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球団大混乱…慰留ダメなら真弓氏浮上へ

 岡田監督の辞意に困惑する阪神・南球団社長

 岡田監督の辞意により11日、阪神球団に激震が走った。来季も岡田体制で臨む前提で進めていた球団は困惑。12日には南信男球団社長(53)が岡田監督と面会予定。再度慰留するが、翻意がなければ、早急に後任監督人選に入らざるを得ない。その場合、かねてから入閣が検討されるなど評価が高い、OBの真弓明信氏(55)が最有力候補となりそうだ。

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 「万が一も、全く考えていなかった」。球団首脳が困惑して漏らすように、阪神にとって岡田監督辞任は完全な想定外だった。

 球団は8月に坂井オーナーが岡田監督に来季続投を直接打診。正式要請はシーズン後に行う予定だったが、すでに続投の方向で、着々と準備が進んでいた。

 前夜、岡田監督から電話で辞意を伝えられた南球団社長はこの日「監督と会って正式に聞いたわけでないので、直接会うまで何も分かりません」と厳しい口調で話した。

 岡田監督との面会も、当初は3日からの東京遠征中に、CSや今秋ドラフト、来季構想に関する打ち合わせを行う予定だった。優勝争いが激化したことで、岡田監督の帰阪後に延期されたが、これが辞任慰留の場となる予期せぬ展開となった。

 今後は坂井オーナーも加わり、慰留に全力の構えだが、説得が不調に終わればドラフト戦略、来季構想まですべてが白紙に戻る。

 このため、岡田監督辞任が不可避となれば、早急に後任監督を決める必要が出てくる。ゼロからの人選となり、その場合、OBで指導者経験もある真弓明信氏が筆頭候補に浮上するとみられる。

 球団は優勝の可否にかかわらず、来季コーチ陣も、ほぼ現行体制で臨む方針だったが、これも“次期監督次第”の様相。歴史的V逸で、虎が大嵐にのみ込まれた。








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