装置の不具合で試験運転を中止していた、青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場が、およそ3か月ぶりに試験運転を再開しました。
六ヶ所村の再処理工場では、使用済みの核燃料からプルトニウムなどを抽出後、残った廃液をガラスなどと混ぜて、高レベル放射性廃棄物の「ガラス固化体」を作る試験が最終段階を迎えていました。
ところが今年7月、ガラス固化体を作る装置でガラスが流れ落ちず、固化体が作れないというトラブルが発生し、試験運転を中断していました。
これを受け、事業者の日本原燃が原因を調査をしていましたが、「装置の温度管理が不十分だった」とする報告書を8日、国に提出。
国の原子力安全・保安院がこれを妥当と判断したため、10日午前4時半ごろ、およそ3か月ぶりに試験運転を再開しました。
日本原燃によりますと、再処理工場の竣工式はこれまで通り11月を予定していますが、本格的な稼動は来年以降になるとみられています。(10日20:38)