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2008年10月10日(金) 19:25 |
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弁護士が報酬を過大請求
捜査段階の容疑者に国費で弁護士をつける制度を巡り、岡山弁護士会の弁護士が、報酬を水増し請求していたことがわかりました。
報酬を実際より多く請求していたのは、元検事で岡山弁護士会所属の黒瀬文平弁護士です。 被疑者国選弁護制度は、捜査段階の容疑者に国の費用で弁護士をつける制度で、担当の弁護士は日本司法支援センター・法テラスに報告書を提出し、法テラスが容疑者への接見回数に基づき報酬を算出します。 資料を提出する必要は無く、請求どおりに報酬が支払われる形になっています。 岡山弁護士会などによりますと黒瀬弁護士は、昨年3月から今年5月の間に担当した7件で、実際は24回しか接見していないところを47回と報告し、報酬34万円あまりを実際より多く受け取っています。 岡山弁護士会では、今月8日に、黒瀬弁護士の国選弁護人への推薦を2年間停止していますが、黒瀬弁護士は弁護士会に対して「誤りは認めるが、故意に記載したのではない」と話しているということです。 制度を運用する日本司法支援センターでは、近く審査委員会で黒瀬弁護士の処遇を検討し、「故意の疑い」が強まれば、詐欺容疑での告訴も検討しています。
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