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【経済】

「三菱出資撤回」うわさ続く モルガン株一ケタに

2008年10月11日 夕刊

 【ニューヨーク=阿部伸哉】三菱UFJフィナンシャル・グループが出資合意した米銀大手モルガン・スタンレー株が十日のニューヨーク株式市場で前日比22%下落し、九・六八ドルと、一けた台に落ち込んだ。三菱UFJが合意を撤回するとのうわさがここ数日、市場に流れており、両社は必死に打ち消している。

 しかし現実の株価急落で、市場では「三菱UFJは損失覚悟で出資するのか」と疑心が高まっており、米メディアには合意見直しの可能性を指摘する報道も出ている。

 日米両国の週明け十四日が出資実行日だが、ロイター通信によると、現在の条件は、モルガンの普通株三十億ドル分について一株二五・二五ドルでの引き受け。時価との差額は即、損失計上となる。

 モルガン株は、両社の合意があった九月二十二日の終値二七ドルから約70%下落した。

 

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