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【栃木】佐野市民病院 5年めどに輪番復帰を2008年10月12日
医師不足が原因で二次救急輪番の休止が続いている佐野市民病院の福光正行院長が民営化後、初めて本紙の取材に応じ、輪番について「五年ぐらいをめどに復帰したい」と強い意欲を語った。休止から一年十カ月を経て、「市民に信頼される病院」を目標に掲げ、対応できる診療体制の再整備を急いでいる。 (梅村武史) 今月から指定管理者として同病院の運営を始めた医療法人財団「青葉会」(本部・東京都)は、「二〇一七年度の二次救急輪番再開」を佐野市との間で交わした事業計画に盛り込んでいる。 福光院長は「九年半後とはあまりにのんびり。早期復帰で地域の期待に応えたい。わが病院の最優先課題だ」と語り、前倒しをめざす。 輪番復帰には「最低でも常勤医十人以上が必要」と関係者。同病院の常勤医は現在五人で今後の医師確保の状況次第だがハードルは高い。輪番期間を限定するなど条件付きの復帰も含め、再開の道を模索していく考えだ。 二次救急は入院や手術を要する症例患者を扱う。同病院は同じ両毛広域医療圏(足利市、佐野市)の足利赤十字病院、佐野厚生総合病院と三病院の輪番で患者の受け入れを担ってきた。昨年一月の市民病院の輪番休止は他病院にも大きな負担となっている。 福光院長は民営化後の基本方針として(1)患者を中心においたチーム医療(2)安全で質の高い医療(3)地元大学病院を含む地域医療機関との連携と役割分担−を掲げ、「市民に愛され信頼される病院をめざす」と誓っている。
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