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札幌弁護士会人権賞:元ハンセン病患者支援団体「はまなすの里」に /北海道

 優れた人権擁護活動を表彰する今年の札幌弁護士会人権賞に、札幌市のボランティア団体「北海道はまなすの里」=平中忠信代表(82)=が選ばれた。はまなすの里は道内出身の元ハンセン病患者や家族を支援する団体。社会に残るハンセン病への偏見をなくそうと6年間続けてきた活動が評価された。

 はまなすの里は02年6月に設立され、会員は約60人。国内6カ所の療養所にいる道内出身の元患者約40人に対し、里帰りや墓参りを支援したり、療養所に絵手紙を送るなどの精神的ケアに努めている。近年は中高生を療養所に派遣し、元患者と交流してもらう活動に力を入れている。

 札幌弁護士会の樋川恒一副会長は「(療養所を地域に開放する)ハンセン病問題基本法が6月に成立したが、元患者が置かれている立場は依然として弱い。そのような元患者たちに光を当てた活動は高く評価できる」と授賞理由を説明。平中さんは「私たちの活動が認められ、大変うれしい。会員は高齢者が多いが、中高生の派遣活動を通じ若者たちにもハンセン病への理解と人権意識の高まりを期待したい」と話した。

 人権賞は04年創設。昨年までに「札幌遠友塾自主夜間中学」など4団体が受賞している。【芳賀竜也】

毎日新聞 2008年10月10日 地方版

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