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高額な料金で劣悪な生活 京都のフリースクール監禁虐待事件 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:虐待
京都府京丹波町の「丹波ナチュラルクール」の入所者監禁虐待事件は、府警が南丹署に捜査本部を設置してから7日で1週間を迎えた。これまでの調べで、スクールは保護者から高額な料金を受け取る一方、入所者の食費や光熱費をありえないほど切り詰めるなどしていたことが判明。スクールが「教育目的」を掲げながら、組織的な関与で不当に巨額の収入を得ていた悪質な実態が明らかになってきた。
□極限まで節約
調べでは、経営者の朴聖烈容疑者(60)=傷害罪で起訴、逮捕監禁容疑で再逮捕=らスクール側は、保護者に対し、入所金として200万〜500万円▽強制的に連れ去る場合は別途30万〜50万円▽月謝10万〜15万円−など、高額の料金を請求。平成18年1月以降だけで、二十数人の入所者から1億数千万円の収入があったことが判明している。
一方入所者の食事は、朴容疑者の親類が経営するコンビニエンスストアから無料で譲り受けた期限切れの弁当などを充当。ほかにも照明器具の半分を取り外す▽風呂は1回5分間で、冬は5日に1回、夏でも隔日▽トイレは時間を決めて数人がまとめて使用し、最後の人が水を流す−などを強要。十数人が生活するスクール全体の光熱費は月4万円程度だったという。