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復帰できない大きな理由 

たくさんの方たちから応援と励ましのお言葉をいただきました。
やはり縦社会で悩まれたとおっしゃる方や、
無理せずゆっくり頑張ってと言ってくださる方や、
銀の鬼氏についてのいろんなご感想などでした。
皆様、本当にありがとう!

ブログではぼかした書き方しかできませんので、銀の鬼氏に謎めいた印象を持たれたことでしょうね。
私もいろんなことを言うわけにはいきません。たとえわかっていることでも。


・前項目で触れたファックス一枚でやめた説の他に

・精神病で入院説、

・そしてもう一つの大きな障害としての、コミックス版権自分から引き上げ説……

この三つのデマによって、長い間私は雑誌業界復帰がかなわなかったのだと思います。
もちろん今でもですが。
上の二つの説は、まあ言ってみれば、それほどの障害ではないと思います。
ただ最後のコミックス版権自分から引き上げ説は、業界内においてはかなり不利な事になるようです。
もちろん法律的には悪いことではありません。
でも縦社会のこの国では、社会は法によって動いているとは必ずしも言い切れない部分もあります。

先日触れました中根千枝先生の「縦社会の力学」というご本の内容紹介の一部分からの引用です。

>日本社会では法的規制はきわめて弱い。人々の行動を律するのは法ではなく、個人あるいは集団間にはたらく力学的規制なのである。(引用終わり)

つまり業界組織の力関係の前には、かなり不利なことになる可能性があるということでしょう。
そのようなことは私はつい最近知りました。

ですから17年ほど前の私はとても無知だったというわけです。
ただの一人の元漫画家でした。そんな出版界の不文律など全く知りませんでした。
確かに無知は悪いかもしれません。

でもやはり、無知であろうが無かろうが、結果的には私がそのままにしてあった版権を、
話を蒸し返すように引き上げてもいいとおっしゃった出版社側の編集者様も親切ではないと思います。

すべて私一人の責任でしょうか?
版権引き上げは、業界では大きな意味をもつということをたった一言も教えてくれなかった編集者様、そして全然大丈夫だからあなたの希望どおりにしていいですと、何度も勧めた編集者様には何の責任もないのでしょうか?

漫画界をやめる前に、いつでも描かせてくださるという約束をしていてくれた編集部からまで、その後(版権引き上げより後)断られてしまいました。
30代の後半ではありましたが、まだまだ今より若かった頃です。
二度と来ないでほしいとでも言うように、目も合わせずに背を向けて去って行った編集者様(いつでも描かせてくれると約束をしてくれていた人です)の姿を今でも時々思い出します。
すべて私の実力のなさのせいだと言いたかったのでしょうか?

皆様、お許しくださいね。暗い話になってしまいましたね。
でもそれももう思い出の一つになってます。
今の私はあの頃よりすごく強くなっているんです。

15編集部から断られ、もう不可能だと諦めていた漫画雑誌界に復帰しようと、
何の理由もなく新たな決心をしたくらいですから。
そのために銀の鬼氏のお力をお借りしたいと思う私なんです。
ぶっ飛んでて、あまりに理解不可能な願望だと皆様は思われることでしょうね?

すべてをここに書くことはできないんです、とだけ言わせてくださいね。
ただ、私はこの願望を20年間近く持ち続けてきたんです。そう、やめた瞬間からね。
あの時はやめるしかなかった。…でも未来の何かを信じていました。

何かをね。



[ 2008/10/10 23:31 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)
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