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こんにゃくゼリー死亡事故はメーカーの責任なのか?

こんにゃくゼリー死亡事故はメーカーの責任なのか?
こんにゃくゼリーの製造中止を伝えるマンナンライフのHPより
【PJ 2008年10月11日】− こんにゃくゼリーを喉(のど)に詰まらせた幼児が窒息死した事故は、大変痛ましいとは思う。95年以降、同様の死亡事故が17件発生している。こんにゃくゼリーを製造するメーカーのひとつ「マンナンライフ」では、容器の大きさと形状を変え、パッケージにも注意を呼びかける文言を表示して事故の防止に努めてきた。製造者がとるべき責任と努力としては、これで充分なのではないだろうか。

 注意書きを無視して事故に至るのは、食べる側の過失であって、メーカーの責任は及ばない。例えば、魚の骨が喉に刺さったとしよう。場合によっては生命にも危険が及ぶことがある。だからといって魚屋、魚市場、あるいは漁師が責任を問われた話は聞いたことがない。魚は製造物ではないという反論があるならば、それは屁(へ)理屈である。

 食品以外の製造物ではどうだろう。交通事故が起これば、まず責任を問われるのはドライバーである。自動車に欠陥がないかぎり、メーカーの責任は問われない。こんにゃくゼリーは、製品に何か問題があったのか? 子供の口には大きいと感じたら、親が細かく切ってあげれば済む話だ。高齢者なら、自分で容器から取り出せるのであれば、細かく切る動作も自分でできるのではないのか?

 ちょっとした注意と気配りで防げる事故なのに、議員立法で規制する動きがあるという。マンナンライフはこんにゃくゼリーの製造中止を決めた。その理由を「行政に要請された改善策に応じられないため」としたのは企業の意地と誇り、そして何でも他人のせいにしたがる世間の風潮への抵抗にも見える。

 マスコミも必要以上に「製造者の責任」「行政の監視体制の不備」など、ピントの外れた批判を展開する傾向がある。1社ぐらい、いや1人ぐらいは「自分で気をつけましょうよ」と呼びかける良識あるジャーナリズムは、この国にはもう存在しなくなってしまったのだろうか。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 平藤 清刀【 大阪府 】
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