国民生活センターに入った連絡によると、幼児がこんにゃくゼリーを食べ、のどに詰まらせ死亡した。窒息死とみられる。同様の窒息死は同センターが把握しているだけで95年以降17件目で、うち今回を含む10件は7歳以下の子供。センターは30日緊急会見し、子供やお年寄りが食べないように改めて注意を呼びかける。
95年7月に最初の窒息事故が報告され、センターはこれまで9回の注意情報を出し、農林水産省や業界団体に改善を要望している。
一部メーカーは商品改良をし、業界団体も07年9月、子供と高齢者が食べないように警告する統一マークを作成、外袋に表示している。
最近の訴訟では、三重県伊勢市の学童保育所で07年3月に窒息死した村田龍之介君(当時7歳)の両親が製造販売元の「エースベーカリー」(愛知県小牧市)と市に損害賠償を求めて提訴した。今月5日、エ社が新たな窒息事故があった時には製造を中止することなどを条件に双方が和解している。【亀田早苗】
毎日新聞 2008年9月30日 中部朝刊