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メモ帳から:報道の在り方 /山口

 先月起きた山口宇部空港での小型機事故。幸いけが人や被害はなく、単なる車輪機能が原因と見られる滑走路の逸脱事故だった。ところが、一部のテレビや新聞は「警察への連絡が遅れた」「規則で定める15機関への通報を怠った」とし空港側の対応を批判した。

 空港側は「今後は対応を検討する」と反省しつつ、釈明した。事故の場合、救急医療のトリアージ(負傷者の治療優先順位付け)のように事故規模で通報順位を決める。軽微な今回、まず航空会社に連絡し、「事故後の検証」が役割の警察への連絡は後にしたという。また空港ビルのテナント組織などもあり、必ずしも全15機関へ通報の必要性があったかどうか。

 先のバスジャック事件では、某局が少年の自宅を映し、家族が地域に知れ渡った。一刀両断、配慮を欠いた取材に、報道の在り方を考えさせられる。【後藤俊介】

〔山口版〕

毎日新聞 2008年10月10日 地方版

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