも10に満たないでしょう。
だったら、それを、あのトリアージを指揮した専門家がテレビで言わなきゃ。
あれが限界だったんですって。精一杯やったんですよって。
理路整然と説明して欲しい。
でなきゃ、我々国民は絶対に納得しないよ。
説明不足も甚だしい。
Level3 2008/10/09 22:47 >だったら、それを、あのトリアージを指揮した専門家がテレビで言わなきゃ。
そんな風に番組を仕上げるテレビ局の問題でしょ.
>でなきゃ、我々国民は絶対に納得しないよ。
納得するしないは勝手ですが,そのために必要な医療が受けられなくなっても文句を言わないことです.医療崩壊を推進するがお好きならどうぞ...
dappi_sitai 2008/10/10 01:14 疑問符さん
>でなきゃ、我々国民は絶対に納得しないよ。
>説明不足も甚だしい。
御理解頂けた様で。
非医療者である国民の皆様に誤解を招き事実と反する報道をしているフジテレビの編集(ロクでも無い専門家を呼んで最もらしい事を垂れ流しにする姿勢)に我々医療者は憤っているのです。
怒りの方向性が一致した様で幸いです。
崩壊を眺めるもの 2008/10/10 12:59 この事件のあと,大学の救命センターのドクターに「先生のところだったら,重症刃器損傷は同時に何人受けられますか?」と訊ねてみました。
彼がいうには「本気で救命するのであれば,赤タグひとり。二人は無理」ということでした。
「じゃぁ,秋葉原は近くにいくつか救命センターがありますが,二人以上同時に受けられるところは,ありますか?」
「せいぜい●●センターだけですね」
そして,秋葉原から直線距離にして3km以内にある救命センターは
東京医科歯科大学病院
東大病院
駿河台日大病院
日本医科大学病院
の4病院です。
直近の病院として三井記念病院がありますが,ここは3次救急は対応していません。
医科歯科 の隣の順天堂医院も3次救急は対応していません。
救急車が10分以内に到着できて,赤タグの患者に対応できるのはこの4病院で,受けられる患者はせいぜい5〜6人ということになります。
そして,今回に事件では,体幹部の刃器損傷は全員赤タグでしょうから,赤タグの負傷者が10人以上いたはずです。
その中で,最大数の救命を考えた搬送先の選択をどうするかは,正直いってシミュレーションしてみたくもありません。今回の事件の状況では,ひょっとすると,より救命可能性の高い赤タグの負傷者を優先するために,もしかしたら救命できたかもしれない赤タグ負傷者の搬送を後回しにする決断が必要だったかもしれません。
そして,
もう少し離れて半径5kmで救命センターを探すとすると,
聖路加国際病院
都立墨東病院
東京女子医科大学病院
東京女子医科大学東医療センター
国立国際医療センター・戸山病院
の5病院が挙げられますが,いずれも直線距離でほぼ5km,クルマで移動しようとすると,日曜日で道路が空いている,救急車ということを考えても,搬送に20分近くはかかりますので,今回のような大血管損傷を考慮した赤タグ患者には遠すぎるでしょう。
上記は元検ブログの秋葉原事件現場におけるトリアージ
http://www.yabelab.net/blog/2008/06/21-183519.php
のコメント欄からNO,22です。
いかに都心であっても救急医療が危うい状況下がおわかりいただけると思います。
崩壊を眺めるもの 2008/10/10 13:10 >>もし事実とすれば(これ自体かなりあやしいですけど)
>http://anond.hatelabo.jp/20080611051211
>匿名ダイアリーのほうで現場にいた人の手記を見つけました。
回答:申し訳ないですが、
僕は、修羅場での一般人の記憶をそのまま鵜呑みにはしません。
救急をやっていましたが、トレーニングを受けていない人の証言は、
たいがい、救命士の証言とは全然違うことが多かったです。
さらに、この手記でも
「ですが、救急隊の到着が大幅に遅れた共に、
トリアージの結果が黒と判定されてしまい
一番最後に搬送されることになってしまいます
その結果ついに心配停止状態になってしまいます」
とあります。
なかなか、外傷を見たことの無い医師にさえ、
理解してもらえないことがありますが、
外傷でのアシの速さは数分単位ですので、
来院時には喋れた人があっという間に心肺停止になることはあります。
だからこそ、外傷を診る医師はJATECなどのトレーニングをしているのです。
by もと救急医です (2008-10-09 08:07)
http://case-report-by-erp.blog.so-net.ne.jp/20081007
ブログ:日々是よろずER診療 サキヨミのトリアージ批判について考える の
コメント欄から紹介しました。
ふらすこ 2008/10/10 13:26 情報提供がないと、せっかくの議論が勿体ないと愚考しまして
当地にどの程度の医療資源があったのか調べてみました。(上記によって疑問点が解消されました。)
タグ付けにかんするソースです。
・災害時医療救護 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kyuukyuu/saigai/triage/index.html
該当する「災害拠点病院」は約20分圏内で30病院ですが、赤タグなら3次救急でなきゃダメなのは既出。
第3次救急医療施設の地図(2004年のものですが変更はないようです)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/2004/03/70e3h106_23.htm
上記13医療機関が20分以内に搬送可能と思われる医療機関の位置です。
医療機関一覧はhttp://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/koho/books/files/dai1syou.pdf の9ページ目にあります。
今書いたばっかなのに・・・reloadして良かった^^;;
まだまだ情報源があることが分かったので、逝ってきます。
zames_maki 2008/10/11 01:11 ふらすこ さんへ
ありがとうございます、やはり秋葉原では周囲にかなり病院がたくさんあるということですね。
崩壊を眺めるもの さんへ
番組では17人の負傷者が15の病院に搬送されたと伝えていました。あなたの条件にそって対処しているようですね。
私が不思議なのは「これでいいのだ」と強弁する方の存在ですね。私のあげた疑問に1つも答えず、ただこれでいいのだ、と言いつのるというのは非常に無責任な行為だと思います。私のあげた疑問はトリアージを実施する側が国民全体に説明すべき一般的な事だと思うからです。細かい情報を明らかにすることなく「これでいい」と言われても問題を認識している一般の人は納得しませんよ。
もう一つ私が不思議なのは病院の数や専門医が少ないという医療全体の大きな問題の源を、健康保険など国の医療政策に還元しない態度ですね。病院が少ないのなら医療関係者と一般人が一緒になって、増やすよう国に意見を言うべきではないのですか?それなのになぜか、病院が少ないのだからこれで我慢しろと一般人を説得しようとする。それって本末転倒ではありませんか?
そうした点からもこの事件に問題があると感じない人は、問題の原因がどこにあるかわかっていないように私は感じます。
医療には素人ですが 2008/10/11 04:45 zames_makiさん
それは問題のすり替えではないですか?
私も「これでいいのだ」と強弁する方たちの言い分にとても納得出来ませんが、ほとんどの医療提供者?の方たちの意見は必死に対応してくれたにもかかわらず《トリアージに殺された》という言い方は良くない、という発言であると思います。私だって医療を享受する側の人間ですから、今回の救急搬送体制には大きな問題があったと考えますが、自分は安全な高いところからしかも後出しじゃんけんで、現場でもがいていた(救急隊員や医師)を非難するだけというテレビ番組のやり方は卑怯であり、なんら今回の問題解決にはならないと思います。本当に今回の事件で問題であったのはトリアージではなく救急搬送体制の不備であったと思います。確かに番組はトリアージに関してその不備をついたものであったかもしれませんが、それはテレビ局側が視聴者を意識誘導するために操作したものであって全く建設的なものとは考えられません。番組的には誰か悪者を作ることによりインパクトを与えることが出来ますからね。
zames_makiさんのblogの目的が【トリアージについて考える】というのであれば私の意見は全くの的はずれということになります。確かにトリアージ方法そのものにも問題があった可能性もありますがそれに関係した人物を責めることは救急医療をも萎縮させることになるような気がします。そういって責められることが当たり前になるようでは誰もそんなことはしたくなくなります。結果的に違っていたというのであればそのことを検証して次に生かすことによりより完全なものになるものと思います。
《病院の数や専門医が少ないという医療全体の大きな問題の源を、健康保険など国の医療政策に還元しない態度ですね。病院が少ないのなら医療関係者と一般人が一緒になって、増やすよう国に意見を言うべきではないのですか?》
全くもっともな意見で大賛成です。しかし今回のblogがきっかけで素人ながら現在の医療が置かれた状況を必死で調べたところ、日本中ほとんどの病院は近年の国の医療費縮小政策により赤字であり国公立病院はもちろんのこと私立の大病院から中規模の病院もかなりの赤字運営だそうです。特に救急医療は住民サービス的な面がありどこの病院も縮小あるいは撤退のタイミングを見計らっているそうです。病院は儲かっているものと信じて疑うことのなかった我が身にとっては驚きでした。いろいろなblogで若い医師の給料はコンビニの店員の給料より安いとの意見があり、まさかとそんな馬鹿なと思っていたのですが若い医師の給料は本当にそのようです。その拘束時間や勤務の大変さを考えると全く割に合わない仕事だということがわかり、今まで抱いていた医師に対する羨望は一気に消失してしまいました。今は、我々の命を守ってくれる医師にはそれなりのステータスを保ってもらいたいと考えてしまうほどです。本題からずれてしまいました。
病院を増やすとか健康保険の問題を当事者(医療関係者)だけの責任にする事は正しいものとは思えません。医療政策に関してはzames_maki さんがおっしゃるように、医療関係者と一般人が一緒になって訴えることが一番の正攻法だと思いますが私にはその術を持ち合わせていません。今回zames_maki さんがblogこの問題をblogで取り上げたように、少しずつでも大きな声になるようにどこからか発信することが必要なのでしょうか??逃げるわけではありませんがzames_maki さんいかがですか?どこかの局に出ている医療ジャーナリストよりは余程立派な意見が出るのではと思いますが・・・。長々と失礼いたしました。
kkt 2008/10/11 10:22 管理人さんへ
少なくとも、タイトルの「トリアージに殺された」という文句は変更願います。
被害者を殺害したのは、加藤容疑者ただ一人です。
Level3 2008/10/11 10:56 >私が不思議なのは「これでいいのだ」と強弁する方の存在ですね。私のあげた疑問に1つも答えず、ただこれでいいのだ、と言いつのるというのは非常に無責任な行為だと思います。私のあげた疑問はトリアージを実施する側が国民全体に説明すべき一般的な事だと思うからです。
どなたが「これでいい」と言っているのでしょうか?「現状ではこれ以上仕方がない」だと思いますが.
「崩壊を眺めるもの」さんが秋葉原近辺で赤タグの付けられた患者さんの対応ができる3次救急病院をリストアップされています.東京の真ん中でもこの程度がせいぜいです.
先にも書きましたようにトリアージは,一度に対応が困難な場合に助けられる可能性の高い人間を如何にして救命するかを目的に行なわれるものであり,一つの戦略ですからそれが「常にbestになることはない」のです.
現在救急医療(医療全体すら医療費抑制政策などのために)崩壊しつつあります.もり現状よりもよい状況を望むのであれば,それだけの人とお金が必要になります.そしてその負担をするのは一般国民です.お金を出さずに現状もしくはそれ以下に甘んじるのか,それとももっと上を目指しそこの投資するか,は国民の選択です.医療者はそれに従うだけですし,それに満足しなければ現場から去るのみです.
>『テレビの映像では、「グーパー、グーパー」するのが見えたそうだ。家族は「それが助かるサインだとは思いませんが、この時点で和倫は生きていた。何故黒タグうを付ける必要があったのでしょうか?」と、
「その時生きていたことが助けられる可能性に直結する訳ではない」ことを理解して頂けないでしょうか.黒タグは「死亡、もしくは救命に現況以上の救命資機材・人員を必要とし救命不可能なもの」に付けられます.その時生存していても,出血がコントロールできそうにないようないわゆる「致命傷」に相当するものがあったと「判断されたなら」やはり「黒タグ」が付けられます.そしてその判断が適切であったかどうかを後から外野が「後だしジャンケン」で糾弾してはなりません.(内部で後から見返して今後の課題とすることは次の命の選別に有用な情報となるでしょうけど)
緊急時の対応とはそういうものであると理解して頂かなければ仕方がありません.神ならぬ人間にできることは限られています.
ふらすこ 2008/10/11 11:28 あちこちを嗅ぎまわった結果をお書きします。
言葉が足りなかった & 読み込みが足りなかった補足も。m(_、_)m
上記の3次救急施設の地図は、「色塗りされた範囲から直近の3次施設まで10分で行けること」の地図です。
距離を測れるように関東近円のgoogleMAP作ったので一応張っておきます。
http://maps.google.com/maps/ms?hl=ja&ie=UTF8&oe=UTF-8&msa=0&msid=116166438317119662037.000458e15e76ac342e1ee&ll=35.691879,139.783173&spn=0.09327,0.15398&z=13
救急救命センター=3次救急施設です。
医療者の方が「搬送に20分近くはかかりますので,・・・(略)・・・赤タグ患者には遠すぎるでしょう。」
とおっしゃっており、そこから考えれば10分以内で行けるのは6医療機関が良いところ。
また、成田赤十字病院(航空機事故を想定した病院)でさえ3人赤タグきたらパニックと訓練を重ねる中で認識したそうです。
成田赤十字病院(救急救命センター5名 心臓血管外科3名 麻酔科医7名の体制)フルで臨んで・・・ですきっと。
要素は是だけでないと思いますが、ICUの数とかどこでorz
病院名 救急救命センター医師数 心臓血管外科医師数 麻酔科医師数 その他
1.駿河台日本大学病院 3(内科系1名は除外) 3 不明
2.東京医科歯科大学医学部附属病院 ERROR503 ・・・・残念
3.東大病院 7 27 11 ICU+CCUで14
4.都立墨東病院 7-8? 不明 5? 緊急手術2列と麻酔科紹介に記載あり。
5.日本医科大学医学部付属病院 1(腹部外科1名) 3-4?(外来担当医表から) 3名
6.東京女子医科大学病院 10(外傷系5) 6 2(救命センター内)
※心外科医師は救命センター以外の病院所属医師も含めています。おそらく休日でも病棟に誰かいるのかなと思うので、、、
※各病院のホームページを参照しましたが、ひまわりには別の数字がのっていまして・・・・
日曜体制で、果たしてフルメンバーかという疑問もあるので厳し目にみると。
どこも赤タグ2名でパニックと推測されます。2名うけたら2名死ぬ確率が上がると思う。
普通に6人スタートで。東大は2人いけるかな。もしかすると女子医大が2名可能かな??と思える程度。
まぁ、人間(被害者)の体が持たない以上無理だったろうな・・・。分単位で死ぬって・・・・
赤でも20分以内の搬送で何とかなる(刺傷・交通外傷の程度問題)ひとは遠くまで行けた。
今回調べて分かったのは、大災害になって赤とか黒が出た時点で人はほぼ死ぬなーということ。
MAPにも書いたけど、死ぬときは家族が傍らにいてほしい。だめだったら、体抜け出してでも・・・
改善策は医療者の技術・医療設備・医療人員ではなくて、生きて死ぬ事への思いじゃないかな。
3次を維持するには2次が、2次を維持するには1次が、1次を維持するには・・・・雪ダルマすぎです。
トピズレだけど、信頼は能動的な能力と考えている人が居たことが凄くいい収穫だった。
老子が好みとは、また酔狂な・・・・。
・・・・こんなこと書いてて怒られたらロウシヨウ(**)ノシ
PS.Level3 さん、『命の選別』ではないですよね。
「治療することで救命可能であると考えられる程度」をはかるんですよね。
「人が選ばざるを得ない」こと。「人が予測せざるを得ない」ということはかくも酷なことです・・・・・。
あちこち読まれてストレスがかさんでいるかもしれませんが・・・
それは『あなたの言葉』ですか? 言葉が乱れたら、休憩なさいな。
そして・・・・後ろから撃っちゃダメ!!(私もですが;;)
Level3 2008/10/11 14:25 >PS.Level3 さん、『命の選別』ではないですよね。
ふらすこさん,
結果として「その時生存していても生存できない生命,と生存できる可能性のある生命を『見分ける』という意味」で「命の選別」という言葉を使用したのですが,表現が悪かったでしょうか.
厳しいことですが助けられる命が限られている以上,それをしなければならないのです.がんばっている医療者を叩いてダシにするマスコミには辟易します.一般の方々にはこういった番組を鵜呑みにしないようにお願いしたいと思います.「捏造」の類いは「あるある」だけではありません.むしろそうでない方が例外的(?)なんでしょうかね...
崩壊を眺めるもの 2008/10/11 19:47 >私が不思議なのは「これでいいのだ」と強弁する方の存在ですね。私のあげた疑問に1つも答えず、ただこれでいいのだ、と言いつのるというのは非常に無責任な行為だと思います。
>細かい情報を明らかにすることなく「これでいい」と言われても問題を認識している一般の人は納得しませんよ。
私はこの件に関して、医療の現実を知ることが第一と考えました。なぜなら、現実を知ってからでないと、この件(今回のトリアージ)の是非や問題点を洗い出すことができないと考えるからです。理想論は、机上の空論になりやすいですからね。
そして我々患者側の人間は、医療現場における現実を知らなすぎるし、コメンターの皆さんもご存じないようでしたので、参考資料として出したわけです。
ついでにいえば、我々患者側の人間は、「トリアージ」そのものもあやふやにしか捕らえていないですし。
>私のあげた疑問はトリアージを実施する側が国民全体に説明すべき一般的な事だと思うからです。
当然です。国民全体に説明をし、理解を促さないことには今後、日本の医療はにっちもさっちも行かないでしょう。
そのためにも、国民が「トリアージとは」いかなるものであるのか理解するためには、その前提知識の習得も必要です。
その一つが、現時点での救急医療体制が如何に脆弱であるか、日本の医療が如何に危いものに成り果てているのかを知ること
つまり、日本の医療の現実を 知ることが重要であると考えます。
さもなければ、改善策も思いつきますまい。
我々患者側の人間も、どうこの問題に取組めばいいのかも 判らないことになりますしね。
>もう一つ私が不思議なのは病院の数や専門医が少ないという医療全体の大きな問題の源を、健康保険など国の医療政策に還元しない態度ですね。
医師たちは実は、ずいぶん前からネット上でも 「このままでは医療が危ない!」と声を上げていたのです。反応はとても薄かったのですが。
2006年ごろから、ブログが広く国民に使われるようになり、医師の方々のブログも格段に増えてきました。
その恩恵があるからこそ、我々患者側の人間も関心を持てば 医療崩壊の問題について、声を上げている医師たちの多くの声に 触れることが出来るようになったわけです。
2006年ごろからの医師たちの声は、日を追うごとに大きくなってきていました。そして、医療現場に絶望して 辞めていく医師たちも増えてきました。
それらは、今年の7月に 医療問題に取組む党派を超えた150人の国会議員団が結成され 医師たちの声を直接聞くという、活動が始まったことにもつながっています。
7月の超党派の国会議員団の公聴会には全国から1000人余の医師たちが集まったと聞いています。
これは、厚生労働省も、地方行政も、日本医師会も、医師たちを抑えることが出来なくなったことの証明、 のように私には思えます。
>病院が少ないのなら医療関係者と一般人が一緒になって、増やすよう国に意見を言うべきではないのですか?
当然、国に意見を言うべきです。
その為に、医師たちは医療現場の現状を ひたすら国民に説明し続ける必要があると考えます。たとえ、訳の分からんことを喚く国民に対してでも。
その為に、我々患者側の国民は、これまでの認識を忘れ、今の医療の現実のありのままを冷静に受け止める必要があると考えます。
>それなのになぜか、病院が少ないのだからこれで我慢しろと一般人を説得しようとする。それって本末転倒ではありませんか?
現時点では、我々は歯を食いしばって我慢するしか方法はありません。
医師たちを脅しても、医師たちに喚き散らしても、新たな医師は沸いてはこないからです。
現時点で医学部にいる学生たちが、一人前のひとり立ちした医師になるにはまだ、10年から15年かかるからです。
現時点ですでに、日本中で医師が圧倒的に足りないのです。特に、2次・3次救急医療施設では医師が足りません。
> そうした点からもこの事件に問題があると感じない人は、問題の原因がどこにあるかわかっていないように私は感じます。
ここのコメンターの方たちの誰一人として、問題があると感じない人は、いません。
それに、議論が進んできていて、最後まで読んだ人はほぼ、どのあたりに問題があるのか、当面の問題・これからも問題であり続けるだろう問題 を、理解し始めていると考えていますが。
もと救急医です 2008/10/12 04:27 上でも他のブログでの発言がが引用されましたが、
もと救急医です。
まずお答えします。
?こうした規模・条件の事件にもトリアージというのは必要なのか?
回答:必要。
上でも引用されましたが、どんな大病院でも赤タグは2人程度が限界。
そもそも診れないところが多い。
何故なら
・外傷の救命は専門性と人手が大量に要る
・受け入れ人数のボトルネックになるのは、
ER、手術室、集中治療室、検査室、輸血室、、、、。
例えば、手術室が空いてなければもう診れません。
空いてても、外傷を診れる外科医がいなければムリ。
・外傷はアシがはやく数分で死ぬ。
救急医としては自慢できない経験だが、
私は心肺停止@救急車や救急室を救命できたことはありません。。
?例えトリアージをするにしても、
A:最も厳粛に考えるべき黒タグの基準が外国に比べ広すぎるのではないか?
B:人の命を救う為ではなく人を殺す(黒タグをつける)ためにトリアージをしているのではないか?
回答:
A:(質問があいまいだが)広すぎない
トリアージの基準はいくつかありますが、基本的には決まっています。
僕が使っていたのはstart法によるものです。
それによると、「気道確保して呼吸停止」が基準です。
他の方法でもほぼ同様の基準です。
B:違う
いくつか認識のゆがみがあります。
「人を殺す=黒タグをつける」
間違ってます。助けられないと判断して黒タグをつけるのです。
「人を殺すためにトリアージをしている」
少しでも多くの人を助けるためにトリアージをします。
「黒タグをつけるためにトリアージをしている」
トリアージの手段として黒タグをつけることがある
言葉はセンセーショナルですがあまり中身がありません。
もう少し、事実や理由を含めて質問してくださればきちんと答えます。
質問:(質問があいまいなので質問します)
基準が広すぎるとはどのレベルの話ですか?
救命士の中のルールのことですか?
言葉を定義してもらっていいですか?
?現在の基準のトリアージでも、今回実際に判断ミス(診断間違え)、
手順ミスが起きている。そんないい加減な状態で、
死亡宣告というひどい事をしていいのだろうか?
回答:トリアージをしてよいお。黒タグをつけてよい
まず黒タグ=死亡宣告ではありません。
無駄に言葉をセンセーショナルにして冷静な議論を阻む必要はありません。
ここでは、質問が
「ミスが起きたから黒タグのような重大な判断をしてはいけない」
と読み替えてお答えします。
まず、この文章を読めばわかりますが、論理として崩壊しています。
この論理が正しいなら
「失敗したから手術をしてはいけなかった」
とかも正しいことになりますね。
トリアージをする必要性があったかは議論の対象になります。
(僕は断固、すべきだったと考えています)
黒タグをの適応があったかどうかも議論の対象になります。
(現場を見ていないので僕には判断できません。
当然、ミスもあったのかも知れません。
議論の対象にはなりますが、非難するのは賛成しません)
しかし、
「重大な判断の際にミスがあった可能性がある」
という意見なら、どういう方がいて、どう判断をして
と検証する価値はありますが、
「ミスが起きたから黒タグのような重大な判断をしてはいけない」
はそもそも議論の対象になりません。
私の理解が悪いのでしょうか。
それでも一応お答えしました。
前半は冷静に答えましたが、
後半はある程度、感情を開放しますよ。
まず、
「このような素人ブログの横行が人を殺す」
なぜなら、このようなアホの意見の垂れ流しによって、
なんとなく世論が作られていって、現場の医師のココロを折るから。
「zames_makiは人殺しだ」
上記理由。
「zames_makiはメディアリテラシーの無いバカだ」
名無しの権兵衛さん、番組が報道した内容に嘘はないと思います
などとほざいており、バカですね。
自分はいろいろなチャンネルから調べ以下の結論に至りました。
まず、あの評論家はだいぶ偏った人間。
それから専門家ですが、
部分的な編集をされてしまった可能性があるのと、
知識が古い可能性があります。
災害医療の知識が古い人間は
いまだに「10人規模ならトリアージが必要ない」とか「ひとつの病院で診れる」と
考えている。
こんなタイトルをつけられて冷静に議論できますか?
僕は数日たってやっと冷静になれました。
zames_makiさんはこのブログで何がしたいのですか?
その目的にかなうためのタイトルでしょうか。
かなっていないと僕は思います。
また、zames_makiの人間性を疑っています。
タイトルを直してください。
そして、救急関係者に形式上でも敬意を払ってください。
そうであれば議論しましょう。
この要求に答える気がないなら、もう議論はしません。
「放置」します。
では。
疑問符 2008/10/12 11:57 「もと救急医です」さんへ
だったら、何故日本医師会はあの番組に抗議しないのですか?
今まで、日本医師会があの番組に抗議したという事実は寡聞にして知りません。
あなたがここに書き込んだ内容が医療の現実であり常識だというなら、
日本医師会を通じてテレビ局に正式に抗議してください。
抗議した事実が立証できるように内容証明付き郵便でお願いします。
もちろん、その内容はインターネットで公開してください。
日本医師会もHPを持ってますよね。
そうするように、日本医師会に要請してください!!!
日本医師会は当然あなたの要請を受け入れてテレビ局へ抗議するのでしょうね。
別にあなた個人の名前は出さずとも、日本医師会名でテレビ局に抗議すればOKですよ。
あのテレビ番組に対し、正式に文句を言わなければ、あれが事実だと(医師を除く)国民は思ってしまいますよ。
最低限やるだけのことをやってから(医師を除く)我々国民に文句を言ってください。
もと救急医 2008/10/12 12:51 タイトルを直してください。
そして、救急関係者に形式上でも敬意を払ってください。
そうであれば議論しましょう。
この要求に答える気がないなら、もう議論はしません。
さらに新しいタイトルをつけます
「疑問符は自分が国民の標準的な意見だと思っている馬鹿だ」
「疑問符は自我の確立すらできていない」
こんなタイトルをつけられて冷静に議論できますか?
崩壊を眺めるもの 2008/10/12 12:56 疑問符さん、残念ですが、たぶん日本医師会は動かないでしょう。
なぜなら、日本医師会は2次救急医療機関や3次救急医療機関にいる医師達の個別の要望に耳を貸すほど柔軟とは、とても思えないのです。
今後の医療制度について重要な案件を、各県・各地方医師会にまともにアンケートも採らずに、勝手に「おおむね賛成と各県医師会が言っている」と政府に言うような団体です。
それに怒った長崎県の一都市部医師会が独自にアンケートを採ったところ、議題にすらならなかった地方医師会が続出し、各県医師会すらまともに議論もしていなかったことが判明しました。
私が見るところ、はっきり言って日本医師会は単なる年寄りの政治団体としかみえませんし、第一線で働かれている医師達をほぼ、蔑ろにしているんじゃないかしらんとすら思えます。
Level3 2008/10/12 13:06 >だったら、何故日本医師会はあの番組に抗議しないのですか?
>今まで、日本医師会があの番組に抗議したという事実は寡聞にして知りません。
疑問符さん,
医師会は基本的に「開業医」の会です.そのことを認識しておられないようですね.
今回のような救急は大病院の3次救急が主体となるものであって医師会にはほとんど関係ないことでしょう.
そんなことよりあなたたちは,「いつまでマスコミ報道を鵜呑みにし続けるのですか?」と問いたい.ここをアクセスしているような方たちであればネット上をググれば,マスコミ報道だけでなくいろいろな情報が得られるでしょう.その中から取捨選択して,正しいと考えられる事象を見付けて行く姿勢を持つことが重要なのではないですか?
マスコミ報道は「センセーショナルに売れればよい」「視聴率が高ければよい」,所詮スポンサーからの広告料で成り立っている営利企業の産物ですよ.最近では「あるある」をはじめ「毎日のネット事件」など,そのトンでもぶりが目に見えるようになって来ています.
今回のでも,もう少し掘り下げて情報収集すれば「トリアージに殺された」などという酷い言葉は出て来なかったと思いますが.
私からも要請します.「タイトルを訂正して下さい」>zames_makeさん
医療は今崩壊しつつあります.既に崩壊しているという見方もあります.何を望むのか意思表示をするのは「医療者ではなく被医療者である国民」です.
>最低限やるだけのことをやってから(医師を除く)我々国民に文句を言ってください。
この言葉は身勝手過ぎませんか?
疑問符 2008/10/12 13:27 Level3 さんへ
別に「日本医師会」でなくともよろしい。
あなたの言われた「大病院」友の会でもなんでもいい。
あのテレビ局に対して文句のある医師達が抗議しなさい。
我々一般国民は、テレビ局が
・謝罪する
・無視する
・反論する
のを見て判断したいのですよ。
>そんなことよりあなたたちは,「いつまでマスコミ報道を鵜呑みにし続けるのですか?」と問いたい.ここをアクセスしているような方たちであればネット上をググれば,マスコミ報道だけでなくいろいろな情報が得られるでしょう.その中から取捨選択して,正しいと考えられる事象を見付けて行く姿勢を持つことが重要なのではないですか?
医者という専門家でない我々には、一方の側の意見だけでは、それが事実か判断できません。
ネット上の様々な書き込みを読んだらわかるというものでもありません。
かえって混乱することのほうが多いでしょう。
同じ論点について双方の主張を知りたい。その上で判断したいというだけです。
だから何度も申し上げているのです。
>>最低限やるだけのことをやってから(医師を除く)我々国民に文句を言ってください。>この言葉は身勝手過ぎませんか?
身勝手なのはあなたのほうです。
崩壊を眺めるもの 2008/10/12 14:35 番組の主張は既に放映済みで、私が紹介したブロクでは専門家が反論を上げている……
既に双方向から意見がそろっています。
それをどう判断するかは、我々患者側の方ですね。
そして、我々患者側が口を開けてえさが投げ入れられるのを待っているのでは馬鹿みたいなんで、私はあちこちのブログを漁っている訳です。
件の番組を放映したテレビ局のサイトに抗議文を送った医師達もおられたようですが、この手の抗議に答えたテレビ局などいませんね、過去にも。
テレビ局サイトの掲示板に書き込みをされた医師の方もおられたようですが、これだって、確実にテレビ局は無視するでしょう、今までのように。
いままで、結構おかしな報道をした番組に対して医師達の抗議はあったんですよ。でも、そのほぼすべてでテレビ局は無視してきました。で、業を煮やした医師側は間接的な抗議をし続けているんですよね。テレビ局は視聴者からの抗議には完全無視を決め込みますが、スポンサーからの抗議には耳を貸しますから。
ただ、それをしたとしても、テレビ局は結局の所、好き勝手にまともな勉強も取材もしないで報道しているんです。あまりにテレビ局の、その態度の変化が見られないから医師達も、諦観を感じているんですよね。
医師達が諦観を感じ始めているって事は、それだけ医師達の「士気」が低下しているってことなので、そっちの方を我々患者側は恐れるべきなのですけれど。
Level3 2008/10/12 14:37 >>>最低限やるだけのことをやってから(医師を除く)我々国民に文句を言ってください。>この言葉は身勝手過ぎませんか?
>身勝手なのはあなたのほうです。
疑問符さん,
「自分たちに必要な情報は自分たちが収集する」のは当たり前のことです.
一般人はツバメの子たちのようにピーピー鳴いて親鳥が餌を運んで来るのを待つのが正しいと言われるのでしょうか?
多くのネット医師たちは,ネット上に情報を流しています.
それ以上のことを要求しないで下さい.「望む医療が欲しいなら,欲する人間が行動すべき」です.「人にやれ」と文句だけ言っていても行動しなければ物事は何も変わりません.
行動する気のない方にはこういう言葉しか残りません.「諦めて下さい」...
医療資源はオアシスの水と同じです.無尽蔵ではありません.限度を超えてくみ上げれば枯渇します.それだけです.イギリスやアメリカのような医療を望まれるのでしたら,どうぞ,としか言えません.