首相VS記者団

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「解散のかの字、私から聞いた人はいない」10月2日午後6時50分~

 ◇追加経済対策

Q 今日の答弁で「解散という政局よりも景気対策などの政策の実現を優先したい」と言いました。追加の経済対策を実施するまで解散しないということですか。

A まず、補正(予算)ですよ。補正を最初に上げていただくのが一番。いつ上げていただけるのか全然分からないでしょ。今、ですから、その意味ではテロの話とか消費者庁とかいうのがいろいろあって今の状況っていうのは解散とかいう話は皆よくされますが、いわゆる対策、景気対策等等やることはいっぱいあるのではないかということを言っているだけです。

Q 少なくとも補正を成立させると。

A 補正予算は成立させます。ぜひ、成立させてもらわないといかんですね。

Q そうしなければ解散は難しいと。

A すべて解散前提で、あなたは聞けとたぶん上司から言われているんだろうけど、ねえ、あの悪いけど解散のかの字と言うのを私から聞いた人はいないと思いますよ。

 ◇給油活動と解散

Q 給油活動から手を引く選択肢はありえないと言いましたが、解散すると…

A 上司の頭の中の思考回路が分かるね。会社どこ。

Q TBS。

A ああ、上司の顔も分かるよ。

Q 継続法案の成立の前に解散すると、期限切れを迎える可能性が強いですが。

A 要素としては分かりますけれども、解散を前提とした質問をすると答えはいつも同じになると思います。上司にもそう言っといて。

 ◇拉致関連と解散

Q 拉致被害者との懇談で、拉致は時間との勝負だと言いましたが、解散すると政治的空白が生まれ…

A ああ、そこも解散の話ですか。あはははは。面白いね。

Q 政治的空白。

A それは政府と政府との約束ですから。

Q 解散は白紙ということですか。

A 基本的に解散の話は総理の中で、いろいろな方がいろいろなことを言われますんで、いろいろ頭の中で整理をしているところで、正直申し上げていついつのころに解散しようとは今、考えていることはありません。

2008年10月2日

「首相VS記者団」とは
  首相に対するいわゆる「ぶら下がり」取材のやりとりをそのまま活字にして掲載しているものです。
 「ぶら下がり」とは、永田町に多く見られる取材方法の一形態で、記者団が取材対象者を囲み、立ち話形式でいろいろ質疑する、一種のミニインタビューのことです。少ない質問で短時間ながらもその時点で必要不可欠なことを聞き出す場として、通常の記者会見やインタビューとは差別化して使っています。取材対象が首相の場合は、ほとんどが首相官邸内で行われます。 続きを読む
 

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