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「ロスで人生終わる」三浦元社長、高須基仁氏に伝言していた

 三浦和義元社長(61)の突然の自殺に、三浦氏と親交のあった人々からは「なぜ」「信じられない」との声が相次いだ。1981年のロス疑惑発生時から事件を見守ってきた放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏も「彼らしいと言えば彼らしい。でもこれで真相は分からなくなった」と語る。

 三浦さんの長年の支援者で、モッツ出版社長の高須基仁氏(58)は米ロサンゼルスからの訃報(ふほう)に「がく然とした」とショックを受けている。この日午後5時45分、ロスの知人からの一報で自殺を知ったという。

 高須氏は01年に三浦さんがロス疑惑について語った著書「ネヴァ」を手掛け、03年に無罪が確定した時の会見にも同席。今年2月に三浦さんがサイパンで逮捕されてからも、国内でバックアップを続けていた。「9月末に『俺の人生はロスではじまり、ロスで終わるのか』と伝言があったんです。その時は主戦場はロスだな、と思った。今考えると、死に場所のことだったのかも…」と振り返る。

 日本では最高裁で無罪が確定したが、それでもサイパンで逮捕。「これは米国による合法的な拉致だと思う」と米当局の不当さを訴えていた高須氏だったが、このような結末となったことに「日本の法律はアメリカの法律の前ではなんと無力なことなのか。断固たる思いで死の抗議をしたということだと思う」ととらえる。

 長年の付き合いで人となりも分かっているだけに「死ぬようなタマじゃない。死を選ぶとしたら、積極的なことだろう」と語りながらも「忸怩(じくじ)たる思いだよ」と声を落としていた。


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