阪神・坂井信也オーナー(60)は11日、辞意を固めた岡田監督の慰留に全力を挙げる考えを示した。「(来季も)岡田監督が理想の監督だと思っている」。近日中に会談の場を設け、オーナー自ら引き留め役を務める。
同オーナーはこの日の昼過ぎ、南球団社長から一報を受けた。「昨日以上にショック。残念が2つ続いた」。歴史的V逸となった後でもその信頼は揺るがず、今季最終戦となる12日の中日戦(スカイマーク)にも「来季一緒に再チャレンジしよう」と、激励するために足を運ぶ予定だった。
南球団社長は最終戦の試合前にも岡田監督と話し合う予定だが、同オーナーは「会う予定はない。また後日、日を置かずに会って話を聞きたい。『一緒にやろうや』と言いたい」と話した。南球団社長と“二段構え”で慰留の場を設け、岡田監督の辞意を覆すつもりだ。