「冒頭解散」一時は考えた 麻生首相、月刊誌に手記
2008年10月10日(金)08:05 麻生太郎首相が10日発売の月刊誌『文芸春秋』11月号に「内閣総理大臣」として寄せた手記で、臨時国会冒頭で衆院解散・総選挙を行う考えを示していたことが分かった。首相は就任以来、早期解散を否定してきたが、報道各社の世論調査結果で内閣支持率が伸び悩んでいることや中山成彬前国土交通相の辞任、米国発の金融危機問題などを受け、戦略の修正を余儀なくされたことが浮き彫りになったといえる。 手記で首相は「私は決断した。国会の冒頭、堂々と私とわが自民党の政策を小沢(一郎民主党)代表にぶつけ、その賛否をただしたうえで国民に信を問おうと思う」とつづっている。 手記を書いた時期について首相は9日夜、首相官邸で記者団に「(9月)22日か23日」と述べる一方、冒頭解散を考えていなかったことを強調した。そのうえで「国民の信を問うことは解散だが、いつ解散とは言っていない」と述べた。 一方、民主党の輿石東参院議員会長は同日の記者会見で「首相が『私の天命は小沢民主党との選挙に勝利することだ。逃げない』というのなら、なぜ解散を逃げまくるのか」と批判した。輿石氏は14日からの参院予算委員会でも論文を取り上げる考えを示し「ぶれる首相を頂いていると日本が沈没する」と皮肉ってみせた。 文春関係者によると、掲載誌の校正を終えたのは首相就任翌日の9月25日だったという。関連ニュース
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