東京株式市場の平均株価は、大幅安で取り引きを終え、9日より900円近く安い、8千円台の終値となりました。県民からも、日本経済への影響を懸念する声が相次ぎました。10日の東京株式市場は、ニューヨーク市場の株安や円高などで売り注文が殺到し、大幅安で取り引きを終えました。10日の日経平均株価の終値は、9日に比べ、881円6銭安の8千276円43銭で、下落率は過去3番目の9.62%を記録しました。(県民)「どこまで下がるかというのは、日本経済全体として深刻ですよね。」「日本の景気をこのまま悪くしてもらうと困る。円高も問題になっているので、政府になんとかしてもらわないと。」10日は、東京に本社のある大和生命保険が、東京地裁に更生特例法の適用を申請したことも、市場への不信感に追い打ちをかけたとみられ、県内の証券会社にも問い合わせが相次いだということです。
延岡市では、10日、秋の風物詩、「アユやな」のオープンセレモニーが行われました。「アユやな」は、産卵のため川を下るアユの習性を利用した伝統的な漁法で、延岡の「アユやな」は、日本屈指の規模を誇っています。今年も、五ヶ瀬川水系の2か所で、10月1日からアユやながオープンしていて、このうち、延岡市大貫町の「延岡水郷やな」では、10日、関係者が参加してセレモニーが行われました。今年は、台風の影響で川の水かさが増し、アユやなの完成が例年よりも遅れていますが、出席者たちは、一足先にオープンした食事棟でアユ料理を堪能しました。(延岡水郷やな・花畑孝雄さん)「うちに来ていただければ、塩焼きや味噌焼き、いろんな他の料理でもおいしく食べられると思うので、堪能していただきたい」「アユやな」をめぐっては、昨シーズンに利用者からの問い合わせが相次いだことを受けて、延岡市観光協会や設置者では、今年、天然物の漁獲量が減少している事や、養殖物を使用している事などを記した看板を設置し、利用者に理解を求めています。利用者には、「安心して食べられる」と好評だという事で、延岡市観光協会やアユやなの設置者は、「天然物が入った時は全てを提供するなど、今後も、利用者に喜んでもらえるよう頑張っていきたい」と話していました。アユやなは、12月7日まで行われます。
県の官製談合事件で、前知事、安藤忠恕被告に対する被告人質問が10日、宮崎地裁で行われ、安藤被告は、「受注指示はしていない」と、改めて関与を否定しました。安藤被告は、東京のヤマト設計に、県発注の設計業務を受注させようと、部下に『天の声』を出して、業者に談合させたとして、競売入札妨害など3つの罪に問われています。10日の被告人質問で、安藤被告は、ヤマト設計が落札・受注できるよう指示したとされる点について、「私は受注指示をしていない、元出納長ら部下が勝手にやったと思う」と述べ、『天の声』を出したことについて、改めて関与を否定しました。次回公判は、10月17日に開かれます。
正しい交通ルールを身につけてもらおうと、宮崎市では10日、キャンペーンや、安全教室が繰り広げられました。宮崎市の日向学院高校では、自転車の安全運転教室が開かれ、全校生徒約520人が参加。まず、警察官から、県内の自転車事故では、高校生の事故が全体の20%を占めていることなどが紹介されました。続いて、安全運転アドバイザーをつとめる自動車学校の指導員が、傘差し運転が危険なことなどを、説明しました。(生徒は)「マナーを守ってしっかりと乗りたいと思います」「周りの人を良く見て、スピードを出さずに、気をつけて乗ろうと思いました」日向学院高校では、全校生徒のうち7割の生徒が、自転車で通学していているということです。
交通安全に、園児たちも一役買いました。宮崎市では、あゆみ保育園の園児たちが、10日、交通安全推進委員と一緒に、街頭キャンペーンに参加、ドライバーに飲酒運転の根絶を呼びかけました。飲酒運転の罰則が強化されて1年が経ち、県警察本部によりますと、県内の摘発件数は550件で、罰則強化前の1年間より、200件減少したということです。
春のセンバツ高校野球出場の重要な参考資料となる、秋の九州高校野球。県代表の2校が決まりました。10日の準決勝で勝利した宮崎日大と日章学園が、九州大会への切符を手にしました。日章学園は、13季ぶりの出場です。九州高校野球は、10月15日に組み合わせが決まり、24日から佐賀島県で開かれます。
乳がんの撲滅を訴える、ピンクリボン運動の街頭キャンペーンが、10日、宮崎市でありました。ピンクリボンは、乳がんの早期発見や早期治療の重要性を訴える、世界共通のシンボルマークです。キャンペーンは、乳がん月間である10月に毎年行われているもので、10日は、宮崎市の橘通りで、検診を呼びかけるリーフレットなどが配られました。乳がんは、日本人女性の20人に1人がかかると言われていて、30代から患者数が増え始め、40代後半がピークになっています。早期発見すれば、90%以上の人が助かると言われていますが、県内の乳がんの検診率は14.5%と、全国平均より低いのが現状で、県内では平成18年に、約100人が乳がんで亡くなっています。主催者側では、こうしたキャンペーンを通して、多くの女性に、乳がん検診の大切さを知ってほしいとしています。
今年3月、宮崎市にオープンした、「献血ルームカリーノ」の献血者が1万人を突破し、10日、記念セレモニーがありました。1万人目の献血者となったのは、宮崎市の野田光さんで、日本赤十字社宮崎県支部から、感謝状と記念品などが贈られました。10日が、577回目の献血という野田さん・・・来月、年齢制限の70歳を迎えるため、最後の献血に訪れたということです。(野田光さん)「献血することによって、何かお役に立てるということがわかりました。今からの人は何か機会があったら記念の献血をなさっていくと、それが第一歩第二歩につながっていくのでは・・・」また、1万人突破を記念して、10日から10月いっぱい、献血者全員に、新米などをプレゼントするキャンペーンも行われています。今年度の県内の献血者数は、昨年度より10パーセントほど増えていますが、毎年冬場になると、献血者が減る傾向にあるため、関係者は、献血への協力を呼びかけています。
10月10日は、「目の愛護デー」です。目の神様として知られる宮崎市の生目神社では、「めがね供養祭」が行われました。この供養祭は、宮崎市生目商工会が毎年行っているもので、まず、視覚障がい者の太鼓グループ、「輝太鼓」が演奏を披露しました。今年の供養祭には、使われなくなっためがねが、全国各地から約850個寄せられ、神前に捧げられました。そして、関係者が神前に玉串を捧げ、めがねに感謝の気持ちを表しました。供養されためがねは、タイに送られ、お年寄りの老眼鏡として使われることになっています。