発達障害者雇用などに助成金 800人新規採用目指す対人関係がうまく結べないアスペルガー症候群など発達障害のある人や、難病を持つ人の就労を促進するため、厚生労働省は、雇用する企業に対する助成金を来年度から新設する方針を決めた。 発達障害、難病とも大企業は1人当たり年間50万円、中小企業は1年半で90万円を助成し、800人の新規雇用の実現を目指す。来年度の予算要求に約1億2000万円を盛り込んだ。 企業が障害者の法定雇用率(1・8%)をクリアした場合、雇用調整金などが支給されるが、障害者手帳を持っていない発達障害や難病の人は、雇用率の算定対象には含まれない。従業員に専門知識を学ばせたり職場で使う設備を購入しても、調整金は支給されず企業がほとんど負担するしかなかった。 発達障害は先天的な脳の機能障害とされ、自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などがある。医師の診断があり、一定の職業訓練を受けた人を雇用した企業が対象となる。難病については、厚労省の指定疾患に筋ジストロフィーを加えた124疾患が対象。
【共同通信】
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