女性の視点を県政に生かす活動をしている市民団体「100人委員OGの会」が11日、宮崎大学医学部キャンパス(清武町木原)で東国原英夫知事を招き、県内の医療問題をテーマに意見交換会を開いた。同会会員や宮崎大医学部生ら約100人が出席。妊娠・出産などをめぐる医療の現状や女性医師の労働環境改善などを議論した。
同団体は、県が07年度までの3年間、県政に女性の声を反映させるため設置した「元気な宮崎づくり100人委員会」の修了生が立ち上げ。「東国原知事を囲む会」は昨年7月以来、2回目。
宮崎大側は、医学部卒の女学生が増加しながら、女性医師へのサポート体制強化の意識が低いなどのアンケート結果を報告。全国の産婦人科医の在院時間調査で、1カ月の在院時間が最大415時間といった厳しい勤務実態も紹介された。
東国原知事は「医師確保は、女性をターゲットにしている。出産などで現場を離れた女性医師に現場復帰してもらえるよう労働条件を改善しないといけない」と話した。
=2008/10/12付 西日本新聞朝刊=